IT留学のこだわり講師インタビュー

セブ島エンジニア留学講師インタビュー|グローバルIT留学編

IT留学を検討するにあたり、留学先の「講師」について気になる方も多いのではないでしょうか。

留学期間は人によって異なりますが、約1〜3ヶ月の期間があるので、講師のパーソナリティやプログラミングスキル・仕事に対するマインドなど、長い期間を共にする講師の情報を事前に知っておけると安心しますよね。

前回は講師インタビュー第一弾として、Ruby on Rails留学の講師であるHani先生のインタビューを掲載しました。

セブ島プログラミング留学講師インタビュー|Ruby on Rails留学編

今回はその講師インタビュー第二弾、グローバルIT留学のRyan先生になります!

グローバルIT留学は3ヶ月間の留学がメインになります(1ヶ月基礎PHPプログラミングコースもあり)。

Ryan先生は生徒さん一人ひとりの特徴をきちんと把握し、それぞれに合う対応をすることで授業をスムーズに進めています。

3ヶ月間の留学を終えた生徒さんからのRyan先生への満足度は非常に高く、強い信頼関係が築かれています。

そんな人気を誇るRyan先生は、品質管理(以下QA)エンジニアとグローバルIT留学のメイン講師を兼任しています。

Ryan先生がプログラミングを始めたキッカケや大企業NECを経てフランジア(現:Sun*)に入社した理由・メイン講師としてグローバルIT留学に掛ける想いなどについてお伝えしていきます。

デベロッパーではなくQAエンジニアになることを決意、実務を通して天職を見つけた学生時代

――Ryan先生の学生時代について教えて下さい!

Ryan 学生時代は、CITE(Center for Industrial Technology and Enterprise)という工業技術と起業推進のための養成センターに通っていました。CITEには「貧困から立ち上がろうとする多くの学生たちを見守る」という理念があります。僕自身、裕福ではない家庭で育ったこともあり、奨学金制度が利用できるCITEに入学しました。そこではInformation Technology(情報技術)を専攻し、PHP, C言語, C++, Javaなどのプログラミング言語を習得しました。プログラミングに加え、プロダクトの開発プロセスや品質管理などのITオペレーションに関連したことも学習しましたね。

CITEはトータル3年間なのですが、入学して最初の1年は学校で理念を学び、残りの1年半は自分の専門分野に関する企業で訓練を受けます。いわゆるOJT(On the Job Training)です。

――OJTではどこの企業に入ったんですか?

Ryan NECフィリピンに入りました。元々はプログラミングをメインで学んでいたこともあり、デベロッパーになりたいと思っていたんです。なのでOJTではデベロッパーになるための訓練を受けられると思っていたのですが、最初に携わったのはQAプロジェクトでした。デベロッパー志望でしたがQAについても学んではいたので、より色々学べるチャンスだと思い日々仕事をしていました。QAエンジニアとして業務を進めているうちに、リリース前のまだ誰も知らないプロダクトをテスト出来ることや、その開発者と一緒にプロダクトについて意見を交わしてより良いものを作り出していくことに、興味や面白さを感じるようになりました。
QAは単にプロダクトのテストをするだけではなく、他のことも同時に経験できます。その面白さからQAとしてやっていくことを決意しました。

――QAはテストケースの設計におけるユーザーケースやシナリオ作成などの細かい仕事が多いと思いますが、それらも含めて面白いと感じましたか?

Ryan テストケースの設計・実行において多くのドキュメントを用意したり、開発プロセスの見直しや改善での分析など、細かいことが多くて大変だと言う人も周りには多くいますね。ただ僕は細かい作業が好きなので、プロダクト自体がどう動くかやユースケースのフローを実施した時に期待通りの動作をするか、逐一確認・評価していく課程を大変だとは思いません。むしろ自分にすごく向いていると思っています。
自分の性格も含めて本当に向いていると感じたので、デベロッパーより面白いと感じるようになりましたね。

日本出張で改めて気づいた、「何々人」としてではなく「個人」として理解し同等レベルの仕事をすることの大切さ

――CITE卒業後の進路について教えて下さい!

