TOEICを学習されている方は、普段どんな参考書や学習ツールを使って勉強していますか?
とりあえずランキング上位の参考書にするという方もいれば、先生や友達からおすすめされたツールを選ぶ方など、参考書を選ぶ基準がはっきりと決まっていない方も多いかと思います。
この記事では、参考書や学習ツールを選ぶ時のポイントやおすすめの参考書と学習ツールをご紹介いたします。
単語帳から文法書、リスニング教材まで幅広くご紹介しますので、ぜひ読み進めてください。
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TOEICの参考書・ツールを選ぶときの3つのポイント
では、TOEIC用の参考書や英語学習ツールを選ぶ際のポイントを3つご紹介します。
ランキングを調べたりや口コミの評価を読む時には、以下のポイントを加えて選んでみましょう。
継続可能かどうか
まず、参考書またはツールが最後まで継続できるかどうか、がポイントとなります。
例えば、三日坊主の方にとって分厚くて情報量がたくさん詰め込んである本を最後までやり切るのは、とても骨が折れますよね。
もしやり切れたとしても、英語学習を苦痛に感じてしまうかもしれません。
分厚い本を購入しなくとも、薄く手軽なサイズの本で、図形やイラストを使って学習するのも有効な手段です。
自分の確保できる勉強時間や現在のスキルと照らし合わせ、無理なく続けられる参考書を選びましょう。
分かりやすく解説されているか
次に大切なことは、解説文が分かりやすいかどうかです。
専門用語や間接的な表現で説明されている参考書を、時間をかけて理解することも素晴らしいことですが、理解するのに労力と時間を費やしてしまう可能性があります。
簡単な言葉や図柄を使っている文と、専門用語を使って端的に説明している文で、人それぞれ好みはありますが、自分にとってすんなりと理解できる教材を選んでいきましょう。
繰り返し使えそうか
前項の「継続可能かどうか」と似ていますが、手に入れた参考書や学習ツールを繰り返し使えるかどうか、という点も大事なポイントです。
TOEICだけに限らず、学習においては何度も同じ問題を解いて身に付けるということが大切になります。
一度買った参考書を何度も読みこんで知識を深めていくために、一回きりの完結型の本は避けたほうがよいでしょう。
また、おそらくほとんどの人が、TOEICテストを何度も受験すると思いますが、そのたびに新しい参考書を増やしていくと、参考書選びの迷路にハマってしまう可能性が高いので、できれば同じ参考書や学習ツールを繰り返しやっていきましょう。
TOEIC参考書と学習ツールを購入する前にやるべき2つのこと
選ぶポイントが分かったらすぐ購入ではなく、以下の2つのことに注意してから購入することをおすすめします。
少し手間に感じるかもしれませんが、途中で参考書をやめて再度購入を考えるよりも、慎重に選んだ参考書を最後までやり抜くほうが時間とコストを省くことができるので、結果として効率よく学習できます。
試しに数問解いてみよう
書店で本を探す際に、自分にとって良さそうだな、と思った参考書が見つかった場合、試しに数問解いてみることをおすすめします。
ここでの目的は、参考書のレベルが自分に合っているかどうかを見極めることです。
あまりにも簡単すぎるもの、もしくは難しすぎるものは避けましょう。
ネットで本を買う場合でも、無料試し読みで少し中が読めるようになっているので、試しに数問解いてみてください。
アプリの場合は、無料体験版をインストールして試してみましょう。
衝動買いは避けよう
時と場合によって、衝動買いは良いときと悪いときがありますが、ここでは、参考書や学習ツールを何度も繰り返し使うことをおすすめしているので、衝動買いはできるだけ避けていただきたいです。
とても気に入った参考書があったとしても、ひと呼吸おいて他の参考書をみてから決めましょう。
企業が求めるTOEICスコアってどれくらい?
ところで、企業が求めるTOEICスコアがどのくらいなのか気になった方も多いのではないでしょうか。
就活や転職、昇進でTOEICスコアが必要な大学生の方や社会人の方は特に気になりますよね。
では、人気企業の募集要項がどうなっているのか見てみましょう。
【新卒の場合】
- 楽天株式会社:入社までに800点が必要
- 全日本空輸株式会社:入社までに600~700点が必要
- オリックス株式会社:入社までに650点が必要
【中途採用の場合】
- 楽天株式会社:例)政策企画担当:正社員として採用されるには800点以上が必要
- 全日本空輸株式会社:例)管理職昇格条件は700点
- アマゾンジャパン合同会社:例)出品審査官:650程度必要
人気の高い企業はグローバル展開している場合が多く、英語力が必須となってくることが多いようです。
TOEICを運営している国際ビジネスコミュニケーション協会が2019年に行った「英語活用実態調査2019」によれば、企業が社員に期待するスコアの平均は560点、国際部門で活躍する人材については690点以上のスコアを期待していると報告されています。
グローバルなビジネスシーンで活躍したい方は、まずは700点以上を目指しましょう。
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TOEIC800点超えの私がおすすめするTOEIC参考書・ツール厳選15選!
