こんにちは、トビタテ8期生の百瀬柊果です。
この記事にたどり着いた方の中には、もしかするとトビタテ第一次書類審査を「通過」または「結果待ち」という状況の方も多いのではないでしょうか。
今回は、トビタテの面接対策方法にお悩みの方に向けて、現役トビタテ生である私が、自らの経験談と面接対策用に作成した資料を元に、第二次審査である面接の突破ポイントをご紹介します。
ぜひ、本記事の内容を参考に対策していただけたら幸いです。
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面接対策を始める前に
二次審査では、個人と集団(グループディスカッション)の2つの面接審査があることはご存知でしょうか。
それぞれの面接では所有時間や内容が異なるので、本記事にてそれらを把握した上で面接対策に取り組みましょう。
面接対策の解説に入る前に、まず「面接時の服装」について確認したいと思います。
当日の服装は、基本的に「自由」です。
会場では、私服が8割、留学先の民族衣装や着物といったコスチュームが2割という印象でしたが、どんな服装であれ、落ち着いて自分を最大限にアピールできることが最も大切だと思います。
それでは、個人・集団の面接対策を3セクションに分けてそれぞれ解説していきます。
1. 個人面接の対策ついて
まず前提として、個人面接を担当する面接官は、あなたの留学計画をほとんど知りません。
なぜなら、面接官は1~2日間に渡り何十人もの受験生の面接を担当するため、あなたの申請書類に事前に目を通している時間がないからです。
なので、初めて留学計画を聞く人でも分かるよう、できるだけ詳しく分かりやすい発表の仕方や、資料の作成を行いましょう!
1.1 個人面接の概要
下記は、実際に私が体験した個人面接の内容になります。
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約20分間の面接時間の使い方は自由ですが、
例1) 5分間のプレゼン、15分間の質疑応答
例2) 10分間のプレゼン、10分間の質疑応答
といった上記例のように、ぜひ自分の留学計画を最大限に伝えられる時間配分を考えてみてください。
1.2 個人面接の目的
個人面接の目的は、人を見るプロである面接担当の協賛企業の人事が、あなたをトビタテを通して留学する価値がある人物かどうか適切に判断するためだと考えます。
募集要項からトビタテが求める“将来のグローバルリーダーとして世界で活躍し、日本から世界に貢献したいというが意欲あり、そのために留学を通じて多様な素養を身につけようという学生。” といった人材像を読み取ることができます。
(参考:平成27年度前期官民協働海外留学支援制度募集要項)
なので、面接を通してあなたがトビタテの日本代表青年として、世界で活躍するために必要な行動力・意欲・情熱を持った人物かどうか直接判断するのだと思います。
1.3 質疑応答について
留学計画の発表が終わると、質疑応答に移ります。
質疑応答のポイントは、予想される質問の準備・対策をできるだけ行うこと。
具体的な対策方法としては、家族や友達、大学のゼミの先生といった第三者に発表を聞いてもらい、多くの質問やフィードバックを受けることです。そして、それらを元にあらかじめ回答を準備しておくことで、当日は余裕を持って質問に答えることできると思います。
特に理系コースの方は、面接官が理系出身の場合が多く、技術的な指摘を受ける可能性も高いので、事前の準備や対策を怠らないでください。
1.3.1 質問内容
参考までに、私が面接時に聞かれた質問をまとめました。
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時間がある方は、留学計画発表用に加え質疑応答用のスライドを準備・作成しておくと、そのスライドを使いながら落ち着いて受け答えができるのでオススメです。
スライド作成に関しては、「3. 発表用資料の作成について」の項目で解説しているので、ぜひそちらをご覧ください。
1.4 面接の雰囲気・意識したこと
面接の雰囲気は正直、”面接官次第”です。私の時は圧迫面接の様な雰囲気は一切なく、発表時間中の面接官は、書類とプレゼンを交互に見つつ時々メモをとる、といった普通の”面接”でした。
また、私が面接時に意識したことは、「自然な笑顔」。
もともと、自由記述申請書類の「その他アピールできること」の欄に、”自慢の「笑顔」を生かし、初対面でも壁を作らず老若男女と仲良くすることが得意である。”と記述していたので、発表の時だけでなく質問を受け答える際も、常に”笑顔”を意識して面接を受けました。
極度に緊張して手が震えたとしても、笑顔でハキハキと話すことで「一生懸命さ・熱意」が伝わり、プラスの印象を与えることができます!