Ryan 1年半のOJTを経て、そのままNECフィリピンに就職しました。就職してからはNTTドコモ・SoftBankのような大手電気通信会社のネットワーク管理システムのプロジェクトや、GoogleやFacebookなども関わった日米間海底ケーブルプロジェクトに参加していました。

前者のプロジェクトは日本のプロジェクトだったので、時々日本出張があったりしました。日本出張のトータル期間としては半年ですね。最初に出張を命じられた時は、「2週間後に日本へ行ってきてほしい。」と突然言われたんです。そこからVISAの取得や出張の準備などを急いでしたのですが、全く予期していなかったことなのでかなり驚いたのを今でも覚えています。

――日本出張に行ってみて、フィリピンとの違いを感じる部分はありましたか?

Ryan ありましたね。よく日本人は「働きすぎ」と言われていると思うのですが、それを目の当たりにしました。早朝出社、残業、休日出勤、長い会議など。もちろん日本もそうだと思うのですが、フィリピンは家族をすごく大切にする文化があり、一緒にいる時間をなるべく多く作ろうとします。そのため残業などで遅くまで残りすぎることも少ないですし、休日に職場へ行って仕事をするというのもなかなか珍しいんです。なので日本人と一緒に働き初めて、そのあたりは衝撃を受けましたね。ただ、それらは一言でまとめると「文化の違い」なのかなと。

人によって意見は分かれると思いますし、大変は大変ですが、仕事にフォーカス出来るので僕はこのような日本人の働き方に対して好感を持てます。実際に僕も日本にいた時は彼らのように、早朝出社、残業、休日出勤を当たり前にしていました。

――Ryan先生からかなり夜遅くまで仕事のチャットなどが飛んでくるのは、日本での経験があったからこそですね。日本で働いてみて気づいたことなどはありますか?

Ryan 日本の働き方に適応して仕事をする中で気づいたことは、「国籍や人種関係なく同じレベルで仕事をしなければいけない」ということ。そんなことは当然だと思うかもしれないですが、求められるクオリティのものを作り上げていく中で、「日本人はいちいち細かすぎる」「ちょっとのミスで厳しく叱る」「フィリピン人は大雑把だから仕方がない」といったように、「◯◯人は〜〜だから」という考えをしてしまう人は一定数いると思います。
日本人だからフィリピン人だからといった「何々人」としてではなく、「個人」として理解し、同じレベルの仕事をしていくことが大切であり当たり前であるということに、改めて気付かされました。言葉で理解するのと、実際に国籍の違う人達と働いてみて理解するのとでは大きな違いがありましたね。
また日本出張がきっかけで日本のことが大好きになりましたし、すごく良い経験でした。

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10年間勤めた大企業NECを退職し、スタートアップのフランジア(現:Sun*)にジョイン!その訳とは?

――NECに勤めた後、フランジア(現:Sun*)に転職した理由を教えて下さい!

Ryan NECに約10年間勤めた後、フランジアに転職した理由は二つあります。一つ目は、常にITに関する最新情報や、QAとしての新しい働き方を学ぶ機会に恵まれていること。テクノロジーは常に変化しており、新しいプログラミング言語や自動化ツールが登場したりと、吸収していくことが多くあります。フランジアはそういった新しい情報や技術をキャッチアップし、適応するのに最適な環境だと思いました。
二つ目はフランジアで働く「人」です。フランジアはとてもオープンな環境で、自分のプロジェクトメンバーだけでなく、マネージャーや他のプロジェクトのメンバーとも密にコミュニケーションをとることができます。
特にフィリピンブランチの日本人マネージャーであるDaisukeさん(Daisuke Nishide)は、常に仕事に対して情熱を持ち、周りのメンバーに影響を与えてくれる存在です。時に厳しいですが、相手を思った厳しさということをみんな理解しているので、素直に受け入れようと思うんですよね。そんな彼から、僕はいつも刺激を受けています。

また若いメンバーが多いので、彼らから新しいテクノロジーについての情報や働き方も学ばせてもらっています。

――確かにフランジアは最新技術に対するキャッチアップが速いですし、人もすごく良いですよね。Ryan先生が仕事をする上で大切にしていることはありますか?

