プログラミング学習法

Scratchを使って資格取得!ジュニア・プログラミング検定とは?

Scratchを使って資格取得 ジュニア・プログラミング検定とは?

保護者世代が子供だったころ、英語検定や漢字検定などの検定試験を受験された方も多いのではないでしょうか。これらの検定試験は昔から有名ですが、ここ数年で新しく「プログラミング検定」が誕生したのをご存知でしょうか?

「ジュニア・プログラミング検定」は、2016年に誕生した新しい検定試験です。2021年までに累計で18万人もの子どもたちが受験し、年々、受験者数も増加傾向にある人気の検定試験です。

検定試験となると、ついつい気合が入りすぎてしまいますが、自分の「好き」という気持ちを武器に、気軽に挑戦していくことで、子どもたちのモチベーションを上げながらエンジニアとしての基礎力を確立していけることも検定試験の魅力といえるでしょう。

今回は、そんな新しい「プログラミング検定試験」の内容をデジタルネイティブを育てる保護者世代にも分かりやすくお伝えします。

Scratch(スクラッチ)検定ってどんな検定なの?

 

そもそもScratchとは?

Scratchとは、アメリカ・ボストンにあるマサチューセッツ工科大学のメディアラボ・ライフロングキンダーガーテングループが開発したプログラミング言語です。2006年に開発されたScratchは、主に8歳以上の子どもを対象に、プログラミング技術をゲーム感覚で楽しみながら覚えるということを目的に作られました。

実際にプログラミング学習においてゲーム制作は人気が高く、子どもたちによるオリジナルゲームが次々と誕生しています。

 

なぜScratchは人気なの?

人気の理由は、その手軽さにあるといえるかも知れません。プログラミングといえば、よく分からない難解な英数字の構文を並べて・・・と、いまいち分かりづらいイメージはありませんか?

しかしScratchは、この英数字の構文を覚える必要がなく、「ブロック」と呼ばれるカラフルなグラフィックパーツを、まるでゲームのテトリスのように、順番に並べていくだけで完成してしまうプログラミングなのです。

ビジュアル的にもカラフルな画面を楽しみながらプログラミング体験ができますし、英語を使わず日本語で気軽にプログラミング体験ができるので、小学生やプログラミング初心者にとても人気が高いのも頷けます。

 

ジュニア・プログラミング検定 Scratch部門試験とは?

ジュニア・プログラミング検定Scratch部門は、子ども向けのプログラミング検定試験の中でもScratchのスキルを証明するための検定試験です。株式会社サーティファイの情報処理能力認定委員会が主催し、全国300箇所以上の会場で定期的に行われています。

その多くは、プログラミングスクールなどを運営している塾で受験することができますから、最寄りの会場を調べてみてもよいかも知れません。
検定試験を受験するための受験資格は特に設けられておらず、誰でも気軽に受験することができます。

この検定試験は、子どもたちに創造する思考を定着させ、そのスキルを活かして新しい技術を開発したり、さらに先の目標に向かって進んで行ったりと、子どもの意欲(モチベーション)向上を目的としています。

 

4つの級種(レベル)

ジュニア・プログラミング検定の級種(レベル)は4つに分かれています。
基本的に小学生を対象としているEntry(4級)からスタートし、Bronze(3級)、Silver(2級)、Gold(1級)とレベルが上がっていきます。

Entry(4級):受験料2400円、試験時間30分
Bronze(3級):受験料2600円、試験時間40分
Silver(2級):受験料2800円、試験時間40分
Gold(1級):受験料3000円、試験時間50分

Entry(4級)は合否認定がないので、子どもの「挑戦したい!」というモチベーションの起爆剤として利用してみてもよいかも知れませんね。
いずれの級種(レベル)もScratchを使って、物語やゲーム、アニメーションなどのコンテンツを実際に作成します。

問題に出されている条件を満たしたプログラミング(「レースゲームを作る」など)をひとりで作成しますから、試験をクリアしながら、自身の到達目標も明確にすることができますから、次の学習につなげていきやすいのも特徴です。

参考:ジュニア・プログラミング検定

ジュニア・プログラミング検定を受験するメリット

英検や漢検などの検定試験に合格すると、多くの場合子供の自信につながります。それと同様に、プログラミング検定の資格保持者になることで、本人の自信につながり、モチベーションもアップするでしょう。

小さな成功体験を繰り返すことで、自己肯定感や自己効力感がアップすることは科学的にも証明されていますから、ジュニア・プログラミング検定を通じて「合格すること」以上の成功体験を得られるのは、とても意味のあることとなるでしょう。また、保護者としても子どもが前向きに物事に取り組む姿勢を応援できるのは嬉しいですよね。

いくつかの私立中学では、プログラミング資格保有者を優遇する入試措置をとっています。おそらく今後も、中学入試や高校入試などにおいて有利に働く資格になるでしょう。

今後ますます注目される検定試験になることが予想されますから、早めに検定を受けて合格しておけば、得られるメリットはたくさんあるといえるでしょう。
将来的には、中学校でもプログラミングの授業が必須となりますから、早い段階でプログラミングの基礎を固めておくことが、将来的にも有利に働く可能性もあります。

実際の検定試験を受けた子どもたちからは、「努力する大切さが分かった」「考える力がついた」「工夫することは大事なんだなと思えた」「自分の実力を確認することができた」など、ポジティブな感想があがっていることから、子どもたちの間で人気があるということがわかります。

子どもの興味を刺激することで、うまく本人のモチベーションアップにつなげていくことができれば、それだけでも大きな価値がありますよね。

将来はプログラマーやデザイナー、大学教授などの専門職をはじめ、「世の中の役に立つようなものを開発したい」という意欲的な声もみられました。
保護者としても子どものディレクションが明確になることで、さらに効果的なサポートをしてあげられますから、まさに一石二鳥の受験体験になることでしょう。

受験方法

ジュニア・プログラミング検定には、個人受験と団体受験の2通りの受験方法があります。

個人受験:
専用サイトで最寄りの試験会場を調べ、会場あてに受験の申し込みを行います。受験会場は、日本全国にあります。一例としてご紹介すると、2022年3月現在、東京都に66箇所、大阪に33箇所、そして、その他の都道府県にも数多く存在しています。

専用サイトで、最寄りの会場を見つけた後は、電話やメールなどで試験日時、受験申込期間(各試験会場によって異なる)、受験申し込み方法、受験料の支払い方法、受験結果の受け取り方法などを確認しましょう。

団体受験:
所属しているプログラミング教室が会場となりますので、お申し込み方法など、詳しくは所属教室でご確認ください。

個人受験、団体受験、いずれの場合も所属しているプログラミング教室で問い合わせをされることをおすすめします。

参考:ジュニア・プログラミング検定

まとめ

現代の必須スキルともいえるパソコンスキルは、今や子どもたちの日常でも当たり前のものとなりました。保護者世代からするとなかなかついていけない内容もあるかも知れませんが、子どもたちは柔軟に対応するスキルを既に兼ね備えているのかも知れません。

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対象は小学校1年生からとなっており、本記事で紹介したScratchも小学校低学年から学んで頂くことができるようになっています。プログラミング資格保有者を優遇する私立中学も出てきているように、プログラミングスキルは今後の社会を生きるにあたって重要度の高いスキルです。

弊社スクールの講座を通じてプログラミングスキルを身に付けて頂き、ぜひ一緒にこのようなプログラミング検定資格も取得していきましょう!ぜひ一度、無料体験講座や学校説明会などへもご参加頂けますと幸いです。

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