2020年度から小学生のプログラミング学習が必修になります。
さらにこれからは人工知能(AI)により、子供たちを取り巻く社会全体が大きく変わろうとしています。
しかし、小学生のお子さんをお持ちの保護者の中には、「プログラミングで子供たちがどんなことを学ぶのかよくわからない」という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はプログラミングを学ぶメリットや学習効果に加え、お家でも気軽に取り入れられるプログラミング無料アプリをご紹介していきます。
Awesome Ars Academia(オウサムアルスアカデミア)は、小学生から高校生に向けて、英語でプログラミングを学べるオンライン講座を提供しています。
オンライン学校説明会を毎月開催していますので、ご興味がありましたらぜひお申し込みください。
アプリでプログラミングを学ぶメリット
実際にどのように学習していけばいいのでしょうか?
今、子供がプログラム学習を始めるには、下記3つの方法があります。
- プログラミングスクールへ通う
- 学習サイト・アプリを使用する
- 本や参考書を使用する
ここでは主に学習サイト・アプリを使用して勉強するメリットを考えていきましょう。
学習サイト・アプリでプログラミングを学ぶ最大のメリットは、場所や時間を気にせずに学ぶことができるということです。
現代の子供たちは学習塾や習い事に忙しく、時間もあまり余裕がありません。
しかしタブレットで学習すれば、携帯性にも優れているので、外へ持ち運んで好きなときに学べます。
本で学習する場合も時間と場所は選びませんが、これから始める子供たちにはどうしても敷居が高くなってしまいます。
次に、費用面です。
学習サイトやアプリを使用した場合、学習スクールへ通う場合よりかなり費用を抑えられます。
学習サイトの中には無料で提供されているものも多くありますので、お金を払う前に一度、調べて比較してみるといいでしょう。
また近年、オンラインや通学制の教室などさまざまなスタイルのスクールが展開されています。
インストラクター指導の下では本格的な学習ができますが、月謝の他に教材費が掛かる場合もあり、費用の面で悩ましい部分もあります。
スクールに入ってみたけれど、「思っていた内容と違った」、「難しくて続かなくなってしまった」となると残念ですよね。
まずは自宅で気軽にトライできる無料アプリや、プログラミングスクールが開講している無料講座から試してみて、プログラミングが楽しく学べるきっかけ作りをしてみてはいかがでしょうか。
詳しくはこちら!
プログラミング教育のメリット・デメリット!家庭で行うべき対策とは?
プログラミング学習で得られる効果
プログラミング的思考、論理的思考を養える
子供たちがプログラミングを学ぶことでどういう効果が得られるのでしょうか。
学習内容については各自治体によってさまざまですが、プログラミング教育の大きな目的の一つとしては「プログラミング的思考、論理的思考の育成」が挙げられます。
まず目標を設定し、それを成し遂げるにはどういうプロセスが必要なのかという物事の道筋を自ら考え、その計画を実行に移す。
このような「プログラミング的思考」「論理的思考」を養うために、プログラミング教育が必要となります。
難しく聞こえてしまいがちですが、トライ&エラーを繰り返しながら「こういう指令を出すとこのような動き方をする」「これを解決するにはこのような手順を踏んでいくとよい」というようなことを、従来の国語や算数の学習に落とし込んでいきます。
社会や理科、英語はもちろん、音楽や家庭科など、いかなる教科にもプログラミング的思考を学ぶ要素があるのです。
ただ単に楽しくゲームを作ったりするだけではなく、子供たちが困難な面に遭遇した場合に、その窮地を解決するのに必要な思考力を育む効果が期待できるのです。
プログラムの役割を理解できる
また、子供たちがプログラミングを通して、「コンピューターはプログラムによって動いている」ことを理解できる点もプログラミング学習の効果の1つです。
今、子供たちには馴染みの深いスマホ、タブレットやゲーム機はじめ、生活の中でテレビや冷蔵庫、オーブンなどの家電や色々なものにコンピューターが内蔵され、生活を便利にしています。
子供たちがこれからの社会を生きていくのに、この仕組みを知りコンピューターはプログラムによって動いていることを理解するのは必須です。
現在、ほとんどの家庭でパソコンあるいはタブレットがあり、日常で子供自身がパソコンを使う機会も多くなっています。
子供たちがプログラミングを学習して自分で実際に動かしてみることで、主体的にITを活用していけるようになり、将来色々な可能性が広がるでしょう。
小学生からのプログラミング勉強は、子供たちにめまぐるしい進化に対応する力を与えるのです。
プログラミング教育で親が気を付けること
子供のプログラミング教育において親が心得ておきたいこと、それは、まず最初は一緒に取り組むということです。
親の世代が学んだことのない分野なので、教えられないと思いがちですが、質問されてもわからないと放置せず、親子で共に考え学ぶことに意義があります。
何事もはじめてやることはわからないことが大半ですが、子供が問題にぶつかったときにすぐに正解を教えるのではなく、子供が自分で考えて答えにたどり着けるように導いてあげることが大切です。
また、手軽なアプリからプログラミング学習を始める場合は、楽しみながら学べる一方で、ついゲーム感覚の延長線になりがちです。
基本的なことですが、アプリの使用時間を決めるなど、ルールを守らせることを心掛けてください。
子供向けおすすめプログラミングアプリ6選
現代の子供たちは、タブレットやスマホが身の回りにあるのが当たり前の環境で育っています。
暇つぶしにも最適な無料ゲームがたくさんありますが、せっかくならプログラミングを楽しみながら学ぶことができるアプリを試してみてはいかがでしょうか。
