その他最先端教育

STEAM教育とは?ユニークな事例や家庭で取り入れられる教育方法を紹介

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「STEAM教育」という言葉を知っていても、その内容や定義など具体的なことは知らないという方も多いのではないでしょうか。

今回は「STEAM教育」の具体的な内容や家庭でも実践できるSTEAM教育、教育現場で取り入れられている事例も交えて詳しくご紹介します。

STEAM教育の定義

STEAM教育とは「Science(科学)」「Technology(技術)」「Engineering(工学)」「Arts(芸術・教養)」「Math(数学)」のそれぞれの頭文字をとって作られた言葉です。

よく似た言葉で「STEM教育」というものもありますが、違いは「Arts(芸術・教養)」の要素があるかないか、という点です。

科学や技術など、いわゆる理系教育とは対極と思われがちな「Arts(芸術・教養)」を組み合わせることで、実社会で役立つ力として習得を目指す教育方法です。

科学や技術にデザインや芸術、ユニークな発想・表現を組み合わせて、子供たちの豊かな感性を伸ばすことが期待されています。

STEAM教育では何を学ぶの?

STEAM教育では具体的にどのようなことを学ぶのでしょうか。

小学校など教育現場で実際に取り入れられているユニークなSTEAM教育の事例をご紹介します。

 

音楽×算数×プログラミング学習

1つ目に紹介するのは、音楽×算数×プログラミングの横断的学習のプログラムとして学研が開発した「Music Blocks」という小学生向けのツールです。

Music Blocksでは、ブロックを組み合わせて楽器やリズムを指示することで音楽の知識がなくても作曲を楽しむことができます。

また、音の長さや演奏スピード、音程などは数値で操作するため、算数の要素も含まれています。

作品は専用のクラウド上で公開することができ、世界中の友達と合作を制作するなど「コミュニケーション」に広げられる点も大きな魅力ですね。

2019年には、横浜市立の小学校で「Music Blocks」の導入実証が行われるなど、公教育への導入が進められています。

参考:音楽と算数とプログラミングをいっしょに学べる学習ソフト Music Blocks公式サイト
参考:Music Blocksの公教育導入実証 | 未来の教室 ~learning innovation~

 

スポーツ×プログラミング学習

2つ目は「タグラグビー」を題材にしたプログラミング学習の事例をご紹介します。

タグラグビーとは、普通のラグビーから身体接触を除き、小さな子供でも楽しめるようにしたボールスポーツです。

このタグラグビーを、算数・プログラミング視点で捉え、競技力向上のために試行錯誤するフローを学習に組み込んだ学習プログラムが「STEAMタグラグビー」です。

STEAMタグラグビーでは、プログラミング教材(ボードゲーム)と、体育の授業での実践を交互に学習します。

ボードゲームで試行錯誤した戦略を実技の授業で実践することで、頭で理解したことを体を使って体現したり、実践で感じた課題をボードゲームで検証し対策を立てたりします。

これらの思考と体現のプロセスを経て、ボールスポーツの「思考力、判断力、表現力等」を高めることを目的としています。

2021年には福島県いわき市の小学校で導入が決まり、教員向けの研修が実施されました。

参考:STEAMタグラグビー|株式会社 STEAM Sports Laboratory《Pando》
参考:STEAM Tag Rugbyプログラム | 未来の教室 ~learning innovation~

家庭でも取り組みやすいSTEAM教育4選

STEAM教育にはさまざまな専用教材が使用されることが多く「STEAM教育を家庭で取り組むのは、難しいのかも・・」と感じているかもしれません。

実は身近なところにもSTEAM教育の機会はあるのです。

こちらでは小学生の子供を対象に、家庭で一緒に楽しく取り組める「STEAM教育4選」をご紹介します。

 

親子で一緒に料理をする

身近な家事でもある料理は、「Science(科学)」「Technology(技術)」「Engineering(工学)」「Arts(芸術・教養)」「Math(数学)」を凝縮したようなものなのです。

