皆さんは10代の頃、どんな風に過ごしましたか?
または、まさに今、10代として懸命に毎日を過ごしている人もいるかもしれませんね。
今日、ご紹介する「NPO法人カタリバ」は、さまざまな環境下で思い悩みもがき苦しんでいる全国の10代の若者に対して、魅力的なプログラムを数多く展開している団体です。
Awesome Ars Academia(オウサムアルスアカデミア)は、小学生から高校生に向けて、英語でプログラミングを学べるオンライン講座を提供しています。
オンライン学校説明会を毎月開催していますので、ご興味がありましたらぜひお申し込みください。
NPO法人カタリバとは
カタリバとは、東京都杉並区に事務所を置く、教育NPO法人です。
2001年から活動を始め、さまざまな環境に生まれ育ったどんな10代にも、多様な出会いと学びの機会を届け、未来を自らつくり出す意欲を育める社会を目指しています。
教育機会が平等に行き届いているはずの日本で、目には見えない「きっかけ格差」が広がっています。
過疎地や災害、家庭環境、受けた教育などさまざまな環境などで、学びたいのに学べないといったきっかけ格差をなくすため、カタリバは学校や地域に多様な出会いと学びの機会を提供。
2011年の東日本大震災以降は、子供たちの学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じて多岐にわたる活動に取り組んでいます。
カタリバの強みとは
NPOカタリバには、すべてにおいて核ともいえる3つの強みを設定しています。
活動するにあたり、10代の可能性を広げるプロフェッショナルとして、常に振り返り磨き続ける大切な指標でもあります。
ナナメの関係という共成長モデル
10代は多くの時間を「タテの関係(親や先生など)」と「ヨコの関係(同世代の友人)」の人と過ごします。
そこでカタリバでは、中高生にとって、親と教師(タテ)ではない、友だち(ヨコ)でもない、少し年上の先輩などの「ナナメの関係」を重視しています。
なぜならば、思春期はタテの関係には心を閉ざしやすく、ヨコの関係には同調圧力で悩みやすいという世代特性があるからです。
また、10代の先輩としてナナメの立場から年下の思春期世代と関わることで、自分自信を見つめる機会になり、共に成長できる相乗効果が期待できます。
10代に伴走する技術と仕組み
カタリバでは、10代が意欲と創造性を育むために必要なステップを、すべての活動共通の「サービスクオリティ指標の5STEP」として設定しています。
この指標を元に、対象となる子供たちの特性を踏まえながら、それぞれの活動で場作りができているか、プログラムが機能しているか、子供たちに行動変容が起きているか、スタッフの対応は最善か、日々技術と仕組みの改善を重ねています。
指標を共通言語としながらも、活動における場作りに関わるすべてのメンバーが、プロフェッショナルとしての意識とスキルを持ち続け、本気で考え抜くことを大切にしています。
個人の成長を支える強い組織文化
カタリバには、各々がそれぞれの持ち場で妥協せず、最善を問い続ける姿勢があります。
今、目の前の子供たちのためにできることはないか。
それらを実現するために、バックオフィスが進化すべきことはどこか。
日本のどこかで想い悩んでいる10代がいる限り、組織は変わり続ける必要があります。
その状況をよりよくしたいという熱量の高い人が集まっているからこそ、ここで働く個人の成長を支え、働く喜びを感じられる組織の力が必要なのです。
働きがいがあふれるチーム力を軸に、個人も組織も進化し続ける姿勢が、最も重要な組織文化としています。
Awesome Ars Academia(オウサムアルスアカデミア)は、小学生から高校生に向けて、英語でプログラミングを学べるオンライン講座を提供しています。
オンライン学校説明会を毎月開催していますので、ご興味がありましたらぜひお申し込みください。
カタリバの活動プロジェクト
カタリバは4つのテーマ、「ディスカバー」「レジリエンス」「グローカル」「ポスト・トラウマティック・グロース」を軸に開発されたサービスを中心に展開。
活動内容は多岐にわたりどの活動も魅力的ですが、今回はその中でも特に素晴らしいと感じた活動をご紹介します。
キッカケプログラム (レジリエンス)
キッカケプログラムでは、全国の経済的に困難を抱える家族へオンラインによる伴走と学びのプログラムを提供。
コロナ禍で急激に進んだ、デジタルの力を最大限に活かし、直接支援が行き届きにくい家庭など、すべての子供たちの学びに寄り添うことが目的です。
プログラムでは、さまざまな状況下にいる子供たちに学びの機会を届けるために、パソコンとWi-Fiを無償で貸し出し。
