もうすぐ夏休み。皆さんはどのような長期休暇を過ごされるでしょうか。
弊社が運営しているAwesome Ars Academiaでは様々なバックグランドを持った生徒さんが来て頂いてます。
インフルエンサーの方、起業志望の方、トビタテ奨学金を使って留学に来てくれる方。
そんな中、今回ある一人の女子大生にインタビューを行いました。
大学院進学を決めた彼女がなぜ、春休みにIT留学へ来たのでしょうか。
Ruby on Rails 留学生卒業生インタビューです!
Awesome Ars Academia(オウサムアルスアカデミア)は、英語でプログラミングを学べるスクールです。
セブ島でのIT留学、オンライン受講の2つの形式で受講可能ですので、ご興味がありましたらぜひスクール資料をダウンロードください。
秀才な中学時代から、伸び悩んだ高校時代
――こんにちは、今日はよろしくお願いします!
谷口 はい、よろしくお願いします。
――今は大学院1年生になったところで、大学4年生のころにAwesome Ars Academia(以下:AAAと総称)のRuby on Railsコースに留学に来てくれたんですよね。中学生、高校生の時はどんな学生時代を過ごしていましたか?
谷口 中学校、高校の時は地元の学校に通っていました。印象に残っているのはどちらかというと中学生の時ですね。その頃は活発でバトミントン部に入りながら生徒会の書記もやっていました。英語のスピーチコンテストがあれば毎回出て賞をもらったり、アメリカのイリノイ州にある姉妹校に10日間留学に行っていた時もありました。とにかく与えられたものはなんでもやっていましたね。
――凄いですね!中学校の時から既に優秀さを伺えます...。
谷口 いえ、かなり普通です。というのは元からというと受動的な人間です。先生とかに「これをやればこれができるよ」という明確な目標とプロセスが与えられていたので、その敷かれたレールに乗っていれば、結果なんでもできてしまったんです。けれども、高校の時はその通りに動いても通用しなくなってきたんですよね。中学は頑張れば頑張った分1位を取ったり、賞を取ることはできたんですが、高校は進学校ということもあり、頑張っても中々満足のいく結果として返ってくることがなかったんです。だから高校の時はどちらかというと他の人から見ても一般的な普通の高校生だったと思います。
――なるほど、ちなみに今大学では物理学を専攻しているってお聞きしたのですが、元々物理が得意だったんですか?
谷口 物理というよりかは数学が得意でした。担当してくれた数学の先生が分かりやすく教えてくれたこともあってか、計算や証明問題を解くことは好きでした。ただ受験で進路考えた時に、大学では世の中の為になることを勉強したいと思ったんです。当時は大学で数学を学ぶと真理を追求するする為に勉強する聞いていたので、そうなると学んだとしても世の中に役に立たないかなと感じたんです。物理はどちらかというと少なからず身近な生活に繋がるところがあると感じていたので、大学で勉強するなら物理だと思ったんです。
大学院進学と、IT留学への決意
――引き続き、大学の時のことも教えてください。
谷口 大学の授業はどちらかというと、実践というより理論を勉強する時間が多かったですね。現実とかけ離れた分野を学習していたので、少し物足りない部分がありましたね。それに地元から初めて都会に上京してきたので、友達と一緒に遊びに行ったりすることが多かったです。おしゃれな服を買いに行ったり、タピオカ買いに3時間位列に並んだり(笑)。高校と同じく、普通の女子大生でしたね。
――わかります、大学は誘惑が多いですよね。そんな中、なぜ大学院に進もうと思ったんですか?
谷口 実は大学3年生の頃まで就職を考えていました。有難いことに採用の人からお誘いを頂く機会も多かったです。でもその中で「このまま社会に出ていいのか」という疑問が出てきたんですよね。今の自分が何をやりたいのか明確に決まっていなかったこともあり、このまま就職しても企業に対して何のベネフィットを出せるか答えが出なかったんです。採用の人には「若さ」「吸収力」とか言われていたんですけど、あまり自分の中で納得できず、悩んだ結果、年齢的な部分に左右されない専門的なスキルを磨いてから企業に就職しようと考え始めたんです。その時は今の延長線上で物理の研究をもう2年間学生として勉強しようと思って大学院に進学しました。
――大学院進学を決めた後なぜ4年生の最後にプログラミングを学ぼうと思ったんですか?
