プログラミング教育とは?その目的とは?
プログラミングとは、コンピューターが何らかの動作をするための設計をすることです。
また、その設計がうまくいかなかった場合、修正をして動作を成功させるのもプログラミングです。
プログラミング教育は、今後生きていく子供たちが、グローバル化やIT化する予測不能な社会で幸せに生きていけるために導入されます。
目的としては、プログラミングのスキル習得だけではなく、論理的思考力や創造性、問題解決能力、さらに、将来どのような仕事に就くときにも必要となるプログラミング的思考などの育成も含まれています。
また、みなさんご存知かと思いますが、将来のIT人材不足を補うためといった目的もあります。
プログラミング教育のメリットは?
プログラミング教育のメリットは大きく分けて3つあります。
- 論理的思考力が身につく
- 問題解決能力が身につく
- 想像力・創造力を育む
それぞれについて詳しくみていきます。
論理的思考力が身につく
プログラミング教育のメリットの1つ目は、論理的思考力が身につくということです。
どのように動かせばいいのか、どういった処理をさせるか、などを考えていく上で、社会でも通じるような論理的思考力が養われ、プログラミング以外の場でも活躍できる能力得られるでしょう。
問題解決能力が身につく
2つ目は、問題解決能力が身につくということです。
コンピューターは書かれたコード通りに動くものですので、指示した手順や内容に間違えがあれば、正常な動作はしません。
その際に必要になるのが、問題解決能力です。
問題点を洗い出し、修正するといったプロセスを踏むことで、自然と問題解決能力が育まれます。
想像力・創造力を育む
3つ目は、想像力・創造力を育むということです。
プログラミングは、頭に描いたものを実現できるということが大きな特徴です。
しかし、裏を返せば、頭に描けないものは実現できないともいえます。
そこで大事になるのが、この想像力・創造力です。
プログラミングができるようになれば、頭に浮かんだアイデアを形にすることができ、形にできるようになれば、必然的にアイデアの幅が広がります。
このような好循環の中で、想像力・創造力は自ずと育まれていきます。
プログラミング教育の課題点はこの4つ!
次はプログラミング教育の課題についてご紹介したいと思います。
課題としては下記4つが挙げられます。
- 教員の育成不足
- 環境の整備不足
- 教育時間が減る事による基礎学力低下
- 情報リテラシー教育の不足
こちらも詳しくみていきます。
教員の育成不足
プログラミング教育はプログラミング専門の講師が行うのではなく、担任や教科担当の教員が行います。
そのため、教員の育成ができていなければ子供に適切に教えることはできません。
若い年代の教員であれば、比較的、基礎知識を持っている方も少なくないかと思いますが、それでも年配の教員など、まだまだプログラミング経験のない教員が多いのが現状です。
そのため、必修化に向けて教員の研修が不可欠になります。
しかし、現状として、実際に研修を設けている学校は少なく、必須科目として始めるのは難しいともいわれています。
また、プログラミング教育だけでなく、ダンスの必須化や、小学校では英語の必須化も入ってきますので、普段でも負担が大きい教員にもっと大きな負担がかかってきてしまう、というもの問題の1つとなっています。
環境の整備不足
環境の整備不足も課題の1つです。
プログラミング教育を実施しようとすると莫大な予算がかります。
例えば、教員用PCや授業に使用する機材などが必要になり、そこまでしてプログラミング教育は必要なのかともいわれているほどです。
プログラミング教育を必須化する前からすでに環境の整備に取り組んでいた学校もありますが、一方で過疎地にある学校などでは教員も生徒も少なく、環境の整備が他の地域と同じように行われるのかが疑問視されています。
徐々に、学校内でパソコンやタブレットが使用されつつありますが、必須化とするまでにはまだまだ時間がかかりそうです。
教育時間が減ることによる基礎学力低下
プログラミング教育では、プログラミングだけを学ぶ授業を設けるわけではなく、あくまで既存の授業内でプログラミングを活用しながら学んでいきます。
しかし、プログラミング教育導入前と比べると、相対的に教科ごとの授業時間が減ってしまうことが予想されます。
中には、それが基礎学力の低下に繋がる可能性がある、という厳しい意見もあります。
そのため、子供が必要な基礎学力を最低限身につけられるよう、学年に応じてプログラミングに割く時間を調整するなど、他の教科に影響が出ないよう配慮しなければなりません。
具体例を挙げるとすれば、低学年のうちに身につけるべき基本的な読解力や表現力、計算力を学ぶ授業時間を十分確保できていなければ、基礎学力の低下に繋がるでしょう。
そうならないために、プログラミングと今までの教科の時間割を工夫して作る必要があります。
情報リテラシー教育の不足
情報リテラシーとは、情報機器やITネットワークを活用して、情報・データを管理、活用する能力のことをいいます。
しかし、活用や管理する能力が果たして子供には身についているのでしょうか?