なので本番だけでなく、ぜひ練習の時から笑顔を意識しましょう!
個人面接突破の3つのポイントまとめ ・分かりやすく、詳細が伝わる発表方法 ・想定される質問の入念な準備と発表練習 ・自然な笑顔 |
2. 集団面接の対策について
集団面接では、初めに面接官から「私は存在しないと思って進めてください。」と言われるくらい、受験生が主体でグループワークやディスカッションを進めていきます。
各受験生のコミットメントを見られる場なので、主体的かつ建設的な発言を意識し、率先して集団面接を盛り上げていきましょう!
2.1 集団面接の概要
集団面接も個人面接の時と同様に、実際に私が参加した時の内容をまとめましたので、参考にしてみてください。
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2.2 集団面接の目的
集団面接には、2つの目的があると考えます。
1つ目は、日本代表青年としてリーダーシップを持ち、周りの意見をまとめながら建設的に物事を進めていける人物か判断すること。
2つ目は、受験生同士が互いの様々な視点から留学計画をブラッシュアップすること。
トビタテが求める人物像として挙げているような、主体性や協調性があり、自身の成長ために相手の意見や視点をどんどん取り入れられる素直さや柔軟性を持っている人物かどうかを判断しているのではないでしょうか。
時々、相手を問い詰める受験生がいるようですが、相手の欠点を指摘することが目的ではなく、上記のような求められるトビタテ生としての適正判断や、互いの留学計画をブラッシュアップすることが主目的だということを忘れず、グループワークを進めることが大切です。
2.3 留学計画シェア
2.3.1 4分間の留学計画発表
この留学計画発表の時間は、1人4分ピッタリ。そして、終了時にはアナウンスが流れます。時間が過ぎると発表することができないので、時間内に発表できるよう事前に練習しておきましょう。
また、他の受験生の発表時に発表内容をメモに残しておくことで、その後行う受験生同士の10分間の質問タイムの際に役立つためオススメです。
2.3.2 2分間の面接官からの質疑応答
各受験生の発表が終わるごとに、面接官から1人2分間の質疑応答があります。
時間が短いため質問は多くて2つまででしたが、個人面接同様、ここでも想定される質問内容を事前に準備しておくことで、余裕を持って質問に答えることができます。
2.3.3 10分間の受験生同士の質問タイム
グループ全員の発表が終わると、受験生同士の10分間の質問タイムに移ります。
このセクションで大切なのは、下記2つ。
- 主目的を忘れないこと
- 自分の役割をどのようにグループ内で発揮するか
このセクションでは、互いの留学計画をブラッシュアップすることが主目的なので、正直に疑問を投げかけたり、良かった点などを伝え、少しでも相手の留学計画の改善に繋がる発言を心がけましょう。
時々、相手が返答に詰まったり、質問内容と返答がズレたり、空気を壊す発言をする場合がありますが、そこで相手を問い詰める行為や発言はNGです。
面接官は話の内容よりも、課題がある状況の中であなたがどのような態度や行動、発言をして改善へ導けるかどうかに注目しています。なので進行をスムーズに進めるために、自分の役割においてどのような発言や行動がその場で最も効果的か考え、行動に移せるといいと思います。
2.4 グループワーク
このグループワークでは、与えられたテーマに沿ってディスカッションを行い、最終的にグループの代表者が面接官にディスカションの結果を発表するという流れです。
ちなみに、私の時のテーマは、「留学をより良くするための3つのこと」でしたが、このテーマは毎年ほとんど一緒だと思うので、事前に考えておくことをオススメします。
2.4.1 1分間の個人ワーク
最初に行う個人ワークでは、与えられたテーマについて1分間考える時間があります。その際、配布された紙に回答とその理由をまとめるのですが、書き出すだけで時間が無くなり、じっくり考えている暇はないので、事前にいくつか考えておきましょう。
2.4.2 18分間のグループワーク
1分間の個人ワークが終わると、すぐにグループワーク(ディスカッション)に移ります。
ディスカションを始める前に、進行やタイムキーパー・書記といった役割を決めるので、グループで手短に話し合って決めてください。
ディスカッションの流れは、下記を参考にしてみてください。
- 一人ずつ自分の意見を発表
- 誰の意見が良かったかディスカッション
- 進行役が全体の意見をまとめる
- 代表発表者を1人選定
- 面接官に発表
発表する際は、誰のどのような意見と選んだ理由をセットで発表できると、自分の意見を明確に伝えられる人物という印象を与えることができます。