谷口 大学院進学が決まってから、自分の知見を広げる為にベンチャー企業で長期インターンを始めたんです。フリーの新人カメラさんと、家族写真を安く撮りたい人達に対してマッチングサービスを作っている会社で当時はマーケティング部門のライターとしてインターンをしていました。ライターは自社の目線以外にもお客様の目線で見て文章を考える機会が多いので、サービス改善点や施策提案がたくさん出てくるんですよね。でも実際アクションに落とし込もうと思っても、私自身プログラミングスキルが全くなく、ただただ指示したり提案するだけの日々でした。その時自分もエンジニアとなって実装したいという気持ちが強くなってきたんです。そのままライターとしてインターンで過ごし、大学院では物理一筋で勉強しても良かったんですけど、自分の知見を更に広げる為にもプログラミングを勉強しようと思ったんです。
――その中でもなぜAAAのRuby on Railsコース に来てくれたのですか?
谷口 最初は独学で勉強したんですけど、わからないことが多過ぎて挫折したこともあり、ちゃんと一から教えてもらえる環境で勉強しようと思ったんです。他方で、留学にも元から興味がありました。英語のスピーチコンテストには出ていたものの、実際に外国人と話した経験はありませんでしたし、今後何かのきっかけで新しいことに挑戦したい時、英語のスキルの有無だけで選択肢を狭めるのはしたくなかったんです。プログラミングと英語を両立して勉強できる環境はもしかしてあるんじゃないかって調べた時にKredoのウェブサイトのHPを見つけました。インターンしている企業がRuby on Railsを採用していることもあって、迷わずAAAAのRuby on Railsコースを選択しましたね。
――留学を決めるにあたって反対はありませんでしたか?
谷口 反対はされましたね(笑)。特に親はかなり心配していました。留学はともかく、発展途上国であるフィリピンに単身一人で行くのはかなり危険だと感じていたんでしょうね。でも私自身は行きたくて仕方がなかったので、親をとにかく説得しました。結果的には無事留学に申し込むことができました。あの時周囲の人からの反対を鵜呑みにしていたら、今の自分はなかったと思います。
RUBY ON RAILSコースで学んだ2ヶ月間
――Ruby on Railsコース2ヶ月を受けたみて、どうでしたか。教材・カリキュラムについて教えてください!
谷口 授業内容はかなり濃密でしたね。もちろんいい意味です。基礎コースは1週目にHTML&CSSとBootstrap、2週目からRubyとMySQL、3週目から最終日まではRuby on Railsと毎週違うトピックを勉強していたので、授業の内容をキャッチアップするのが大変でした。毎日放課後同期と残って宿題に挑戦したり授業内容を復習していました。ただコードを書く度に結果が目に見えるアウトプットとして返ってくることに対してやりがいがあったので、苦痛ではありませんでした。実際宿題が完成できてなくても翌日の授業では答え合わせをして解説してくれたので、遅れることなく理解することができましたね。
――なるほど。2ヶ月目のE-learningシステム開発はどうでしたか?
谷口 2ヶ月目はとにかく自分で考えて開発する時間が多かったですね。GitやER図などの座学の時間もあったものの、それ以外は目標物に向けて自分でスケジュールを作成して管理したり、機能をどう作っていけばいいのか考える事が増えました。ただ全く放置されているわけではなく、本当にわからないところはフィリピン人講師や日本人TAがヒントをくれたり、エラーの原因を指摘し、説明してくれました。2ヶ月目はトライアンドエラーで進める事ができたので、1ヶ月目で習ったところをより深く知識を定着化する事ができました。
――開発していく中で、一番難しいところはどこでしたか?
谷口 やはり一番は新機能の作成ですね。基礎コースでは全く習わない機能を作るときはどのように作ればいいのかわからなかったです。でも講師からヒントをくれたりアドバイスを貰うと徐々にどのように作ればいいのか想像できるようになってきたんです。今まで勉強した内容を、応用していけば、できるんじゃないかって。エラーに対して仮説を立ててコードを考えていく時間が楽しかったですね。それに一人では挫折していたかもしれないですけど、教える人もいましたし何より同じ同期と一緒に考えながら進める事ができたので、楽しかったですね。
――フィリピン人講師のIvanに教わってみてどうでしたか?
谷口 Ivanはいつもニコニコ笑っていて優しかったです。自分の拙い英語の意味を汲み取って話してくれるんです。Ivanが説明するときもなるべく専門用語を使わずにわかりやすい表現で伝えてくれていたのも覚えています。生徒の顔色を見ながら、授業の進め方や説明の仕方を毎回変えている印象でしたね。あとは解説が終わると親指を立てる仕草をするんですけど、それがすごく可愛かったのが印象に残っています(笑)。
――Ruby on Railsコースは、フィリピン人メイン講師と日本人TAの2人体制ですが、日本人TA(ティーチングアシスタント)はどうでしたか?
