グローバルIT留学体験談

大手製薬会社を退職しIT留学!製薬×ITで挑む彼の次の目標とは?

大手企業に就職するもどこか疑問や不安感を抱いている人は少なくないのではないでしょうか?

高専を卒業した後専攻科に進み、大手製薬会社への就職を果たした彼。順調に進んできたように見えるが、心のどこかで働き方に対する違和感と「いつか自分のポジションはITで淘汰されるのでは…」という不安感から退職を決意。

その後転職活動の一環としてセブ島IT留学に来てくださいました。グローバルIT留学卒業生のインタビューです!

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勉強、部活、アルバイト。全てに貪欲に取り組んだ学生時代

――こんにちは!今日はよろしく願いします!まずNaokiさんの学生時代について教えてください

Naoki はい。中学時代から話しますね。僕の中学時代は部活一色でした。学校の中では珍しく野球部と陸上部の掛け持ちをしており、特に陸上部は強豪校だったのでのめり込みましたね。レベルの高い人たちと練習するのがとても刺激的で楽しかったのを覚えています。一方で勉強はテスト期間だけ頑張るって感じでしたね。数学と理科が得意でした。テストの点も結構よかったと思います。

――野球部と陸上部というハードな部活を掛け持ちした上でテストの点もよかったなんてすごく器用なんですね!高校は高専に行かれてたようですが、なぜ高専を選んだのですか?

Naoki まずは兄の影響ですね。兄も高専に通っており高専という存在が身近だったのと、学校の先生の勧めで高専を受験しました。入試はAO試験と一般試験があり、まずAO試験を受けたのですが落ちてしまい、その悔しさをバネに勉強して無事合格することができました。当時はなんとしても自分の力で合格を掴み取りたいという思いが強く、敢えて塾を辞め自分で勉強していました。その経験から自分で勉強する基盤ができ、高専時代、専攻科時代の勉強、今現在のプログラミング学習に役立っています。

――確かにNaokiさんはTA(ティーチングアシスタント)の僕から見ていても、自分でどんどん勉強を進められるタイプの人に見えます!苦労して勝ち取った高専合格ですが、高専生活はどうでしたか?

Naoki そうですね、勉強が大変だったのを覚えています。授業のスピードが速かったのですが、自分の勉強法が確立していたのもあって、しっかりついて行くことができました。また専攻は物質工学科で、化学合成や微生物の生体反応について研究をしていました。周りの友達も賢い人が多く、毎日刺激を受けながら勉強、研究に没頭していました。部活では何か新しいことにチャレンジしたくて、ハンドボール部に入りました。さらにバイトでは塾講師や家庭教師、居酒屋のスタッフをしたりと、今思えば色々とやりたいことを欲張ってやっていましたね。そして、4年生の秋からは1年半かけて「微生物細胞膜流動性における環境適応性に関する調査」と題して研究をしていました。簡単にいうと、細胞膜の硬さと生物が育った場所の関係性の研究です。研究には理学研究と工学研究という2つのタイプがあり、学生のうちに「なんで?」を突き詰める理学研究をしたかったんです。工学研究は仕事としてもできると思っていたのと、物事の真理や本質を突き止めるのが好きだったので。

ITに淘汰される不安を感じた製薬会社時代

――その後大手製薬会社に就職されたと思うのですが、当時の就活の軸や価値観についてお伺いしてもいいですか?

Naoki はい。実は僕、もともと医者になりたかったんです。きっかけは小学5年生のときに肘を壊して野球ができなくなってしまったことです。そのときお医者さんに助けてもらって、もう一度野球ができるようになって、困難に陥っている人を助けることができる医者という仕事に強く惹かれました。でも中学生の頃の僕は、高校選びが自分の将来に影響することなんて考えずに、自分の学力で行くことのできる一番いい学校という理由だけで高専を選びました。高専で勉強する中で、理系科目は非常に強くなったのですが、国語や英語が思うように伸びなかったんです。一般的に高専では大学受験がないため、普通科の高校に比べて文系科目をしっかり勉強することがないからです。そして、高専3年目で一般の高校生と同じようにセンター試験を受けて医学部を受験するということもできましたが、文系科目が苦手なことから諦めてしまいました。

高専のあと専攻科に進んで就活の時期に差し掛かったとき、まだ自分の頭の中には昔憧れた医者という仕事があって、「人々の健康や命を助ける仕事に就きたい」という気持ちは変わっていませんでした。そうして目をつけたのが製薬会社でした。社会にいい薬を提供することで人々を助けたかったんです。そんな思いで選んだ会社はジェネリック薬品を取り扱っている会社でした。商品数が600種類もあり、この種類の多さが「より多くの人々を助ける」ことに直結すると思ったのが前職の会社を選んだ理由です。また当時はジェネリック業界が伸び盛りだったのも理由の一つですね。

――ありがとうございます。「人の健康や命を救う」というのが軸だったんですね!話を聞いた限りだと製薬会社の仕事はNaokiさんの考えとすごくマッチしているように感じたのですが、なぜ退職に至ったのでしょうか?