2.4.3 1分間の発表
このセクションでは、グループディスカッションでまとめた意見をグループの代表者が発表します。
発表者は自由なので、グループで決めてください。私たちのグループでは、1人の受験生が立候補したので、その子に発表してもらいましたが、こういう時に積極的に手を挙げられる子はポイントが高いなと思います。
この集団面接で何の役割も担うことができなかった場合は、ぜひラストチャンスとして立候補してみてはいかがでしょうか。
集団面接突破の3つのポイント ・主目的を認識しておくこと ・積極性と協調性を持ち、議論を建設的に進める ・予想される質問とその回答を準備 |
3. 発表用の資料について
個人・集団面接で必要不可欠なのが、留学計画発表用の資料です。
この資料を作成するにあたり、「構成や発表内容、スライドの枚数はどうしよう...」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで、このセクションでは私の経験を元に資料作成のポイントをご紹介させていただきます。
ぜひ資料作成時の参考にしてみてください。
3.1 資料の作成方法について
3.1.1 資料の種類
まず面接会場に行って驚くのが、受験生が作成した資料のクオリティの高さです。
ほとんどの受験生がPowerPointで作成したスライドをスケッチブックに貼り、発表用の資料として使用していましたが、中には
・全て手書きの資料
・写真のみ貼られたコルクボード
・模型
といった個性的な資料を作成してきている受験生も見かけ、"トビタテ"の面接ならではだなと感じました。
このように様々な発表方法や種類がありますが、あまり難しいものは作ろうとせず、自分の留学計画を十分に説明できるものを作成しましょう。
3.1.2 構成について
どんなに見た目にインパクトがある資料でも、相手に伝わらないと意味がありません。
そこで、資料作成に重要なのが「分かりやすさ」です。
ここでいう分かりやすさとは、シンプルなロジックで展開されていることを指しています。
シンプルなロジックとは、「1. 課題 2.原因 3. 解決策 4. 効果」の4つの要素で全体が構成されていることです。
これら4つの要素をしっかりと説明することができれば、十分説得力のある発表ができるでしょう。
3.2 プレゼン作成に役立つ書籍
以下の書籍は、私が実際に発表用の資料作成時に参考にした書籍です。
『世界最高のプレゼン教室(80分DVD付き)』 ガー・レイノルズ(著)
本書は、米アップル、グーグル、アマゾン、スタンフォード大学などでも人気の「プレゼン指導の世界的な第一人者」であるガー・レイノルズさんが、相手を惹きつける「ストーリープレゼン」のコツを紹介しています。
ストーリープレゼンは、本記事でも紹介した資料作成時のロジカルな構成方法にも少し似ていますが、もう少し深く知りたい方はぜひ本書を参考にしてみてください。
『社外プレゼンの資料作成術』 前田鎌利(著)
本書は、孫正義氏のプレゼン資料をつくった著者が、プレゼンの作成から発表方法までのノウハウ・プレゼン技術を解説しています。シンプル&ロジカルなプレゼンであることはもちろん、聞き手の関心を惹きつけ、その感情を動かすプレゼンにするための鉄則がつまった一冊です。
また構成方法だけでなく、資料内の数字の入れ方や配色といった視覚的に効果がある資料の作成方法も紹介しているので、非常にオススメです。
このように、インターネット上の情報以外にもプレゼン関連の書籍はたくさんあるので、ぜひ自分に合ったものを見つけ、資料作成に役立てみてください。
また、他のトビタテ生も自身のブログなどで発表用の資料を公開しており、参考になるので調べてみてください。
プレゼン作成の2つのポイント ・シンプルでロジカルな構成 ・過去の合格者の資料を参照 |
さいごに
いかがでしたか?
「トビタテに受かりたい!」という想いが強ければ強いほど、試験に対するプレッシャーを感じやすくなったり、周りの受験生を見て圧倒され萎縮・緊張してしまうこともあるかもしれません。
しかし、落ち着いてしっかりと事前対策を行えば、自ずと合格への道は拓けるでしょう。
自分に自信を持って、面接に挑んでください。
弊社では、IT留学の受講を検討している方を対象にトビタテ選考のサポートを行っており、既にこのサポートを経て数名の学生がトビタテを利用し、弊社のIT留学を受講しています。
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それでは、皆さんからの吉報を心からお待ちしております。
自由記述書の書き方もこちらの記事にまとめましたので、ぜひあわせてご覧ください!
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