大きな変化が求められている今、小中高生の段階で、海外まで視野を広げて活動する方や、本当に自分がしたいことを見つめ直し、自分らしく生きていく準備を進めている方が徐々に増えてきています。
実際、Awesome Ars Academia(オウサムアルスアカデミア)では、IT留学や英語で学ぶオンラインプログラミング講座を運営する中で、そういった生徒さんをたくさん見てきました。
そこでこの度、そんなこれからを生きる小中高生に、ぜひ知っておいていただきたい学校「インフィニティ国際学院」をご紹介します。
個人の可能性を無限に広げるインフィニティ国際学院中等部・高等部のチューターである蔵本有紀さんにインタビューをしてきましたので、小中高生の方、またその保護者の方はぜひご一読ください。
前回の記事はこちら!
インフィニティ国際学院とは!学費や特徴まで詳しく解説!
インフィニティ国際学院について
ーー 本日はよろしくお願い致します。
蔵本 はい!お願いします!
ーーまずはじめに、蔵本さんご自身についての自己紹介をお願いします。
蔵本 インフィニティ国際学院でチューターをしています。蔵本有紀と申します。生徒からは、「ゆきち」と呼ばれています。インフィニティ国際学院では、生徒との距離が近く、そう呼ばれているので、ぜひ、ゆきちさんと呼んでください!本日はよろしくお願いします!
ーーよろしくお願いします!ゆきちさん、早速なのですがインフィニティ国際学院の特徴について教えてください!
蔵本 はい。そもそもインフィニティ国際学院は、一般的な高校とは違って通信制のサポート校という形で2019年4月に開校しました。なぜサポート校として始めたかというと、サポート校という立場であれば一般的な一条校とは違い、生徒たちに最低限の単位を通信制の高校で取っていただきながら、私たちのコンセプトを強く出せるからです。そうして始まったインフィニティ国際学院ですが、最大の特徴はキャンパスがないことです。生徒たちはキャンパスを持たず、世界中を旅しながら旅先で集まり、4週間ごとに現地で学ぶスタイルをとっています。生徒にとっては、学校の校舎が世界中にある感じです。これは、どこの学校にもない、ユニークな特徴ではないかと思っています。
ーー旅をしながら学ぶことの意義とそこに対する思いはどこにありますか?
蔵本 一つの場所で決まったコミュニティで学ぶよりも、環境を変えながら世界中で学ぶことで、どの環境が自分に合うのかを見つけるきっかけになりますし、今まで想定しなかった自分の可能性に気づくことにもつながると思っています。そういった点で、旅をしながら学ぶということに意義を感じながら、カリキュラムを作っています。もともと、学院長の大谷真樹がここに強い思いを持って立ち上げたのですが、今ではインフィニティ国際学院の全スタッフが、色々な世界観を知ることが一番子供たちの成長につながると本気で考えています。
ーー高校卒業資格も習得できるという点に対する意義と思いは何ですか?
蔵本 私達は、高卒の資格を取ることや学歴をつけることが一番大事とは考えていません。ただ、高卒資格を取得することで可能性は広がると思います。また、高卒資格を取得するレポートやスクーリングの時間を入れたところで、私たちのカリキュラムに支障が出るとは思っていないので、両立してどちらの可能性も持てるようにしたほうがいいと思っています。高卒の資格を取っておくことで、いざ大学に行きたいとなったときにいつでも進学できる状態にしておくイメージです。インフィニティ国際学院では、生徒たちがどんな進路を選んでも、それを応援する環境を整えています。
ーーあえて視野を狭めないということですね。講師陣が豪華な点もインフィニティ国際学院の特徴の一つだと思うのですが、そこへの思いを聞かせてください。
蔵本 私たちの学院には実は先生が存在しません。普通の学校のように、子供たちにとっての先生が学校から決められてしまうのは本質的ではないと思います。インフィニティ国際学院では、生徒が主体となって学ぶという姿勢を変えたくないので、先生というものは用意してません。ただ、一緒に考え、一緒に二人三脚しながら学びを進めていく立場としてチューターがいます。また、ナビゲーターや研修コーディネーターは研修内容や研修拠点によって変わりますが、生徒たちに可能性を最大限に広げてほしいので、年齢も性別も業界も違う色々なタイプの方にお願いしており、生徒たちが学びたいタイミングで、頼りたい人に頼れるような環境を作っています。
ーーなるほど、あくまでも生徒が主体である点が素晴らしいと思いました。チューターというのは生徒に寄り添うサポート役のような感じですか?
