「そもそもファウンデーションコースって何?」
「海外大学に入学するには欠かせないものなの?」
など、ファウンデーションコースについて、さまざまな疑問があると思います。
そこで、今回はファウンデーションコースの概要や、入学条件、種類、提供している学校などをご紹介していきます。
ファウンデーションコースでは、語学力をアップさせ、大学での勉強に必要なスタディースキルや、専門分野の基礎知識を学びます。
将来、イギリスの大学へ留学したいと思っている方必見です!
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日本との異なるイギリスの教育制度について
まず、ファウンデーションコースが何かを知る前に、イギリスの教育システムが日本のものと違うことを理解しておかなければなりません。
特に、イギリスの「Sixth Form(シックスフォーム)」は、日本の高校とは少し違う仕組みになっており、これが留学生に大きく関わっています。
Sixth Form(シックスフォーム)では、日本の高校で学習するような科目も学びますが、基本的に希望大学・学部を見据えたカリキュラムになっています。
つまり、イギリスでは日本の高校生よりも早い段階で自身が進学したい学部を決めます。そして、その専門分野にあわせた学習を進めていくのが、イギリスの高校「Sixth Form」なのです。(Sixth Formは年齢でいうと17〜18歳までの2年間です)
Sixth Formでは、希望分野の一般教養を勉強するので、日本の大学1年生で学習する内容と近しいでしょう。
そのため、このような教育を受けたことのない留学生はそのままイギリスの大学に入学すると授業についていけなくなる可能性があります。
Sixth Formで本来学ぶであろう内容を留学生が勉強できるように設けられているのが、今回ご紹介する「ファウンデーションコース」なのです。
ファウンデーションコースとは
ファウンデーションコースとは、大学の授業レベルについていける英語力や学習スキルを身につけるためのコースです。
また、大学入学に必要なAレベルと呼ばれる、日本の大学の1年生で勉強するような一般教養過程を修了していない留学生のための大学進学準備コースでもあります。
ファウンデーションコースを規定の成績を修めて修了すれば、大学学部への進学の道がひらけます。
一般的に、約1年間のコースで設定されており、留学生が英語力を高め、短期間で専門分野の知識が得られるようにプログラムされています。
ファウンデーションコースでは、学ぶ科目を選択でき、文系・理系にまたがる幅広い学部への入学準備を行います。
ファウンデーションコースの期間
Sixth Formは通常2年間ですが、ファウンデーションコースは1年で終えられるようなカリキュラムになっています。
中には、英語に不安がある留学生向けに、ファウンデーションコースが始まる前に英語コースを設けているような学校もあります。
コースの内容は学校ごとに異なり、期間は通常1年ですが、充分な英語力がある人に限って半年だけの受講でもコース修了資格を得ることができるケースもあります。
コース開始の時期は、ほとんどのファウンデーションコースが9~10月で、コース終了が6~7月となっています。
ファウンデーションコースの入学条件
ファウンデーションコースに入試はなく、高校の成績と英語力で合否が判定されます。
それぞれの入学基準は大学によって異なり、目安としては高校の成績50~80%以上(5段階評価中2.5~4.0以上)、英語力IELTS5.5~6.0(TOEFLibt 70~78以上)となっています。
ファウンデーションコース入学に必要な書類と出願方法
ファウンデーションコース入学に必要な書類は以下のようになります。
- IELTSスコア4.5以上、または同等の英語レベル(各セクション4.0以上必要)
- 高校の卒業証明書(英文)
- 高校の成績証明書(英文)
- 高校の先生からの推薦状1通(英文)
- エッセイ(志望動機について)(英文)
- パスポートのコピー
- 学生ビザのコピー
ファウンデーションコースの場合は、大学へ出願する際に窓口となるUCASからではなく、直接学校にコースのお申し込みをすることになります。
学校によっては、IELTSスコアや高校の成績 など独自の入学条件が決められているところもあるので、事前に各教育機関のホームページなどでよく確認しておきましょう。
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ファウンデーションコースの種類
大学併設型
希望大学がある場合、その大学キャンパス内でファウンデーションコースを受講できます。
大学併願のメリットとデメリットとしては以下のようになります。
メリット
- 図書館を利用できる
- イギリス人に混ざって大学のサークル活動に参加することが可能。出願時に学部で履修したい科目を選択できる
- ファウンデーションコースで規定以上の成績を修めた場合に、その大学に進学できる
デメリット
- 大学入学時までにIELTSを再受験し、既定のスコアを大学に提出しなくてはならない
また、合格通知が届く際はファウンデーションコースの合格と大学の合格が一緒に出ます。
大学併設型のファウンデーションコースは、その大学への進学が保証されていることが多く、そのため渡航前にある程度コースを絞り込むことが必要です。
その代わり、多くのトップ大学に進学できる可能性があります。
公立・私立カレッジ運営型
公立カレッジの英語コースは、語学学校として独立したものではなく、イギリス人対象の教育機関に併設されたコースのことです。