Ryan 組織の一員として考えた時に、大切にしていることが三つあります。一つ目は仕事への姿勢・態度、二つ目は仕事への緊張感、そして最後は情熱です。仕事への正しい姿勢を心がけることは、パフォーマンスを向上させる上で重要だと思っています。また常に緊張感を持って仕事に取り組むことで、全ての仕事を一度に早くこなすように管理できます。早くこなすことに伴い、同時にいい結果を出すことも大切ですね。
最後の情熱。これがなければ、ただ仕事をしているだけで何も楽しくありません。想いがないとそれは仕事ではなくただの作業になってしまうので、仕事として成り立たせるためには想いが必要です。

今述べた三つを大切にして、日々の仕事に取り組んでいます。

個人に合った指導を追求。生徒さんから絶大な評価を受けるRyan先生の授業のポイントとは?

――QAとして働く傍ら、グローバルIT留学のメイン講師も担当しているRyan先生ですが、講師の仕事はどうですか?

Ryan 講師の仕事はとても楽しいです!去年の5月から始めたので、もう1年以上やっていますが、非常にやりがいがあると思っています。講師だからといって生徒に教えるだけではなく、同時に彼らから多くの学びを得ることができます。
グローバルIT留学は基本的に3ヶ月単位で動いているので、3ヶ月ごとに新しい生徒さんと出会うことができます。非常に個性豊かで、異なるバックグラウンドを持つ人たちが集まるため、彼らの多種多様なアイデアや疑問からいつも刺激を受けています。

――講師をする上で難しいことはありますか?

Ryan 生徒さんとのコミュニケーションですね。全員が全員英語を流暢に話せるわけではないので、言語の壁は避けて通れません。また英語でプログラミングを教えていると、どうしても難しい単語が出てきたり、日本語に訳してもすっと理解できないような言葉が多く出てきたりします。そのため、出来るだけ日本語を使用・日本人TA(ティーチングアシスタント)にサポートを依頼、生徒同士のディスカッションを促進するといった方法で対応しています。それぞれについて少し補足しますね。

日本にいた経験から僕自身ほんの少しですが日本語がわかるので、それらは積極的に話すようにしています。そうすることで、生徒さんの英語で話すことへのハードルが少し低くなるのではないかなと。日本人TAには生徒さんのメンタリングや、英語で理解できないところをすぐに日本語で補足してもらっています。日本人TAがいることで、分担して生徒さん全員をしっかり見ることが出来るので、非常に助かっていますね。

最後は生徒さん同士のディスカッションを促進することですが、授業中にこのディスカッションの時間を意識的に取り入れています。まずは僕が誰かに質問し、生徒さんが答える。そうすると他の生徒さんが、僕に質問された人に対して質問する。すると生徒さん同士のディスカッションが除々に始まり、自然と理解を深め合う状況になります。
母国語の方が授業内容に対する生徒間の共通認識が深まると思うので、ここで日本語を使うことに関しては全く問題ないと思いますし、むしろ推奨しています。

――確かに講師が一方的に教えるよりも、生徒さん同士で自ら正解を導き出すスタイルの方が理解度はより深まりますよね。その他に、授業で大事にしたり工夫していることなどはありますか?

Ryan 授業内での課題やアクティビティを通して、「個人的なものを作る」ということを大事にしています。自己紹介ページを作成する宿題、自分が作りたいと思うウェブサイトを作成するプロジェクト開発など、「本人が心から作りたいと思うもの」を作れるような環境を提供できるよう工夫しています。
僕の経験からですが、学生時代に初めて自己紹介ページなどのサンプルを作った際に、「自分がこれを作り上げた!」という満足感や達成感を実感しました。自分が書いたコードが目に見える形となって出てきたときの感動は、今でもよく覚えています。
プログラミング学習においてこのような感情は非常に大切だと思うので、そういった成功体験を積めるような授業の進め方やカリキュラムにしていくよう、日々改善を重ねています。

何事にも情熱を持って突き抜けてほしい、環境を最大限に活かしたIT留学をセブ島で!

――グローバルIT留学を含め、最近は多くの日本人がセブ島のIT留学に来ています。その中でもフランジアが提供するIT留学(現:Awesome Ars Academia)は、英語でプログラミングを学ぶという特徴があります。Ryan先生が考える「セブ島に来て英語でプログラミングを学ぶメリット」は何だと思いますか?