蔵本 チューターは一般的な学校でいう担任の先生と思われがちですが、一緒に学ぶ立場であるというのが特徴的だなと思ってます。一緒に学ぶ立場なので、生徒たちも私たちに対して答えは求めないんですよね。私たちが知らないことがあって当然という、一緒に学ぶメンバーと捉えてくれているのがポイントだと思っています。ただ、チューターとして大事にしているのは、生徒たちの視野を狭めないようにすることです。彼らが学んでいる際に一つのことに絞りすぎて視野が狭まっている場合は、チューターから問いかけをして視野を狭めないようにしています。関係性としては、先輩・後輩に近いと思います。
ーーティーチングというよりも、コーチングを大事にしている感じですね。ナビゲーターについても詳しく教えてください!
蔵本 私達が大事にしているのは、普通に生きていたら出会わない人と出会う機会を設けることです。ナビゲーター講師の方には、オンラインで授業をしていただいたり、インターンプログラムで実践的に業界のことを教えて頂いています。また、ナビゲーター講師に限らず今後取り入れようと思っているのは、新しい生き方をしてる人からのお話や、ダイバーシティの観点でジェンダー、性教育、海外移住者の黒人差別などのお話です。在校生の意見を取り入れることも多く、普段の生徒たちとの対話から、生徒たちが興味を持っている分野を把握するようにしています。
ーー生徒とチューターの距離感が近いからこそできることですね。では、インフィニティ国際学院が想定する理想の卒業生像を教えてください。
蔵本 生徒たち自身が自分でこれだという道に進むというのが理想です。なので、この進路に進んでほしいというものはありません。10年後の世界を彼らが自分のタイミングで個性を活かしながら変えられる日が来ればそれでいいと思っています。生徒たちが自信を持って自分はこんな風に生きていきたい、というのをこの3年間で見つけてくれれば私たちはそれで十分です。
ーー日本人の中には、決められたレールの上を進まなくてはいけないと思っている方は多くいらっしゃると思います。その一人ひとりの可能性を広げることは非常に大事だと今お話を聞いて感じました。
蔵本 そうですね。国内受験の対策等も、希望する生徒にはやっているのですが、そこで求められる質問は、「なぜその学科を志望するのですか?」や、「この学科を出て、どうなりたいんですか?」などが大半です。私は、その学科についてまだ勉強していないのに、その後の進路なんてわからないという方も大勢いらっしゃると思っていて、そういったところから、日本の教育の形は、大学が子供たちの進路を狭めてしまっている部分も一定数あると思います。
インフィニティ国際学院の新カリキュラム・入学まで
ーーそんな子ども個々人の自主性を大事にしているインフィニティさんですが、2021年度からカリキュラムをさらに進化させる予定だと伺っています。2021年度から刷新されるインフィニティ国際学院の新カリキュラムがどのようになっていくのか教えてください。
蔵本 大前提として、変更前も変更後も、3年間で8つのインフィニティコアスキルが身につくようなカリキュラムを用意しています。その上で、変更点の1つは学年の壁を取り払ったことです。もともと学年によって学ぶ場所が違ったのですが、コロナがきっかけで全学年合同で学ぶことを試しました。すると、2年生は先輩としてリーダーシップを学ぶきっかけになったり、1年生は答えを与えられないという学び方を初めて経験し、先輩をお手本にできるというメリットがあったりと、非常によかったです。この経験から正式に2021年度のカリキュラムとして学年という壁をなくすことにしました。ただ、3年生だけは分けていて、その理由としては、2年間旅をして学ぶと、自分の方向性や自分の人生の軸が見えてくるのでそこに時間を費やしてほしいと思っているためです。卒業後は自分自身で人生のテーマや解決したい課題を探究する力が必要になっていくので、3年生には自分自身で1年間の過ごし方を決めさせています。もちろん3年生も自分のテーマを探究する上で、後輩たちの研修に参加することが必要と思えば、いつでも参加できるようになっています。
2つ目は集合型オンライン研修です。コロナ禍序盤は、自宅からオンライン授業を受けるスタイルでしたが、高校生が自宅で1人で自分をマネジメントするというのは正直難しかったです。なので、私たちはオンラインで世界中、色んな人からから学べるメリットを十分に活かしつつも集合型研修にすることで、生徒たちがモチベーション高く学習できるようにしています。
ーありがとうございます!インフィニティ国際学院の入学条件についても教えてください。
蔵本 1つは、年齢です。中学校を卒業する年齢から高校を卒業する年齢までの方が入学できます。ですが、あとの条件に関しては、望ましいという部分が大きく、制限はしていません。英語力に関しては英検3級くらいが望ましいですが、実際のところ英検3級レベルがない生徒さんも入学しています。それは、英語以外で自分自身の強みを持っていたり、頑張りたい気持ちや、自分自身を探究する気持ちが強かったり、入学しても自分の足りないところを補って頑張れるなと判断したので、入学を許可しました。英語力に関しては、初年度は受け入れ制限を設けていましたが、今ではその制限も特に設けず、あれば望ましいという基準にしています。
ーーありがとうございます。実際に入学する生徒さんは、具体的にこれがしたいなどという気持ちを持っているのでしょうか?