これまで選定ポイントや購入前にチェックすべきこと、企業が求めるTOEICスコアについてお伝えしてきました。
しかし、具体的にどういった参考書が自分に合うのかどうかわからない、いう方もいるかと思います。
そんな方のために、おすすめのTOEIC参考書や、アプリやゲームなどの学習ツールをご紹介いたします。
ご紹介したものを参考に、自分に一番合うものを見つけてみてください。
総合対策編
参考書1 「公式TOEIC® Listening & Reading 問題集 6」
TOEICを運営・実地している国際ビジネスコミュニケーション協会から出版されている公式問題集なので、ご存じの方も多いかもしれません。
本書に載っている問題はすべてETSというアメリカのテスト開発機関が作成し、また本番と同じサイズの問題用紙となっているので、実戦形式で学習したい方にぴったりです。
リスニングセクションのPart 1~4が収録されたCDは、音声をダウンロードできるようにもなっていて便利です。
2回分の模擬テストが収録され、別冊の解答・解説書は200ページと十分にあるので、間違えた箇所や分からなかった箇所を深く理解できます。
参考書2 「世界一わかりやすいTOEIC L&Rテスト総合模試」
カリスマ英語講師の関正生先生が厳選した、模擬試験を2回分収録しています。
リスニングセクションは、米・英・豪・加の4か国出身のナレーターに音声が収録されているので、様々なアクセントを聞くことができます。
リーディングセクションには、重要単語の解説や英文の構文解析が丁寧に説明されているので、複雑な英文を容易に理解することも可能です。
KADOKAWA社からB5判サイズの単行本のほか電子書籍(kindle)版が発行されているので、電子書籍で学習するか、本で学習するか、自分に合った方法で学習することができます。
参考書3 「TOEIC(R)L&Rテスト 「直前」模試3回分」
勉強する時間がそんなにとれず、総合対策だけでTOEICを乗り切りたい、という方におすすめしたい模擬問題集です。
本書の特徴は、受験直前でもスコアがアップする解答テクニックを学べるところです。
一般の模擬テストの「問題を解く→傾向と対策をとる」という流れとは逆になっているので、実践力がより早く身につきます。
模試が3回分収録されており、著者が提唱する「3回チャレンジ法」に沿って、より早くより確実にスコアを取るためのテクニックを学べます。
リスニングセクションの音声はPCまたはスマホに直接ダウンロードできるようになっているので、CDプレーヤーを用意する手間がかかりません。
単語編
参考書1 「TOEIC®テスト 英単語・熟語 マスタリー2000」
旺文社から出版されているロングセラー本で、2020年6月には4訂版がリリースされています。
この本では、TOEIC頻出の英単語やビジネス英単語・熟語をランク分けし、テストによく出てくる順に掲載しているので、「最後までやり切るのが不安だな」という方でもプレッシャーが少なく始めやすい仕様となっています。
また、スマホやタブレットで使えるアプリ「単語カード」が付いているので、本で覚えた単語をスマホで復習できるので便利です。
カバンの中でかさばらないB6判サイズで、ベーシックな持ち運びしやすい単語本が欲しい方におすすめの一冊です。
参考書2 「英単語の語源図鑑」
英単語を暗記するのは苦手…という方にぜひ手にとっていただきたいのがこちらの本です。
累計で80万部を超えるベストセラーとなっています。
「語源学習法」という勉強方法を提唱しており、1単語ごとに1イラストで分かりやすく説明されています。
語源学習法とは、英単語を語源毎に分解し、その語源を「理解した上で記憶する」ため英単語が自然と身につく仕組みです。
また言葉の意味を知ることで、同じ語がつく単語を関連付けて覚えることができ、より多くの単語を覚えることができるようになります。
TOEICに出てくるハイレベルな単語だと聞きなれず覚えにくいことがありますが、語源を知っておくだけでも助けになります。
リスニング編
参考書1 「TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リスニング」
ジャパンタイムズから出版されている、Part1からPart4までのリスニング対策に特化した模試です。
リスニングテスト100問を5回、計500問が掲載され、本試験で予想されるさまざまなタイプの問題を解くことができます。
問題の難易度が高く、始めは問題が難しいと感じると思いますが、丁寧な解説が付いているので、間違えた問題を一つずつ正していくことで、着実にレベルアップしていきます。