Naoki 製薬業含め製造業全体で言えることなのですが、人のミスによって品質が下がってしまうことが多いんですよね。特に製薬業はほんの少し成分量を間違えただけで薬の効果が大きく変わり、市場に出すことができなくなります。この問題は前職の会社でも起こっていて、会社はそれを人を雇って人を育てることによって解決しようとしていました。でも僕はこのような問題は本当はITで解決されるべきなんじゃないかと思い始め、会社の考え方に疑問を持ち始めたんです。また当時の僕の仕事はデータやシステムの保守で、このポジションもゆくゆくはITによって淘汰されると不安になりました。僕は学生時代に「身につけた化学の知識を社会に出たら活かしたい!」そう思っていたのですが、実際は異なりました。製薬会社で働きながら、社会で必要とされている知識はITだと気づいたんです。

グローバルIT留学を志したきっかけと3ヶ月の留学生活

――ご自身の経験からITに関する知識の必要性を見出されたんですね。これもIT留学に来ようと思った理由に繋がると思うのですが、他にもIT留学に来た理由を詳しく教えて頂けますか?

Naoki おっしゃる通り自分の経験からITに関する知識の必要性を見出し、ITについて学びたいと思ったのも理由の一つです。また以前に「英語とプログラミングと統計ができれば、今の世代の人は死ぬまで食いつなげる」と聞いたのが頭の片隅にありました。統計は元々かじっていたので、英語とプログラミングを学びたいと思うようになりまずPythonを独学で始めてみました。その後もっとITやプログラミングについて学びたいと思うようになり、また、社会で英語が必要とされていることはわかっていたので両方学べるIT留学を決意しました。

――確かに、英語やプログラミング、統計学が重要であることはよく耳にしますね!IT留学に興味を持たれた理由はわかったのですが、どうしてグローバルIT留学を選んだのでしょうか?

Naoki Pythonを独学でやっていてそこで気づいたのですが、コードは英語で書かれているんですよね。そこでプログラミングと英語の親和性の高さに気づき、英語でプログラミングを学べるグローバルIT留学が気になり始めました。また、グローバルIT留学ではプログラミングだけでなく、プロジェクトマネジメントやテストも学ぶことができます。バットの振り方を知っていても野球ができないのと同じように、コードが書けても現場ですぐに働くのは難しいと思ったんです。なのでIT企業での働き方を幅広く学べるグローバルIT留学を選びました。

――おっしゃる通りグローバルIT留学では、IT企業での働き方を全体的に学ぶことができるので、より実践に近い学習ができると言えますね!ちょっと気になったのですが、Pythonをすでに勉強されていたにも関わらずPHPを学ぶグローバルIT留学を選んだ理由はなんですか?Pythonを引き続き学ぶという選択もできたと思うのですが。

Naoki Pythonというと複雑な計算ができるようにライブラリがたくさん用意してあったりと、AIとかブロックチェーンとかに利用されているイメージが強いんですよね。そんな中で、Pythonを勉強してAIエンジニアやデータサイエンティストになるのはあまり興味が持てませんでした。あと、独学というのもあったと思うのですが、僕にとってPythonは難しくてコードが何を意味しているのかよく理解できませんでした。なのでまずは学習ツールが充実していて、日本語のドキュメントが豊富かつ、初学者におすすめと言われるPHPをIT留学で勉強しようと思いました。あと日本ではPHPの案件が多いと聞いたのもありますね。

――そういう理由からだったんですね!なるほどです!そうして本留学を選ばれたわけですが、グローバルIT留学の授業を受けての感想はどうですか?

Naoki 期待していた通りプログラミングだけでなく、プロジェクトマネジメントやテストも学ぶことができ、IT企業での働き方について全体的に学ぶことができました。また、僕は元々Pythonを独学でやっていたので、自主学習と学校での学習の違いという点でいうと、学校では追加の知識を得られるのがいいと思います。グローバルIT留学の先生は生徒一人一人の進捗を確認しながら、早く習得する生徒には追加の学習内容を与えます。独学だと得られる知識は本の中に留まりますが、現役エンジニアである先生からどんどん知識を吸収できるのが嬉しいです。

また、いい意味でハードルは思ったより低いと思いました。英語での授業に不安を感じていたのですが、Ryan先生とAubrey先生の英語はわかりやすいですし、日本人TAも付いているので英語でのコミュニケーションに困ったときは助けてもらうことができます。英語での授業が心配で思いとどまっている人は心配せずにチャレンジすることをお勧めします!

