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高校生マイプロジェクトって何?マイプロジェクトの内容と活動を紹介

高校生マイプロジェクトって何?マイプロジェクトの内容と活動を紹介

高校生マイプロジェクトを知っていますか?高校生マイプロジェクトは、高校生が課題を見つけ、解決方法を探す探究学習プログラムです。

「高校生マイプロジェクトでは、どんな活動してるの?」と活動内容について気になっている人もいるのではないでしょうか?

今回の記事では、高校生マイプロジェクトの始まりからマイプロジェクトアワードについて詳しくご紹介します。

高校生マイプロジェクトって何?

高校生マイプロジェクトとは、認定NPO法人カタリバが運営・サポートしている高校生を対象とした探究学習プログラムです。

高校生マイプロジェクトは、学校教育やイベントを通して、高校生が課題を見つけ他者と関わり合いながら解決策を探します。

さらに、マイプロジェクトを通して、全国の高校生と地域や学校の壁を超えた交流ができます。

プロジェクトを進める際にサポートする大人や同学年の友人など、家族と学校以外の交流が生まれます。

生活する環境で生まれる地域や学習環境の格差を減らし、たくさんの考え方や生き方に触れられる機会となり、将来の選択肢が広まるきっかけにもなっています。

 

高校生マイプロジェクトの始まり

2011年3月の東日本大震災の被災地で、「コラボ・スクール」が生まれたのがきっかけです。

被災した子どもたちのための居場所が必要だと考えたことで、コラボ・スクールが宮城県女川町・岩手県大槌町でオープンしました。

さらに、コラボ・スクールで活動する被災地の高校生から「支援される側から町のためになにかしたい」と声が上がります。

そこで、地域や身の回りの課題を解決する「高校生マイプロジェクト」がコラボ・スクール大槌臨学舎で立ち上がりました。

 

主な活動内容は?

高校生が主体的に課題を見つけ、解決するための方法を探すマイプロジェクト。テーマは、地域の課題だけではなく、政治や教育、環境とさまざまです。

たとえば、都市部と山間部に住んでいる人は、見える物も異なるという視点を軸に、都市部と山間部の課題や考え方の違いを感じるイベントを開催したプロジェクトがあります。

他には、食を通して「選択する」重要さや大切さを伝えるプロジェクトなど、高校生の考え方や視点によってプロジェクトの内容や活動はさまざまです。

 

サポート体制

プロジェクトを進める上で欠かせない大人のサポート体制を整え、高校生の活躍を支えています。

教育者や地域、行政など、高校生を支える伴走者が勉強会を通して、大人同士のつながりも作り、高校生の活躍の場をサポートします。

サポート内容は、プロジェクト遂行時にアドバイスをしたり協力者を紹介したりします。高校生だけでは超えることが難しい問題もサポート体制があることで、プロジェクトを進められます。

運営元NPOカタリバとは?

NPOカタリバは、10代の居場所と出番をつくる活動をしています。

10代の子どもたちが安心していられる場所や、さまざまな人との出会いのきっかけになるプログラム・サービスを提供し、家庭や学校以外の子どもたちを支える場所を作っています。

【主な活動プログラム】

  • オンライン不登校支援プログラム
  • アダチベース
  • 大槌臨学舎

など多数のプロジェクト運営や支援をしています。

高校生マイプロジェクトの活動背景

高校生マイプロジェクトは、被災地の子どもたちの声から始まり、全国に広がりました。

その活動背景には、子どもたちがこれからの時代を生き抜くための、必要な力を身につける学習として注目されています。
 

探究学習の必修化

高校で学ぶ「総合的な学習の時間」が「総合的な探究の時間」へ変更されました。

下記の文部科学省の解説によると、「総合的な学習の時間」が「総合的な探究の時間」の違いは、名称だけではありません。

「総合的な学習の時間は,課題を解決することで自己の生き方を考えていく学びであるのに対して,総合的な探究の時間は,自己の在り方生き方と一体的で不可分な課題を自ら発見し,解決していくような学び」
引用:文部科学省 総合的な探究の時間編