5回分すべて終わったら、もう一度チャレンジすることをおすすめします。
参考書2 「TOEICリスニング満点コーチが教える 3ヶ月で英語耳を作るシャドーイング」
たくさんリスニング練習をしても、中々リスニング力が上がらない…という方に試していただきたいのが、シャドーイングという方法です。
シャドーイングとは、音声が始まったすぐ後からしゃべり続けるという方法で、同時通訳者の基礎訓練にも取り入れられています。
効果はとてもある分、難易度がかなり高い方法でもあります。
そんなシャドーイングを分かりやすく、誰でも取り組めるようにしたのが本書です。
練習方法ごとに、なぜその練習が必要なのかが詳しく説明されているため、納得しながら勉強できます。
音声はダウンロード式で、紙の本のほか電子書籍版も発行されています。
アプリ BBC Learning English の「6 Minute English」
BBC Learning Englishは、BBC(英国放送協会)のオフィシャル英語学習サイトで、無料で視聴できます。
Webサイトで視聴するか、ポッドキャストをダウンロードして視聴することもできます。
移動中や好きな時にリスニング対策ができるのでおすすめなアプリです。
おすすめの番組は「6 Minute English」です。
1話が6分間と聞きやすく、男性と女性が会話しながら、最近話題のトピックを取り上げくれるので聞き飽きません。
番組の最後には会話に基づいたクイズが出されるので、ただ会話を聞き流すラジオとは違い、学習面のサポートがしっかりしています。
また、イギリス英語に耳を慣らすいい機会にもなります。
文法・語彙編
参考書1 「TOEIC TEST 860点クリア」
中経出版刊行の英文法参考書です。
文庫判サイズであまり重さもなく、持ち歩きしやすい仕様となっています。
本書は「英文法の設問2問を解く→解答と解説」という流れになっており、一回分が見開き2ページで完結するというシンプルな構成になっています。
そのため、毎日こつこつ読み進めていくこともできますし、苦手な部分だけ取り組むこともできます。
一回分が短いので、ストレスにならずに続けられるでしょう。
重要な部分は赤いプラ板を置くだけで消えるようになっているので、何回でも繰り返し使えます。
参考書2 「ハートで感じる英文法」
NHKの語学番組から生まれた英文法の学習図書です。
CDが1枚付いていて、本書を執筆された大西先生とマクベイ先生の講義を聴きながら英文法が学べます。
この本の魅力は、理論的になりがちな英文法の解説を、ハートで感じる=感覚をつかみとれるようにできているところです。
まずは設問で自分の中のイメージを確認してから、柔らかい表現を使った解説文とポップな解説図を通して、英語本来の基本イメージを掴めるようになっています。
英文法はもう丸暗記するだけ、こういうものだから覚えるしか仕方ない、といった英文法に対するネガティブなイメージを変えてくれる本です。
リーディング編
参考書1 「TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リーディング」
リスニング編でも紹介したジャパンタイムズ刊行の模擬問題集です。
こちらはPart5からPart7までのリーディング対策に特化しています。
特徴は、問題よりも解説文の方に多くページが割いてあることです。
リーディングセクションの100問が5回分たっぷりと収録されているのですが、それ以上にたっぷりと解説されているので、どんな些細な疑問も解決に導いてくれます。
また、切り離して使えるマークシート形式の解答用紙も付いているので、本番さながらの練習が行えます。
全体的に難易度が高めの問題が多いので、これを一冊解いた後に公式問題を解くと、簡単に感じられるかもしれません。
参考書2 「TOEIC(R) L&R テスト パート7攻略―中村澄子のリーディング新・解答のテクニック」
Part7の攻略には皆さん頭を悩ませていると思いますが、そんな時におすすめなのがこちらの本です。
Part7はビジネスレターや広告といった文章のほか、2016年の改訂以降ではオンラインチャット形式の問題も出題されるようになり複雑化してきています。
本書では、設問パターン毎の攻略方法の解説が全体の約1/3、残り2/3が練習問題となっています。
チェックすべき箇所や解き方を知っておくことで、どんな長文読解が来てもパニックにならず冷静に解ける準備をしておきましょう。
また、攻略方法を覚えたら練習問題を使ってすぐに実践できるので、しっかりと身につけることができます。