無料で気軽に学べるおすすめのプログラミングアプリを6つご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ScratchJr(スクラッチジュニア)
スクラッチジュニアは、「スクラッチ」というプログラムの簡易版で、アメリカのデジタルメディア研究機関であるMITにより開発されました。
スクラッチは、小学校での学習でも導入されており、プログラミング入門には大変使いやすく、メジャーなアプリです。
本来の英語や記号を使った難解なプログラミング言語ではなく、日本語の命令が書かれたブロックをレゴのパーツのように組み合わせた、ビジュアルプログラミング言語を使うため、字が読めれば未就学児でも操作が可能となります。
ブロックを指でタッチして組み合わせ、キャラクターを歩かせたり回転させたりする命令を送ることから始めてみましょう。
すぐに簡易的なゲームも作れるようになります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
Scratch(スクラッチ)とは!子供のプログラミング教育に向いている3つの理由
Viscuit(ビスケット)
Viscuitもプログラミング導入にはおなじみのアプリの一つで、計算機科学者の原田康徳さんにより開発されました。
文字が読めない未就学児でも扱うことができるビジュアルプログラミング言語です。
特徴的なのは、大きなメガネの左右のレンズに自分で描いたイラストを入れて命令を送るという、操作方法です。
まず、左側のレンズに自分で描いたイラストをいれて、右側には少しずらした位置にイラストを置きます。
そのイラストを置く位置によって動きが変わる、という大変ユニークなプログラムです。
ホームページにはわかりやすいチュートリアル動画があるので、簡単に始めることができます。
とても扱いやすいアプリですが、極めていくと複雑な動く絵本などの超大作を作ることができるので、柔軟な思考を持つ子供たちは、いつの間にかすごい作品を作ってしまうかもしれません。
マインクラフト Hour of Code
大人気ゲーム「マインクラフト」のキャラクターや世界観が楽しめるプログラミングアプリです。
プログラミング学習支援団体であるCord.orgによって開発され、こちらも入門教材として親しまれています。
「スクラッチ」のようなビジュアルプログラミング言語のブロックコードを正しく組み合わせ、1つずつステージをクリアしていくゲームアプリ。
簡単なものから少しずつレベルアップでき、ミッションクリアという明確なゴールがあるので、スキルアップが感じられます。
Hour of Codeにはディズニー版もあり、「アナと雪の女王」や「モアナと伝説の海」をテーマにしたアクティビティは女の子がプログラミングに興味を持つきっかけにもなるのではないでしょうか。
アナ雪のモチーフともなる雪の結晶を正多角形で描くためには、小学5年生で学習する角度の概念を理解する必要があるため、楽しみながら自然と算数の知識を得ることができます。
トライビット ロジック
私たちが日常的に使う四則演算とは違い、本格的なプログラミングやコンピューターでは「AND」「OR」「XOR」「NOT」を用いた論理演算というものを使用して計算を行います。
この特殊な演算をアプリで学べるのが「トライビット ロジック」です。
メインマスコットの「ビットロボ」とともに論理演算のパネルをどう組み合わせるかを考察し、敵である「バグ」を倒していきます。
難易度が高そうですが、チュートリアルに従って進んでいけば自然と論理演算の概念を学べるため、プログラミングは元よりITの基礎知識を習得することができます。
初級の32ステージまでは無料で遊ぶことが可能で、それ以上のステージは有料になります。
コードモンキー
イスラエルで開発されたプログラミングアプリですが、日本語の公式サイトがあります。
国内でも既に一部の小学校や、多くのプログラミング教室で導入されており、入門教材として大変定評のあるアプリです。
「コードの冒険」と題して、メインキャラクターの「さるのモンタ」とともにバナナを手に入れるための旅に出るというストーリーになっていて、途中で出くわす障害物をどうやったら回避できるかなどを考察し、ミッションをクリアして進みます。
最初の30ステージを無料で楽しんだ後は、有料コースでより本格的なプログラミングを学ぶことができます。
Code.org
Code.orgは、世界で有名なサービスのひとつです。
無料で利用でき、ブラウザでの学習が可能です。
主なコンテンツは日本語に対応しており、幼稚園~高校生レベルまで対象としています。
ポイントとしては、子供たちに人気のディズニーやマインクラフトのキャラクターを使って楽しくプログラミングを学んでいけるように工夫されている点です。
Code.orgもScratchと同様、ブロックを組み立てていくことによりプログラムを作れるため、初心者でもスムーズに始められます。
また、難易度によりコースが設定されており、動画も提供されているので順番に学んでいくことで無理なくプログラミングの能力を高めていくことができます。
まとめ
今回はプログラミングがもたらす学習効果や、自宅で手軽に取り入れられる無料アプリについてご紹介しました。
ちょっとした基礎をアプリで学ばせてあげるだけでも、プログラミングの楽しさを知るきっかけになり、相性が合えばどんどんのめり込んで楽しくプログラミング学習を続けることができます。
まだ字が読めないお子さんや、小学校低学年から楽しめるシンプルなアプリも多く、実は大人も夢中になってしまうものばかりです。
ご紹介したアプリを参考に、ぜひおうちでプログラミング学習をスタートしてみてくださいね。
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