具体的な活動内容は以下の4つです。
1 デジタルユースワーク
具体的には、パソコンやインターネットの具体的な使い方の研修や、担当メンター(支援員)による週1回の面談などです。
2 デジタルソーシャルワーク
保護者との月1回の面談を行うことで、子供だけではなく、保護者の悩みにも寄り添います。
3 家庭に寄り添う伴走コミュニティの開発
キッカケプログラムでは子供メンターやペアレントとメンターと呼ばれる人たちに、伴走を行っていくための勉強会などを定期的に行い、ノウハウを学びます。
4 継続的な評価研究と発信
キッカケプログラムでは研究者の方と一緒に経年調査を行い、現場改善を重ねています。
また、今後の子供の貧困改善の一助となるように、評価研究した内容についても発信しています。
出張授業カタリ場 (ディスカバー)
「出張授業カタリ場」プログラムは、全国の高校生を対象に、学生のボランティアスタッフが中心になって約2時間の授業を行います。
高校生と本気で語り合い、ナナメの関係で行われる対話や出会いを通して、自分の価値観に気づいたり、新たな自分を見つけたりするなど、心からの探究テーマを発見することが目的です。
「キャスト」と呼ばれる、大学生などの少し年上の先輩と体育館などで膝を交えながら近い距離で対話することで、高校生の心に「灯をともす」ワークショップ形式の授業が特徴的。
学校や地域のニーズに応じて、プログラムの軸はそのままに、目的やタイムラインをオーダーメイドで調整しています。
プログラムの基本的な流れは次の通りです。
1 自己紹介
先輩と、高校生数名で班を作り、ワークシートを使いお互いを理解しあいます。
2 先輩の話
自分の関心や境遇の近い内容を選び、先輩の探究ドラマを聞きます。
3 座談会
班に戻り先輩の話の感想を切り口にワークシートを使い、自分自身を深堀りし、価値観や関心を見つけます。
4 まとめ
今後の授業やプロジェクトに応じて自分の考えをまとめたり、次のアクションを決めたりします。
この「カタリ場」プログラム前後の高校生向けに実施したアンケートでは、なりたい理想像や進路意識など、未来に向けた前向きな考えが生まれることが明らかになっています。
Awesome Ars Academia(オウサムアルスアカデミア)は、小学生から高校生に向けて、英語でプログラミングを学べるオンライン講座を提供しています。
オンライン学校説明会を毎月開催していますので、ご興味がありましたらぜひお申し込みください。
ましき夢創塾 (ポスト・トラウマティック・グロース)
2016年の熊本地震で特に被害の大きかった熊本県益城町では、多くの子供たちが地震で住む場所が被災し、仮設住宅での生活を送っていました。
そこで、ましき夢創塾を立ち上げ、つらかった震災の体験を乗り越えて子供たちが力強く夢を作っていける学び場をつくるをコンセプトに支援を行いました。
仮設住宅や避難所は、プライバシーがなく生活する上でのストレスが想像以上にかかり、
その中で大人たちは生活再建に忙しく、子供たちは誰かに話を聞いてもらいたくても、相手がいない状況が続いていました。
そこで、放課後の空き教室を利用し、中学生向けの「放課後学習会」を町内すべての中学校で実施。
次週の見守りや学習アドバイスを通して、県内の大学生を中心としたボランティアスタッフが、良き相談相手として、子供たちの心に寄り添いました。
震災直後は、学校や体育大会などさまざまな学校行事・キャリアプログラムの中止が検討されていました。
カタリバはそれぞれの運営、企画に関わり、震災によってそういった機会が奪われないように支援を行いました。
また、震災の経験を未来の力に変えるため、特別プログラムの提供も積極的に開催。
不定期開催のお茶会や食事会では、高校生が普段の悩みを共有したり相談したり、ときには町を飛び出し、同じように震災を経験した東北の中高年との交流も実施しました。
まとめ
さまざまな状況下での10代の子供たちが主役のカタリバ。
すべての10代が意欲と創造性を育める、未来の当たり前を目指しています。
ナナメの関係で少し年上の先輩が一緒に並走してくれることで、目の前の暗闇に見える一筋の光に向かって進むように、たとえゆっくりであってもしっかりと自分の足で進んでいけるプログラムがたくさんあります。
カタリバでの活動はいろいろな形で、幅広い年齢層の方が関わっています。
あなたも、その一員としてはじめの1歩を踏み出してみませんか?
大好評!オンラインスクール説明会
Awesome Ars Academia(オウサムアルスアカデミア)は、小学生から高校生に向けて、英語でプログラミングを学べるオンライン講座を提供しています。
オンライン学校説明会を毎月開催していますので、ご興味がありましたらぜひお申し込みください。