その他 経済や政治に関する洋書
リーディングセクションの長文に圧倒されてしまわないためにも、もっと長い文章や洋書を読んでみるのはいかがでしょうか。
この時に気をつけたいのは、なるべく経済や政治に関することが書いてある本を選ぶということです。
理由としては、TOEICにはビジネス用語や経済関連の英単語が多く出題されるからです。
おすすめは、ピューリッツァー賞を3度受賞されているThomas L. Friedman(トマス・フリードマン)氏や、日本でも話題になったMichael J. Sandel(マイケル・サンデル)氏の著書です。
両氏の文章は難しすぎる文法や単語が多用されておらず、読み進めたくなる様な興味深い内容となっています。
Awesome Ars Academia(オウサムアルスアカデミア)は、英語でプログラミングを学べるスクールです。
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ちょっと気を抜いて勉強したい!そんなときにおすすめの勉強方法
その1)見慣れた映画を英語吹替にして見る
「勉強する気がなかなか起きない」そんな時におすすめしたい勉強法が見慣れた映画を英語吹替にして視聴することです。
初めは、ジブリ映画やディズニー映画といった、セリフを覚えているような映画で試すことをおすすめします。
リスニング対策がとれるだけでなく、「あのセリフは英語に言い換えるとこんな風に変わるんだ!」という発見があり、英語を学習する楽しさを再発見できることでしょう。
その2)ゲームをプレイする特、言語選択を英語にする
ゲームでは言語選択を英語に変更できるものが多いので、英語でゲームをしてみるのはどうでしょうか。
ストーリー性のあるRPGやコミュニケーションといったジャンルで試すことをおすすめします。
主人公のセリフや状況説明文を読みながら、短文リーディングの練習と語彙数を増やしていくことができます。
また、無料で英語学習できるおすすめのYoutubeアニメも以前に記事にしましたので、詳しく読みたい方はこちらから。
TOEICのおすすめ学習プロセス
TOEICテストを受験するにあたって、おすすめの学習プロセスをご紹介します。
順番に書いてはいますが、それぞれのプロセスは飛ばしても構いません。
自分がやりやすいように、プロセスを柔軟に変更してください。
単語や英文法を覚える
単語や英文法の学習でポイントとなるのは、まとまった時間をとらなくても大丈夫だということです。
通勤時間や昼休み、食事の待ち時間などちょっとしたスキマ時間でも学習できるので、まずは1日30分から細かく勉強していきましょう。
多くの人がテスト勉強、というと学生時代のイメージからまとまった時間を作らなければ、と思うかもしれませんが、実はそうではなく、通学や通勤、お昼休憩、寝る前などスキマ時間を作ることができるのでうまく活用していきましょう。
模擬テストに取り組む
模擬テストに取り組むことで実力を測るだけでなく、様々なことが試せます。
例えば、TOEIC独特のテスト形式に本試験前に慣れることができたり、2時間という長いテスト時間の中で集中力をいかに保つかを実感したり、など英語スキル以外の大切な要素を試すことができるのです。
特に集中力を鍛えることができるのは、模擬テストだけです。
リスニングに集中しすぎてリーディングは頭が回らない、なんてことにならないよう2時間しっかり持つ集中力を養いましょう。
もし余裕があるようなら模擬テストは2回程解いて、最初の時のスコアと勉強した後のスコアを比べて、成長を実感できるとよいですね。
繰り返し解く
一度解いた問題は繰り返し解いて、しっかり頭にインプットしていきましょう。
間違えた問題は、正解するまで何度でもチャレンジしていきましょう。
間違えた問題の原因を追求することで、英語力も上がりますし、一度出た問題を間違える確率はかなり低くなります。
苦手な部分を克服していくことで、自然と自信がついて、本番の時に迷いなく答えられるようになります。
まとめ
以上、おすすめのTOEIC参考書と学習ツール、おすすめの勉強の進め方などをご紹介しました。
これから就活に臨む学生の方やステップアップに挑む社会人の方、いろいろな方の生活スタイルに合うように、王道の参考書から無料で聴けるアプリまで、バラエティに富んだラインナップをご紹介してきましたが、自分に合った教材が見つかればこの上なく嬉しい限りです。
英語でITを学んでみませんか?
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