メリット
- カレッジの専門科目を学ぶチャンスがあること
- 学校によって規定は異なるが、英語コースで一定の英語レベルに達した学生は、イギリス人学生に交じって専門科目のコースを受講することが可能
- 人気が高い、ビジネスやツーリズム、IT、アロマセラピー、陶芸、語学(英語以外)コースなどを受講することが可能
デメリット
- 大学付属の場合、住居の手配はエージェントの連絡先のみ教えられ、自己手配しなければならないこともある
語学学校運営型
語学学校で進学すると、IELTSなどの英語テスト免除で大学の入学許可が降りる場合があります。
また、TAFEの入学準備である英語レベルに達していない場合は、語学学校の英語コースを受講します。
コース修了後は自動的にTAFEへの入学が許可されるのが一般的です。
メリット
- 自分の英語能力にあわせて入学できる
- 英語力に不安がある場合は一番最適なルート
- 留学のチャンスを広げられる(条件付き入学制度を利用するといい)
デメリット
- 英語力がそれほど高くない人が比較的多いため、ネイティブ特有の自然な表現を習得しづらい
ファウンデーションコースで学ぶこと
英語力とスタディスキル
ファウンデーションコースでは、大学へ進学するために必要となってくる英語力のレベルアップはもちろん、講義の聞き方、ノートのとり方、エッセイの書き方などを学びます。
また、ディスカッションやプレゼンテーションなど、大学とほとんど同じ環境でスキルを身につけながら、大学入学への準備を行います。
イギリスの大学進学は、単に英語を学びに行くものではありません。
大学でレベルの高い専門知識を学ぶために、英語「を」学ぶのではなく、英語「で」学ぶ訓練をファウンデーションコースで行うのです。
専攻分野の基礎知識
ファウンデーションコースでは、英語力、スタディスキルのほかに、専攻分野の基礎知識も学びます。
大学で専門分野の本格的な勉強をする前に、ある程度の知識をここで学んでいくのです。
コースは短期間で専門分野の知識が得られるようにプログラムされていて、1つ分野を深めていくというよりも、大学の授業のファーストステップとして基礎を学ぶイメージです。
ファウンデーションコースの学費と奨学金
ファウンデーションコースの1年間の授業料は約70万円~です。
また、授業料以外にも、生活費や渡航費なども必要になるため、経済的に厳しいと思う方もいらっしゃるでしょう。
そこで、利用できる方はぜひ奨学金、補助金を利用しましょう。
ただ、イギリスではEU圏外からの留学生がもらえる奨学金は限られていて、応募した全員が奨学金を受け取れるわけではありません。
さまざまな書類提出を含めた審査があり、それを突破する必要があるのです。
奨学金は、専攻する学部・成績・出願する教育機関によりそれぞれ異なるため、まずは興味のある大学の「ファウンデーションコース」ホームページで、どんな奨学金があるのか調べるのがおすすめです。
海外進学の他にも海外大学の日本校へ進学するという選択肢もあります。
知っておいて損はありませんので、選択肢を知るという意味でも、ぜひご一読ください。
【卒業生が語る!】海外大学日本校進学へのメリット・デメリット!
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ファウンデーションコースとディプロマコースの違い
ファウンデーションコースとは、日本の大学の一般教養課程に当たるもので、大学または大学付属の学校が開講しています。
期間は8ヶ月(学校や希望コース、入学時期によっては12ヶ月)です。
大学入学後に必要になるアカデミックスキルを身につけられる内容になっているので、「英語力条件は満たしているけれど直接大学に入ってやっていけるか不安…」という方が通われるケースも多いです。
一方、ディプロマコースとは、実技レッスンを中心とし高度な専門性を追求することを目的としています。
IT、ビジネス・経営、マーケティング、メディア、アート&デザイン、スポーツ、ホスピタリティー、観光、医療・看護、調理、ナチュラルセラピー、アニマルテクノロジー、航空など、幅広い専門分野から選択できます。
また、ディプロマコースのディプロマとは、大学1年次に相当する学位のことです。
まとめると、ファウンデーションコースを修了した場合は、進学を希望する大学へ1年次から入学するのに対し、ディプロマコースを修了した場合、大学によっては単位が認められるため、該当大学の2年次への編入が可能となります。
ファウンデーションコースを経由する場合もディプロマコースを経由する場合も、大学での専攻内容に直接関係する知識やスキルを学べる点は魅力的です。
また、希望大学のキャンパス内で学ぶことができれば、大学生と同様のキャンパスライフを送ることができますし、大学入学後も生活の基盤を移すことなく勉強に集中するできます。
ただ、長期的なことを考えずに、安易にエージェントが進める語学学校に入ってしまうと、後悔することになりかねますので、情報をしっかりと集めるように心がけましょう。
ファウンデーションコースの選び方
ファウンデーションコースの選択は非常に重要です。
コース選択を間違えると、行きたい大学に進学ができず、学びたい科目が選択できません。
また、自分のレベルに合っていない大学のファウンデーションコースに進学をすると、授業についていけず、コースを修了できません。
ファウンデーションコースの成績をすべてトップレベルで終了しなければ進学できない大学もあります。
ファウンデーションコースを選ぶ上で、重視すべきポイントは下記の5つです。
