みなさん、「地域みらい留学」や「地域みらい留学365」という制度をご存知でしょうか?
今回は、特色ある高校生活を送りたいと考えている方におすすめしたい「地域みらい留学」について、詳しくご紹介します。
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地域みらい留学とは!
地域みらい留学という制度は、都道府県の枠を超えて、北海道から沖縄まで日本各地の魅力ある地域の高校へ入学し、その学校で3年間の高校生活を送ります。
都市部ではなかなか感じられない大自然に囲まれ、きれいな空気や静かな環境、その土地ならではの旬な食材を使った料理と、五感を磨く環境が整っています。
また、地元から進学した生徒や日本各地から集まってきた生徒、さらにその地域の人や文化との出会いから、留学先の高校ではさまざまな場面で人間力を培うことができます。
地域みらい留学365とは
地域みらい留学365とは、高校2年生の1年間を日本各地の魅力ある地域の高校で過ごす国内単年留学のことです。
2020年から始まった制度で、受け入れ先の学校は地域みらい留学とは異なります。
高校生活の3年間すべてを留学先の高校で過ごすのではなく、自分の地元の高校に通いながら、見知らぬ土地で新たな経験もしてみたいと考えている方に適しています。
住む場所や学ぶ場所を変えることで、出会う人や見える世界が変わるため、たった1年とはいえ、その後の人生に大きな影響を与える出会いやきっかけがあるでしょう。
地域みらい留学ができた背景
地域みらい留学が生まれた背景には、急激な世の中の流れの変化が関係しています。
昨今の中学生の保護者は、これからの時代を生き抜くために必要な要素として、自らの考えを持ち、自ら行動することが大切であると感じる人が増えており、従来の詰込み型教育だけではない教育を受けさせたいと考えるようになってきています。
実際、地域みらい留学といった制度に興味を持つ人が増え、進学者も年々増加。
一方、留学受け入れ側の地域では、子供の数が減ったことで高校の生徒数が減少し、地域活性化を目指し、他地域からさまざまな人を受け入れる姿勢が強まっているという現状があります。
このように留学側と留学受け入れ側双方の考えが合致することから、地域みらい留学は生まれました。
地域みらい留学の3つの魅力
①豊かな自然の中で学べる
地域みらい留学を実施している高校は自然豊かな場所にあり、都会にはない美しい海や山、川といった大自然を身近に感じながら高校生活を送ることができます。
また、旬の食べ物やきれいな空気と、自然の恵みを日々感じる環境で生活するということは、環境問題にも自然と目を向ける機会が増え、新たな分野へ興味を広げる機会にもなります。
留学先となる高校にはスキーやカヌーといった、自然と深い関わりを持つ部活動も多くあり、都市部の高校では送ることのできない学校生活が楽しめます。
②多様な学びができる
地域みらい留学で出会う同級生は、留学制度を利用して全国から集まる生徒だけでなく、地元から進学した生徒もいます。
異なる環境で育った同級生がいることは、その出会いだけでも社会の広さを感じられる貴重なものとなります。
また、地域みらい留学を実施しているエリアでは地域住民との関わりも多く、その地域ならではの文化や伝統行事を体験することもできます。
地域に根差した生活を送ることができる地域みらい留学は、学校生活だけでなくすべての時間が多種多様な学びに繋がっていくでしょう。
③少人数ならではの学び・体験ができる
地域みらい留学実施校は、基本的にどの学校も少人数です。
そのため、学校生活においてひとりひとりの出番が多くあり、幅広い活躍の機会があります。
また、個別対応もしやすい環境が整っているため、自身が興味を持ったことにどんどんチャレンジできます。
また、留学の受け入れをしている地域は過疎化などの課題を抱えていることも多く、その地域だからこそ実施できる課題解決型学習や個々の対応が必要となる夢、未来の探求を行うキャリア教育は、少人数だからこそできる学びの機会です。
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地域みらい留学について
対象者
地域みらい留学は高校生活3年間を留学先の高校で過ごすため、対象は現在中学3年生です。
費用
留学先の学校や下宿先によって詳細は異なりますが、寮費は食費込みで毎月1万円~6万円程度となっています。
詳細は地域みらい留学説明会時や留学先の高校訪問時に確認する必要があります。
留学先の高校
- 北海道奥尻高等学校
- 北海道おといねっぷ美術工芸高等学校
- 北海道幌加内高等学校
- 北海道礼文高等学校
- 北海道大空高等学校
- 北海道斜里高等学校
- 北海道鵡川高等学校
- 岩手県立葛巻高等学校
- 岩手県立遠野高等学校
- 岩手県立遠野緑峰高等学校
- 岩手県立住田高等学校
- 岩手県立大槌高等学校
- 山形県立遊佐高等学校
- 山形県立小国高等学校
- 福島県立川口高等学校
- 福島県立只見高等学校
- 新潟県立阿賀黎明高等学校
- 石川県立能登高等学校
- 静岡県立川根高等学校
- 三重県立飯南高等学校
- 三重県立昴学園高等学校
- 滋賀県立信楽高等学校
- 兵庫県立村岡高等学校
- 五條市立奈良県立五條高等学校 賀名生分校
- 和歌山県立串本古座高等学校
- 鳥取県立青谷高等学校