課題解決によって自分自身の生き方を考えるのではなく、課題と一緒に自分自身の生き方や考え方を照らし合わせ解決していく探究学習に変わりました。

高校生マイプロジェクトは、高校生が主体的に問題解決のために活動することで、課題解決と自身の考え方や生き方を考えるきっかけになります。
 

マイプロジェクト参加後の変化

NPOカタリバの2020年度年次報告によると、102,755人がマイプロジェクトに参加しています。

探究型学習であるマイプロジェクトに参加した高校生の多くは、次の6つの力が向上したと答えています。

  • 好奇心
  • 発想力
  • チームワーク力
  • 学習意欲
  • 問題解決力
  • 巻き込み力

マイプロジェクトを探すイベントの開催

マイプロジェクトでは、プロジェクトを探したい高校生のためのスタートアップイベントがあります。

直接会場で参加、もしくはオンラインキャンプで参加する方法があります。

マイプロジェクトで活動歴のある先輩から、プロジェクトの参加の経緯やテーマへの取り組み方など、直接話を聞ける機会や自分を知るために自分とじっくり向き合う時間などがプログラムに取り入れられています。

スタートアップイベントに参加することで、マイプロジェクトに興味関心のある仲間と出会い、サポートしてくれる大人も見つかることがメリットです。

プロジェクトを進める際は、スタートアップイベントで出会った仲間や大人に相談でき安心して活動できるでしょう。

全国高校生マイプロジェクトアワードの開催

年に一度、マイプロジェクトアワードが開催されます。

全国の高校生が、活動の発表や参加者との対話を通して学びを深めるイベントです。

マイプロジェクトアワードへの参加のメリットは3つあります。

  • 活動内容を発表するプレゼンテーションの機会が得られる。
  • 起業や政治で活躍する大人のサポーターからのフィードバックがもらえる。
  • 同世代との交流が広まる。

プレゼンテーションは、プロジェクトの実行だけでなく、活動を振り返りながら発表でき学びが深まる1つの機会になります。

ビジネスや政治で活躍する大人のフィードバックをもらえることで、新しい視点や気づき、考え方など、新しい学びが増えるでしょう。

全国の高校生が集まるマイプロジェクトアワードは、たくさんの同世代と出会うきっかけとなる点が魅力です。

 

参加方法

参加方法は、期間内にエントリーし書類選考を通過、その後地域サミットに出場し全国サミットへの出場の選考がされます。

2021年は、11月からエントリーが開始されています。2022年4月時点で2022年度のマイプロジェクトアワードへのエントリーはまだ開始されていません。

ぜひ参加をご検討の方は、スタートアップイベントの参加やプロジェクトを考え実行してみるなど、エントリーに向けて準備を始めてみてはいかがでしょうか?

 

過去の受賞プロジェクトの紹介

2021年度のマイプロジェクトアワードには、6,225プロジェクト、16,822名が参加しています。

2021年度の文部科学大臣賞は、第一学院高等学校が受賞した「手話カフェ〜しゅわしゅわ〜」です。

手話に日常的に触れられる場所を作りたいという思いから、手話カフェを企画・オープンしたプロジェクトです。

2020年度の文部科学大臣賞は、戦後75年の節目を迎え戦争体験を語り継げる人の減少を危惧し、戦争について学び次世代に伝えるためのプロジェクトを発表した、熊本県立八代高等学校の「戦争の記憶を継承する」が受賞しました。

他にも、バーチャル世界にテーマパークを作るプロジェクトや食品開発を通して地域の魅力を伝えるプロジェクトなど、さまざまなプロジェクトが受賞しています。

まとめ

高校生マイプロジェクトは、高校生の声から生まれた課題を解決する探究学習プログラムです。

さまざまな視点や考え方、周りとの交流を通して探究学習を経験できるきっかけともなっています。

AI技術の進歩やグローバル化など変化の激しい将来で、自分で課題を発見し解決する能力や周りと一緒に考えを深めるスキルの重要性が増しています。

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さまざまなスキルや考え方など、広い視野やさまざまな選択があることを10代から経験し理解しておくことは、これからの時代を生き抜く上で必要な要素の一つでしょう。

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