蔵本 これがしたいという具体的なプランを持っている生徒もいれば持っていない生徒もいます。ただ、「夢中になれることを見つけたい」「理由は特にないけど将来ビックになりたい」「何か世の中のためになりたい」などの意識を持った生徒を受け入れるようにしています。逆に学ぶ意識がない子は、どんなに私たちのカリキュラムが素晴らしくても、主体的に学ぶことができないと思うので、お互いのことを考え、受け入れを見送らせていただくこともあります。
ーーありがとうございます。実際、インフィティ国際学院にお問い合わせをするのは、子供自身と保護者の方だとどちらの方が多い印象ですか?
蔵本 半々くらいです。子供の方が見つけてくる場合は、すでにこれをやりたいと決まっている子が多いです。逆に保護者の方だと、こういう人になってほしいという思いで出願をしてくれる場合もあります。実際に面接をしてみると、本人は全然入学意思がないという子も多いです。ですが、私たちは、入試を通して成長してほしいとも思っていて、入試はあなたが良くてあなたは悪いという判断をする場所ではないと考えています。あくまで面接は両者のマッチング度を確認する場で、親御さんから勧められて受けにくる子に関しては、何度か面接や課題提出を繰り返し、成長を見た上で判断させていただいています。最終的に2、3回接点を持っても変わらなければ、その子にとっても、インフィニティに入ることが1番いい道ではないと考えています。ですが、多くの子は課題などを通して、こうなりたいという気持ちを持ち始めるので、その場合は受け入れを許可しています。また、多くの学校は、学校が合否を決めていますが、それをしてしまうとそれだけで子供たちの将来の選択肢を狭めていると思うので、子供たちの可能性を狭めないようにするために、最終的には子供たちがインフィニティ国際学院で学びたいかどうかで入学してもらうようにしています。
ーー1回で受け入れの判断をするのではなく、生徒自身にチャレンジ期間などのチャンスを設けているところが他の学校と違って、本当に子供たちのことを一番に考えているんだなと思いました。ありがとうございます。
インフィニティ国際学院、蔵本さんが今後見据えている未来
ーー最後に、インフィニティ国際学院が今後の活動を続けていく中で、変わっていくことと変わらないことを教えてください!
蔵本 建学時から持っていた「10年後の世界を変える人材を育む」という想いは変わらない部分です。一方、変わっていくことは、日々アップデートしていくので多くありますが、大きなものは、海外だけでなく日本にも焦点を当てるようになったことです。当初、開講したときは、海外に行くのが大事と思っていましたが、今は海外に身を置くことが必須なのではなく、子どもたち一人ひとりの世界観を広げることを大事にしたいと考えています。日本にも色々な生き方をしている方や色々な価値観を持っている方もいるので、どこにいても視野が広がるカリキュラムを提供できると考えています。ただ、日本語しかわからないと、情報収集やコミュニケーションなどにおいて、狭い範囲になってしまうので、子供たち自身の世界観を広げる手段として、英語も大事にしています。なので、今後は海外も日本も積極的に旅をして、もっと生徒の個性が引き出せるカリキュラムにしていきたいです。
ーーありがとうございます!インフィニティ国際学院のユニークな特徴や、込められている熱い思いを知れて、聞いていてとても楽しかったです。本日はお時間いただきありがとうございました!
さいごに
終始笑顔でインタビューに答えてくださった蔵本さんですが、人一倍教育に対して高い熱量を持っていて、インタビュー中も熱く語ってくれました。
今回はインフィニティ国際学院に焦点を当てましたが、次回は蔵本さん個人にスポットライトを当てたインタビューを公開します。
今回の記事を見て興味を持った方はぜひそちらもご覧ください!
また、インフィニティ国際学院に興味を持った方は、ぜひインフィニティ国際学院のホームページ・SNSをのぞいてみてくださいね!
【インフィニティ国際学院 HP】
https://infinity-gakuin.org/
【インフィニティ国際学院 Twitter】
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【インフィニティ国際学院 Facebook】
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【インフィニティ国際学院 Instagram】
https://www.instagram.com/infinity_gakuin/
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