- 鳥取県立倉吉農業高等学校
- 鳥取県立日野高等学校
- 島根県立情報科学高等学校
- 島根県立大東高等学校
- 島根県立横田高等学校
- 島根県立三刀屋高等学校
- 島根県立飯南高等学校
- 島根県立大田高等学校
- 島根県立島根中央高等学校
- 島根県立矢上高等学校
- 島根県立江津高等学校
- 島根県立浜田水産高等学校
- 島根県立吉賀高等学校
- 島根県立津和野高等学校
- 島根県立隠岐高等学校
- 島根県立隠岐島前高等学校
- 島根県立隠岐水産高等学校
- 岡山県立和気閑谷高等学校
- 広島県立加計高等学校
- 広島県立加計高等学校 芸北分校
- 広島県立大崎海星高等学校
- 山口県立周防大島高等学校
- 徳島県立城西高等学校 神山校
- 徳島県立海部高等学校
- 愛媛県立弓削高等学校
- 愛媛県立上浮穴高等学校
- 愛媛県立内子高等学校 小田分校
- 愛媛県立三崎高等学校
- 愛媛県立宇和高等学校 三瓶分校
- 愛媛県立野村高等学校
- 高知県立室戸高等学校
- 高知県立嶺北高等学校
- 高知県立梼原高等学校
- 高知県立四万十高等学校
- 熊本県立矢部高等学校
- 大分県立久住高原農業高等学校
- 宮崎県立飯野高等学校
- 鹿児島県立南大隅高等学校
- 鹿児島県立屋久島高等学校
- 鹿児島県立古仁屋高等学校
- 沖縄県立久米島高等学校
- 沖縄県立辺土名高等学校
留学に行くまでの流れ
4月~5月:地域みらい留学生を募集している学校の情報を集め始めます。
6月~9月:地域みらい留学の説明会や留学候補先の高校の説明会に参加します。
7月~10月:志望する高校へ実際に足を運び、学校見学をします。
8月~10月:志望校を決定します。入試要項や願書は学校ごとに異なるため、入試情報については志望校先に確認する必要があります。
9月~12月:出願、受験があり、合格発表が行われます。
地域みらい留学365について
対象者
地域みらい留学365は高校2年時の1年間を留学先の高校で過ごすため、対象となるのは現在高校1年生の人です。
費用
それぞれの留学先によって詳細は異なりますが、寮費や食費といった生活費が必要となります。
おおよそですが、1ヶ月あたり2~6万円程度です。
留学先の高校
- 北海道幌加内高等学校
- 北海道斜里高等学校
- 北海道鵡川高等学校
- 岩手県立葛巻高等学校
- 山形県立小国高等学校
- 石川県立能登高等学校
- 三重県立昴学園高等学校
- 島根県立大東高等学校
- 島根県立三刀屋高等学校
- 島根県立津和野高等学校
- 島根県立隠岐島前高等学校
- 高知県立嶺北高等学校
留学に行くまでの流れ
7月~9月:地域みらい留学の説明会に参加し、興味のある留学先の学校情報を調べます。
9月~12月:在籍校・留学先校の双方と教育課程等について具体的な調整を始めます。また、留学希望の学校を決定し、応募書類を提出。書類や面談、学力テストといった検査を受けます。
2月:学校間で必要となる調整事項をまとめた確認書を作成します。そして留学先の学校と最終的な意思を確認し、最終手続き書類を提出します。
4月:留学スタートです。
特徴のある留学先高校3選
①岩手県立葛巻高等学校
地域みらい留学および地域みらい留学365、どちらも受け入れている高校です。
葛巻町が実施している「くずまき山村留学制度」では全国から集まった生徒と交流ができ、地元企業が支援を行っているドイツ研修には毎年5~7名が参加するなど、さまざまなイベントがあります。
また、葛高生限定の授業料・教材費が無償の公営学習塾「葛巻町学習塾」があり、生徒ひとりひとりの学力や進学先に合わせた個別指導が受けられます。
学校近くには令和元年に開舎した宿舎もあるため、下宿先も安心です。
②島根県立吉賀高等学校
地域みらい留学の受け入れ先学校であり、1学年1クラス・全校生徒約100名の小さな高校に23名の県外留学生が在籍しています。
2年次からは進学希望別に1クラスを2コースに分け、少人数教育を徹底。
キャリア教育も充実しており、起業家としての精神や資質・能力をはぐくむ「アントレプレナーシップ教育」を実施しています。
また、部活動や個人単位で地域の文化祭や公民活動に参加するなど地域での活動も盛んで、吉賀町が公設する学習支援の「よしか塾NEXT」や町営の3食付寄宿舎もあります。
③鹿児島県立古仁屋高等学校
地域みらい留学対応の高校で、普通科でありながら2学年次からは進学コースと情報ビジネスコースに分かれます。
奄美大島ならではの黒糖焼酎工場や近畿大学水産研究所の見学や大島紬着付け体験、土日や夏休みには隣島にIターン移住したプログラマーや情報専門学校の教員が講師を務める町主催の無料プログラミング教室が受けられます。
また、金額面の支援も充実しており、通学費や修学旅行、部活動の費用など、瀬戸内町から多くの支援を受けることができ、さらに大島地区以外からの入学生は月50,000円の助成を受けられます。
まとめ
豊かな大自然の中で、人や地域との繋がりを感じながら特色ある教育を受けられるのが、「地域みらい留学」と「地域みらい留学365」です。
少しでも興味をお持ちになった方は、ぜひ説明会等に参加し、前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
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