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日本でも受けられる!注目の「オルタナティブ教育」

日本でも受けられる!注目の「オルタナティブ教育」

子供たちが教室を自由に行き来している、何やらカラフルな珍しいおもちゃを使って子供が真剣に作業をしている、そんな海外の学校の様子を見たことはありませんか?

オルタナティブ教育とは主に、ヨーロッパやアメリカなどで発展した「子供の自主性を尊重し、自立する力を鍛える」教育方法です。

日本の一般的な学校教育では、決められたクラス編成の中で、文部科学省が定めた学習要項に沿って教師が生徒に授業を行っています。

一方で、オルタナティブ教育はまず、大前提として、教師と生徒が同じ立場であり、あくまでも教師は、生徒の行動や学習をサポートするために存在しています。

オルタナティブ教育は、まだまだ日本では知名度が高くありませんが、子供の自主性を伸ばしたいご家庭や、子供の個性を尊重したいご家庭など、日本の学校教育だけでは物足りない、カバーしきれない、と感じているご家庭の選択肢のひとつとして、少しずつその認知度がアップしてきています。

今回は、注目のオルタナティブ教育について、解説をしていきたいと思います。

オルタナティブ教育の種類

オルタナティブ教育にはいくつかの種類があります。

 

モンテッソーリ教育

モンテッソーリ教育はイタリア人の医師・教育家であったマリア・モンテッソーリ博士が1909年に確立させた教育法です。

彼女は「子供には元来、自分を育てるという力が生まれながらに備わっている」という考えを説き、この「自己教育力」がモンテッソーリ教育の前提となったと言われています。

自己教育力とは、赤ちゃんに歩くことや話すことを教えなくても、自然とできるようになる力のことです。

親兄弟をはじめとする自分以外の人間との関わりを通じて、成長や発達していく力を十分に発揮し、自立していく力を伸ばす教育法を通して、子供の能力を高めて行きます。

大人からの一方的な教育ではなく、子供がやってみたい、と思い、自発的に行動するように設計された科学的根拠に基づいた教育玩具を使うことも有名です。

100年以上の歴史があるこの教育法は、現代の大脳生理学や心理学、教育学などの観点から見ても、その有効性が証明されています。

日本には1960年代に普及し、現在モンテッソーリ教育を取り入れている幼稚園や小学校、塾なども増えてきました。

 

シュタイナー教育

シュタイナー教育は、オーストリア人哲学者であるルドルフ・シュタイナーが提唱した教育法です。

1919年に、シュタイナーがドイツで設立した自由ヴァルドルフ学校がその起源となります。

日本には1970年代に普及し、現在では、50箇所以上の幼児施設(幼稚園)、10校以上の小学校があります。

中でも神奈川県相模原市にある、シュタイナー学園は、小中高の一貫教育を行う全日制の学校法人として認可がおりている学校です。

シュタイナー教育は、子供の発育段階に合わせてプログラムに沿った教育を行い、「からだ(意志)」「こころ(感情)」「あたま(知性)」のバランスの取れた人間を育成することを目指しています。

その教育法はとてもユニークで、たとえば教育課程にアートや音楽といった芸術分野が多く組み込まれているのも特徴のひとつです。

教科書を使わず、テストなどの採点による評価もつけず、大自然の中で伸び伸びと子供の知性や創造性、豊かな感情を育てるシュタイナー教育は、日本の従来の教育法とは大きく異なります。

しかし、グローバル化する社会や、ITの普及による社会変化に対応できるバランスの取れた大人になって欲しいと望むご家庭の選択肢のひとつとして参考になるかも知れませんね。

 

ドルトンプラン教育などその他の教育について

日本におけるオルタナティブ教育は、モンテッソーリやシュタイナー意外にも、100年前に詰め込み式の勉強法に疑問をもったアメリカの教育家ヘレン・パーカスト氏が提唱したドルトンプラン教育や、授業も何の強制もないサドベリー教育など、さまざまな教育法がヨーロッパやアメリカから普及しています。

幼稚園から高校まで、お子さんの年齢に合わせて、幅広い教育法から選択することができますので、興味のある方はまず、資料請求や学校訪問などを検討されても良いかも知れませんね。

オルタナティブ教育のメリット、デメリット

【メリット】

最大のメリットは、日本にいながらも、海外の教育法で学べるという点です。

もし保護者が日本の学校教育に疑問を感じたり、お子さん自身が日本の学校教育に合わなかったりした時に、日本にいながら海外の教育法を選択することができるのは、とてもありがたいことですよね。

子供の個性を活かし、子供が本来持っている生きる力や、学び取る力を安心して発揮できる環境があれば、子供は自然と素晴らしい成長を遂げていくでしょう。

【デメリット】

未認可の学校が多く、地域の学校に在籍しながら通学する「ダブルスクール」が必要になる場合があります。

また私学と同等の学費が必要な学校もありますから、金銭的負担が増えることが負担になる可能性もあります。

また、日本の学校教育とは異なる教育法を行っていますから、外部からの理解を得にくいという点も否めません。

海外と日本、オルタナティブ教育の違い

一番大きな違いは、日本でオルタナティブ教育が文部科学省の認める学校教育機関として認可されていない場合が多い点です。

そのため「どうしても通いたい」となった場合に、居住地近くの公立学校との「ダブルスクール」という形で通学する必要性が出てきます。

それとは逆に、海外では、オルタナティブ教育は、学校の選択肢のひとつとして認められている場合が殆どであり、日本で「公立学校」か「私立学校」を選択するのと同じ感覚で、オルタナティブ教育を選択することができます。

もちろん卒業資格も与えられます。

まとめ

上記のようにより多様な経験を積むことができるオルタナティブ教育。

ただ、国内の現状を見ると、現時点では多くの場合にダブルスクールとなり、費用も時間的制約も大きくなるのがネックとなっています。

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