「Arts(芸術・教養)」は、日本の四季折々の旬の食材や、歳時記にちなんだ料理をイメージするとわかりやすいでしょう。

日本の食文化だけでなく、海外の食文化を学ぶきっかけにもなりますね。

煮る、焼く、蒸すといった調理方法は科学を、材料の計量では数学を使います。

さらに料理には「Technology(技術)」も活用されています。

調理の際の温度と時間をAIで管理する調理器具など、フードテックという分野は大きな注目を集めていますね。

このように「料理」は最も身近にSTEAM教育を実践できるものになります。

親子で料理をしながら会話を広げることが一番身近なSTEAM教育かもしれません。

 

Minecraft (マインクラフト)

Minecraft (マインクラフト)、通称「マイクラ」は小学生に大人気のゲームです。

ゲーム内では、敵から逃げながら鉱山で鉄鉱石を発掘して「スプーンやフライパンをつくって生活する」などサバイバルを楽しむゲームです。

敵が襲ってこない「クリエイティブモード」では、子供自身の好きなワールドを自由に創作することができます。

ゲームのなかでレゴブロックを再現するイメージでしょうか。

「サバイバルモード」であれ「クリエイティブモード」であれ、ゲーム実況動画を作成してYouTubeにあげているクリエイターもたくさんいますね。

一般的なゲームと思われがちですが「一定のルールの中で自身の発想を形にしていく」というプロセスがプログラミング思考の基礎となっています。

Minecraft (マインクラフト)の世界では、さまざまな種類のアイテムを組み合わせて、建築物や装置を作っていきます。

どのアイテムをどこに配置すれば、どのように動力が伝わるかなど子供自身が思考し、創作する仕組みがMinecraft (マインクラフト)の魅力でしょう。

 

WonderBox(ワンダーボックス)

WonderBox(ワンダーボックス)は、アプリとキットを使用し、楽しみながらプログラミング思考が身につく4〜10歳の子供を対象としたSTEAM教育の通信教材です。

その特徴は、デジタルとアナログをバランス良く設計された教材にあります。

アナログ教材として、実際に考えながら手を動かすトイ教材や、迷路・パズルなどのワークブック、切ったり貼ったりできるクラフト教材など毎月3種類のキットが自宅に届きます。

デジタル教材としては、プログラミング思考を身につけられるアプリが多数用意されており、4〜10歳と比較的小さな子供が対象の教材なので、シンプルで使いやすく、子供の好奇心を刺激するような仕組みになっています。

「自分で問題を作る」や「考えながら手を動かす」、「クリエイティブなこと」や「謎解きに挑戦する」など子供自身が楽しみながら、家庭でSTEAM教育を取り入れられる教材です。

「自分の作品の写真を撮って、アプリでシェア」したり、「アプリで出されたお題」に答えたりして、「デジタル」と「リアル」を効果的に組み合わせ、子供の興味を引き出します。

 

Awesome Ars Academia(オウサムアルスアカデミア)

Awesome Ars Academia(オウサムアルスアカデミア)は「アジア4ヶ国6都市に展開」している、「21世紀を変える」テクノロジーを「多国籍・英語環境で学べる」スクールです。

講師は1500名以上在籍しており、「デジタルクリエイティブスタジオ」が運営する「英語」と「プログラミング」が学べます。

グローバル化する世界のためのスクールで、STEAM教育にはぴったりなのではないでしょうか。

Awesome Ars Academia(オウサムアルスアカデミア)は「アジア各国の大学」へも「IT教育」を提供し、年間に育成する「エンジニア」の総数は世界各国で2000名以上にものぼります。

受講生の生活リズムや、受講生の目的によって、海外セブ島キャンパスでの受講と、オンラインでの受講の2つの受講形態を選べます。

子供向けの講座も多数用意されているので、STEAM教育として家庭で取り入れるならオンラインでの受講がおすすめです。

Awesome Ars Academia(オウサムアルスアカデミア)は、小学生から高校生に向けて、英語でプログラミングを学べるオンライン講座を提供しています。

オンライン学校説明会を毎月開催していますので、ご興味がありましたらぜひお申し込みください。

【まとめ】英語×STEAM教育=無限大の可能性

今回はご家庭で取り入れることができそうなSTEAM教育をご紹介しましたが、いかがでしたか?

Awesome Ars Academia(オウサムアルスアカデミア)では、随時体験授業を行っております。

STEAM教育をきっかけにプログラミング×英語に興味を持ったらぜひ一度、体験してみてはいかがでしょうか。