小学校プログラミング教育ではプログラミング言語は学習しない!?
「プログラミングって、あの訳のわからない英語が羅列されているあれでしょ?うちの子にそんな難しいものが分かるのかしら?」小学校でのプログラミング教育必修化を前に、自分の子供が学習についていけるのか、心配されている保護者の方も多いでしょう。
ご安心ください。
小学校でのプログラミング教育では、大人がイメージするような、パソコンの画面に文字を打ち込んで実行するJavaやC#といったプログラミング言語は学習しません。
小学校でのプログラミング教育の目的は、特定のプログラミング言語を習得することではないのです。
文部省の学習指導要領によると、小学校プログラミング教育では「プログラミング的思考」を育成することを目的としています。
コンピュータが日常のいたるところで使われている現在、その仕組みを理解し上手に活用できる能力が今まで以上に重要になっているのです。
これからの時代を担っていく子供たちは、プログラミング教育を通じてコンピュータを理解し、活用できる力を身につけることを求められています。
プログラミング教育の目的
学習指導要領では「プログラミング教育のねらい」を主に次の3つとしています。
- 「プログラミング的思考」を育むこと
- コンピュータ等を上手に活用して身近な問題を解決したり、よりよい社会を築いたりしようとする態度を育むこと
- 各教科等での学びをより確実なものとすること
「プログラミング的思考」とは、自分がコンピュータにどのような処理をさせたいのかを明確にし、それを実現するためにどのような組み合わせで行わせれば良いか、またどのように改善すれば良いかといったことを論理的に考え、実践することです。
これからの時代においてこのような力は、プログラマーや情報処理に関わる人だけでなく、どのような進路を選択しても求められる力と言えます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
なぜ?プログラミング教育必修化の背景・目的・ねらいについて簡単にご紹介!
プログラミング言語を用いないプログラミング「ビジュアルプログラミング言語」とは?
では、どのようにして「プログラミング的思考」を身につけるのでしょうか?
小学校では教育用に開発された「ビジュアルプログラミング言語」を主に使います。
ビジュアルプログラミング言語では、テキストのみを画面に入力するのではなく、図や絵をドラッグ・アンド・ドロップで操作し、まるでブロックを組んだり、図を書いたりするように命令を操作します。
主な操作はマウスで行うことができ、ブロックの色や形で機能の分類を示すなど、小学生でも簡単に操作し、理解できるようになっています。
ビジュアルプログラミング言語は、小さいお子さんでも短時間で基本的な使い方を覚えることができ、それを使って簡単なプログラムまでも作成できる優れものです。
操作が容易で取り組みやすいため、算数で図形を書く、音楽を作曲する、というように、他の教科の授業の中でも取り入れることができます。
代表的なビジュアルプログラミング3選
ビジュアルプログラミングにはいくつかの種類があります。
例えば、Scratch(スクラッチ)や、Microsoftが開発したMakeCode、Googleが開発したBlockyなどの「ブロック型」があります。
また、ソニーが開発したMeshやイギリス初のSAM Labsなどの「フロー型」、その他にも、Viscuit(ビスケット)やSpringin’(スプリンギン)などといった「独自型」と言われるものもあります。
ここでは、様々なビジュアルプログラミングの中から代表的なものを3つご紹介します。
Scratch(スクラッチ)
Scratchは、子供向けのプログラミング言語といえばこれ!と言えるくらい有名で、多くの場面で使われているブロック型のビジュアルプログラミングツールです。
用意されている「命令ブロック」を選んで組み合わせることで指示を作っていきます。
ブラウザから無料で利用でき、インストールなどのセットアップが要らないのも人気の理由です。
登録なしでも使うことができますが、登録してIDを取得すると、作成したプログラムをオンライン上に保存し、公開することもできます。
他の人が作ったプログラムの中身を見て改編することもできるオープンな文化も魅力の一つです。
関連:Scratch(スクラッチ)とは!子供のプログラミング教育に向いている3つの理由
Mesh(メッシュ)
Mesh(メッシュ)は、ソニーが開発したIoTブロックを用いたフロー型のビジュアルプログラミングです。
専用のプログラミングツールでブロック同士をBluetooth通信させ、簡単なIoT的仕組みを作ることができます。
入力系のセンサーブロックと、出力系のブロックが個別にあり、それぞれを「レシピ」とよばれるプログラムを作って処理します。
実際のものにブロックを取り付け、電気をつけたり動かしたりできるので、子供たちはできた時の感動や楽しさを味わうことができます。
Viscuit(ビスケット)
Viscuit(ビスケット)は、「メガネ」という独特の仕組みで動きやプログラムを作っていく、「独自型」と言われるビジュアルプログラミング言語です。
直感的に操作できるとても単純な仕組みですが、組み合わせることによって複雑なプログラムも作れます。
絵を動かしながらプログラミングするので、テキスト入力ができない低年齢のお子さんでも楽しむことができます。
パソコンのブラウザでも、スマホ・タブレットのアプリでも使え、とても便利です。
まとめ
小学校のプログラミング教育では、プログラミング言語を習得することが最終目標ではなく、「プログラミング的思考」を身につけることを目的としています。
論理的に考え、楽しみながらトライ・アンド・エラーを繰り返し、意図した処理が実現した喜びを味わいながら、学んでいきます。
子供たちにはビジュアルプログラミング言語を使ってそのような体験をたくさん積み重ねて、プログラミングに対する興味を深めてほしいですね。
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