- 予算に見合った学校か
- 治安はよいか
- ファウンデーションコースがある学校の中でのランキングはどうか
- 学びたい学問があるか
- ファウンデーションコースから学部への進学率は高いか
ファウンデーションコースを提供している学校例
①INTO
INTOはトップレベルのイギリス大学への入学準備を必要としている学生に、世界レベルの教育を提供しています。
現在イギリス国内には12校のINTOスタディセンターがあります。
パートナー大学により認定を受けているため、INTOのプログラムで優秀な成績をおさめ、大学から求められる入学基準を満たすと、パートナー大学の希望する学部課程や大学院修士課程への進学が保証されます。
INTOのコース提供内容
- Aレベル:INTO UEAにて5~6タームプログラム
- ファンデーションコース:大学一年生への入学準備として2~4タームプログラム
- インターナショナル・イヤー・ワン:大学二年生への入学準備として3~4タームプログラム
- 修士ディプロマ/修士準備コース:修士コースの準備として、1、3、4タームプログラム
- 大学準備英語コース
- 一般英語コース
イギリス到着前には、INTOセンターでの学びに必要な情報とイギリスの生活への適応スキルなどの情報が送られてきます。また、飛行場への出迎えサービスがあり、各センターまで送り届けてくれます。
各センターで9人の学生を1人のスタッフが担当し、学習に力を注ぐげるようにサポートしています。
INTOの学生は、センター登録後、パートナー大学の学生カードを受け取り、INTOセンターの設備だけでなく、パートナー大学の設備も使用できるようになります。
②Bellerbys College(ベラビーズ・カレッジ)
70以上の提携大学を持つBellerbys Collegeでは、イギリス国内3都市(ロンドン、ケンブリッジ、ブライトン)に校舎を持ち、イギリス最大のファウンデーションコースを提供しています。
ファウンデーションコースで一定以上の成績をおさめれば入学が保証されるという提携大学はもとより、成績次第ではほかの大学へ入学することもできます。
また、一般的な大学付属のコースは入学資格をIELTS5.5以上としていますが、ここではIELTS4.5相当から受講可能です。
9ヵ月間で大学入学に必要な英語力と専門分野の基礎を修得できるようカリキュラムが組まれています。
英語力がレベルに達していない場合は、付属の進学英語コースを受講し、修了後からファウンデーションコースへ進むことができます。
進学率は非常に高く、イギリスの大学を目指す人にとってベストルートといえるでしょう。
③Sheffied International College
世界大学ランキングでも上位に入る、ノーベル賞受賞者などを輩出している大学です。
サウス・ヨークシャー州シェフィールド市にある国立大学で、教育水準が高く、2017年にイギリス国内でトップ3に選出された実績のある学校です。
校舎は、シェフィールド市内にいくつかあり、メインキャンパス近くには学生寮もあります。
シェフィールドはイギリス国内で4番目に大きな都市で、ロンドンまでは電車で約2時間程で行くことができます。
街は、自然が多く、落ち着いた環境で勉強に励むことができます。
海外進学を目指すなら知っておきたい国際バカロレア
国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)は、非営利組織・国際バカロレア機構(IBO)が認定する教育プログラムです。
この教育プログラムは、国際バカロレアが独自に認可した小学校・中学校・高校のみが提供できるもので、日本国内には現在159校のバカロレア認定校が存在します。
国際バカロレア認定校で学ぶ生徒たちは、国際バカロレアが課す試験に合格するとディプロマ(認定証書)が与えられます。
このディプロマが、世界的には非常に価値がある資格になっており、近年は日本国内でも大変注目を浴びています。
というのも、世界75か国約2500以上の大学の入試において、自分の能力を証明する資格として広く活用されているからです。
特に、国際バカロレアの課すディプロマ試験で合格し、満点に近いハイスコアを獲得すると、TOEFL®テストやSAT®などのスコアテストと同様に、難関大合格に大変有利だと言われています。
国際バカロレアの最大の魅力は、世界に通用する論理的思考力や表現力、コミュニケーション能力などを身につけられることです。
なお、海外の名門大学として、誰もが知るハーバード大学やオックスフォード大学、ケンブリッジ大学などの学校でも、国際バカロレアを個人の能力を証明する入学資格として認めています。
また、大学入学後も、大学で受講すべき基礎科目の受講が不要になったり、スコアによっては入学後の単位振り替えに使えたりと、さまざまなメリットを受けることができます。
まとめ
これまで、ファウンデーションコースについて説明してきましたがいかがでしたでしょうか?
一見、遠回りに思える「ファウンデーションコース」ですが、大学で専攻する科目の基礎知識を身につけられることはもちろん、現地での生活に慣れながら大学がどのような場所なのか知れるなど、さまざまなメリットがあります。
何事に対しても情報をしっかり集め、準備を進めることは重要なことです。
自分に合った「ファウンデーションコース」を見つけ、その後のイギリス大学進学へという目標へ向かってがんばってください!
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