――確かに英語でITを学ぶのはハードルが高く見えてしまうかもしれないですね...。ただ留学中はそのハードルを感じられなかったみたいでよかったです!先生に対しての評価はどうですか?

Naoki 先生はRyan先生とAubrey先生の二人でした。Ryan先生からは、HTML&CSS、Bootstrap、PHPの基礎プログラミング、そしてプロジェクトマネジメントやテストについて学びました。Ryan先生はIT企業で10年以上の経験があります。プロジェクトマネジメントやテストの授業では先生の経験談から多くのことを学びました。プログラミングの授業は実際に手を動かして取り組むのでイメージしやすいのですが、プロジェクトマネジメントやテストの勉強は概念を理解したりと受動的になりがちでした。そんな時、Ryan先生の実体験に基づく話はプロジェクトマネジメントやテストの概念や考え方の理解に役立ちましたし、生きた情報なので聞いててワクワクしましたね。

Aubrey先生はディベロップメントを担当していた先生で、主にはPHPのフレームワークであるLaravelを教わりました。PHPを初めに学んで、その後Laravelに入った時はさっぱりでしたが、先生を真似るハンズオン形式の授業と、自分のプロジェクト開発を通じて次第にLaravelを使えるようになりました。分からないところは色々な解説方法を試しながら、生徒が分かるようになるまで根気強く教えてくださいました。

そもそも現役エンジニアから授業を受ける機会ってなかなかないことだと思います。実際に現場でエンジニアとして仕事をしている先生にいつでも質問ができるという環境は授業を受けながらすごく贅沢だと思っていました。二人とも生徒が分かるようになるまで熱心に教えてくださますし、また、授業スライドを見てもステップバイステップで書いてあり生徒に対する配慮を感じます。さらには授業を休んだ生徒に対しては、生徒が授業に追いつけるように補足資料を用意したりと、正直サポートの手厚さに驚いたこともありました。

――先生に対しても満足いただけているようでよかったです!日本人TAはどうでしたか?

Naoki 先ほど少し触れたのですが、日本人TAがいることで安心感がありますね。授業が英語で行われるのはいい環境だと思うのですが、そのチャレンジングな環境に不安を抱く人は少なからずいると思います。授業中でフィリピン人の先生とのコミュニケーションで困った時は特にお世話になりました。また授業で理解に苦しむ場面があれば、日本人TAが日本語で解説をしてくださったこともありました。他にも、週末にも関わらず質問に答えてくださったりとたくさん助けられました。

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グローバル IT留学でスキルアップ!そしてこれからの挑戦

――最後に、現在転職活動中とのことですが、これからの予定や目標を教えてください!

Naoki そうですね。今挑戦したいと思っているのは、医薬品企業向けシステムに関する仕事です。この留学で学んだことと、前職の製薬会社でのQA(品質保証)としての経験を活かしたいです。具体的にはGMPに関する知識を活かせたらと思っています。

――前職に関係のある仕事も考えられているんですね。ところでGMPってなんですか?

Naoki GMP(Good Manufacturing Practice)は、製造所における製造管理、品質管理の基準のことで、原材料の入荷から製造、最終製品の出荷までのすべての過程において、製品が安全かつ一定の品質に保たれるよう定められたルールです。全ての製薬会社は医薬品GMPに従うことが義務付けられているので、GMPを知っているということは、製薬会社側の都合がわかるということです。GMPだけを取り扱うコンサルタント(GMPコンサルタント)もいるくらいにGMPは製造業にとって大切なんです。

GMPに関する知識と今回の留学で得たITスキルを掛け合わせることで、製薬会社側とシステム側の両方を知った人材として、自分のポジションを築きたいと思っています。

――なるほど!スキルの掛け合わせで「レア人材」になるというのは最近よく言われていることですよね。Naokiさんがその目標を成し遂げられるよう応援しています!今日はありがとうございました!

Naoki ありがとうございました!

編集後記

製薬会社に勤めながらITに淘汰される不安を抱き、退職&IT留学を決意したNaokiさん。

IT留学後は「製薬×IT」で自分のポジションを確立しようとされています。

この記事を読んでくださった皆さんも、すでに持ち合わせる能力にITを掛け合わせることで、どんなポジションを確立できそうかという視点で自分の将来を考えてみてはいかがでしょうか?

ITを学んだことで次のステップに進もうとしている彼のインタビュー記事を読んでいただき、弊スクールのIT留学に興味を持っていただけると幸いです。

英語でITを学んでみませんか?

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