Ryan 「セブ島に来て英語でプログラミングを学ぶメリット」は二つあると思います。一つ目は、常にグローバルな環境に身を置けること。生徒さんはITの授業を含め日常的に英語を使うので、グローバルな環境下での学び・コミュニケーションをとる機会に恵まれています。英語4時間・IT4時間と最低でも1日8時間は英語を話す、または聞く時間があり、外での食事などでは英語でオーダーするので、それらがスピーキング・リスニング力向上に繋がるというメリットがあります。
二つ目は、IT分野で活躍する人たちと繋がりやすいこと。セブ島ではよくIT関係のイベントが開かれます。そういった外部イベントに参加すると、他のIT企業で働いている日本人や外国人エンジニアと出会う機会があり、彼らから現場の話や、最新テックニュースなどの様々情報を得ることができます。特にセブ島にいる日本人はまだまだ少ないことから、誰かと繋がることで他の人とも繋がることができるという話も聞きます。人との繋がりは非常に大切なので、そのようなイベントなどには積極的に参加し、自分がいる環境を最大限に活かしてほしいですね。

――留学期間中の環境を最大限に活かすのはとても大切ですね。グローバルIT留学では卒業後、選抜制でSun*のインターンシップに参加できる制度*がありますが、卒業生に期待することはありますか?

* 2018年10月以降、申込者数の増加により選抜制へと変更になりました。

Ryan まず期待することとして、何か情熱を注げることを見つけ、それに対して突き抜けてほしいということです。インターン業務には、プログラマー・BrSE・QA・マーケティングなど多くの選択肢があります。それらの選択肢の中から自分が得意なことや情熱を注げそうだと思う分野を見つけ、それに対し全力で勉強・コミットしてほしいです。今やっていることが自分に合っているかわからないと思い悩む時が来るかもしれませんが、全力でやっていると見える世界は変わってきます。このインターンの期間はこれでもか!というくらい勉強してほしいですね。それだけの環境がSun*には揃っています。
次に、クラス内で学んだ内容をインターン業務の中で活かしてほしいということ。例えばマーケティングのインターンだからといって、授業でやったことが役に立たないことはありません。簡単に言うと、細かい部分のチェック項目や条件分岐などといったテストケースの作成プロセスやプログラミングの考え方は、あらゆる業務へ応用できます。
もちろんインターンとしてジョインしてから新たに学ぶことも山程あるので、学んだことを常にアウトプットし続けてほしいと思っています。

――では最後に、これからエンジニアリング・プログラミングを学びたい人に向けて、メッセージをお願いします!

Ryan 自分が思う限界以上に勉強し、新しいテクノロジーに対して常にアンテナを張ってください。日々更新されていく新しい情報をキャッチアップしていくことは、IT業界では大切なことです。そして、 自分の周りを勉強熱心な人で囲んでください。人は置かれている環境によって大きく変化します。周りが熱心に勉強していたら、自分も負けないようにと自然に頑張れるはずです。ぜひそういった仲間を自ら見つけてほしいですね!

もちろん、僕のコースに来てくれる人は熱心な人が多いので、海外でプログラミング学習にチャレンジしてみたい・ハイレベルなクラスメイトと切磋琢磨したいという強い思いを持っている方は、ぜひ一緒に学びの一歩を踏み出しましょう!

編集後記

常に最新情報にアンテナを張り、新しいことをどんどん吸収し続けているRyan先生。
いつも明るく優しいですが、人一倍、情熱や仕事へのストイックさを持っています。
最近は、来年からフランジアが新規開講する「Laravelブートキャンプ」を少しでもサポートできるよう、Laravelを使って在庫管理システムや情報モニタリングシステムを独学で開発しながら勉強しています。自分がメイン講師でなくても誰かの役に立ちたいと常に思っている、そんな教育熱心な弊社自慢のIT留学講師陣の一人です。
海外で英語とプログラミングを学習したい、優秀な人達と一緒に学びたい、優秀な講師に教わりたいという思いを持った方、フィリピンのセブ島でチャレンジしてみませんか?
実際にグローバルIT留学した方の下記インタビュー記事や体験談も参考にし、ぜひ一度弊社IT留学をご検討ください!

現役コンサルタントがセブ島IT留学でスキルアップ!社会人も選ぶIT留学とは?

大学に入学してたった1年で、なぜ休学してまでセブ島IT留学を決意したのか。

「ITの力でビジネスとして回る途上国支援を。」文系大学生が休学し、セブ島IT留学を選んだ理由。

 


Awesome Ars Academia(オウサムアルスアカデミア)は、グローバルIT専門学校です。

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