今は、ネットやSNSを当たり前のように使用している子供はたくさんいますが、全てが真ではなく中には悪もあるSNSの世界の中で、それを見分けることができる子供は少ないでしょう。
結果、使い方を間違って犯罪に巻き込まれるということもありますので、プログラミング教育をする前に、情報リテラシー教育の時間をまず確保する方が良いのではないか、ともいわれています。
プログラミング教育必修化に向けて、今家庭でやっておくべき2つの対策
親子で一緒に勉強する
子供がプログラミング学習を始める際、全く初心者の子が大半になるかと思いますが、それは親も同様で、親の大半以上はプログラミング教育の知識を持っていないのが現状でしょう。
しかし、だからといって「よくわからないから教えることはできないよ」ではいつまでたっても我が子にプログラミング教育をしてあげることはできません。
そうではなく、子供と一緒に挑戦してみる姿勢が重要です。
子供と一緒にプログラミングを体験する事で、子供が感じていることや成長の度合いを確認しやすくなりますし、相談にのることで、コミュニケーションの幅も広がるでしょう。
ただ、気をつけて欲しいのは必要以上に口を出さないということです。
プログラミング教育は想像する力や考える力を目的としていますので、もし子供が「わからないから教えて」と言ってきても、単に答えを教えるのではなく、子供が自分で考え、想像する力を発揮できるよう徹してあげてください。
無料のプログラミングソフト利用してみる
学校でどのようなプログラミングソフトを使用するのかはわかりませんが、今は無料のプログラミングソフトも豊富に出ていますので、学校で勉強する前に、このようなプログラミングソフトを活用してみるのもいいでしょう。
まずは、親がやってみて、子供も後についてやってみるという姿勢をとれば、子供はチャレンジしやすいでしょうし、プログラミングとはどのようなものか詳しくはわからなくても、少しは理解できるようになるのではないでしょうか。
自宅でプログラミングを出来ない環境であれば、今はプログラミング教室もたくさん開講していますので、子供と一緒に参加するのもいいかと思います。
プログラミング教室は専門の講師がついて教えてくれますので、全く分からない状態から自宅で行うより知識が身につきやすいです。
また、子供がロボットに興味があるのであれば、ロボット教室という選択肢もあります。
ロボットを作る工程にはプログラミングが必須となりますので、体感しながらプログラミングも勉強できるという一石二鳥のメリットもあります。
また、今回は無料のプログラミングソフトをいくつか紹介しましたが、無料のプログラミングアプリも紹介していますので、是非そちらもご覧ください。
まとめ
今回は、今年度から小学校で必須科目となるプログラミング教育についてご紹介してきました。
プログラミングを実際に実施するにはメリットもありますが、まだまだ問題点もあります。
まずは、お子さんと一緒に勉強することから始め、子供がプログラミングを嫌いにならないようしてあげるということが重要になってきますので、少しずつ今から進めていくのがいいでしょう。
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