谷口 日本人TAは本当に助けられました。初日は分からないとこを質問しようとしても英単語がわからなくて、このままついていけるか正直不安になっていたんですけど、日本人TAが適宜個別にわからないところを聞いてくれて答えてくれたことで安心しました。Ivanと日本人TAがうまくコンビネーションをとってくれたので、安心して積極的に授業を受ける事ができました。本当に助かりました。
Awesome Ars Academia(オウサムアルスアカデミア)は、英語でプログラミングを学べるスクールです。
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休日は様々なイベントに参加
――授業は比較的満足してくれて良かったです。セブでの生活はどうでしたか?
谷口 フィリピンは発展途上国というのは知っていたので、生活に不便なところが多いと持って覚悟はしていたものの、来たときは思った以上に栄えていてビックリしました。宿泊施設や学校の場所は比較的安全で通学する時も徒歩で毎日通っていました。特にITパークはおしゃれなレストランやインスタ映えする建物があってよく友達と行った記憶があります。
――土日はどうやって過ごしていましたか?
谷口 土日はイベントに行くことが多かったですね。印象に残ったのが、現地の日本人団体が開催していた孤児院のボランティアに行った時です。せっかく留学に来たのだから日本には無い、スラムやローカルな場所に行こうと思ったんですけど、一人では怖くて行けなかったので、実際にそのような場所で活動している団体に応募して行きました。孤児院に行ってご飯を作ったり、赤ちゃんや子供達と泥まみれになって遊んでいました。孤児院は学校にも行けないくらい貧しい人たちがいるんですけど、でもなぜかスマホを持っていたり、Facebookで電話して話していたり...。とてもカオスな環境で楽しかったです。
他に印象が残っているのはセブ島ITサミットでしたね。イケてるセブの経営者やマネージャーが一同集まって日本の未来の話や海外の話を間近で聞けるのは日本でも中々ないですからね。その時は自分自身進路が決まっていなかったので、そういったイベントに参加することで自分がこれから何をすべきか、改めて考えるきっかけにもなりました。
――セブは海が綺麗で有名だけど、どこか旅行したりしましたか?
谷口 Ruby on Railsのコースの同期達とボラカイ島に行きました!元々内陸育ちなので、海に行く機会が少なかったんですよね。だから、最初に綺麗な海を見たときは少し感動しました。次に来る時は他の島にも行ってみたいと思います。
――セブには本当に海が綺麗な島が沢山ありますよね。セブでの生活に不自由を感じるところはありましたか?
谷口 特に不自由な事は感じなかったのですが、1つだけ気になったのはWifiですね。カフェとかで勉強しているとたまにネットが切れたり、動画が遅かったりして中々思うように動かなかったりしたのを覚えています。ただ、コワーキングスペースだったり学校とかは比較的に速かったのでそこまで大きな不満ではありませんでした。
大学院を1年間休学してセブのIT企業へインターン!
――充実した留学を過ごせたようで良かったです。留学後は何をしていましたか?
谷口 先ほども話したと思うんですけど、今のインターン先の企業でライターからプログラマーにジョブチェンジをすることができました。社員2人しかいなかったんで、ER図や仕様書が全くなかったんですね。だからまずはそこから整理する事で、サービスのシステムの全体像を知ろうと思ったんですよね。
大変だったのがER図の作成ですね。E-LearningSystemではテーブルが10個程度だったんですけど、インターン先ではなんと56個もあったんです。1つ1つのテーブルのカラムの内容やテーブル同士の関係性を理解して作成するのが大変でした。留学でER図の作成を学んだおかげか、基礎的な知識は身についていたので、あとは自分で調べたりすることでなんとか作成することができました。
――テーブルが56個を全てER図に落とし込むなんて凄いですね!かなり根気がいると思います。ちなみに今インターン先の企業では何をしているんですか。
谷口 今現在はRSpecを使用して既存のシステムを全てテストをしています。ベンチャー企業なので人員のリソースが少ないせいか、今までは「動けばいいや」で終わっていて、テストを全く書いていないんです。実際にテストを書いてみると実はイレギュラーなところでエラーが発生する箇所を大量に見つかったりするので、その結果をドキュメントにして報告して、他のエンジニアに修正してもらっています。品質を良くするためにもテストを書く重要性を知りましたね。もうすぐ既存のシステムのテストが全て終わるのでこれから機能の開発にも入る予定です!
――テストコードを書いて、実際にコードを書く仕事をしてるんですね。素晴らしいと思います。大学院生活は残り2年あると思うんですけど、どのように過ごす予定ですか。
谷口 実は大学院は9月から1年間休学することになりました。留学中にセブでのインターン先企業が決まったんです。留学中にいろんなIT企業を見に行った中で、ブリッジSEの仕事に興味を持ち始めたんです。元々は自分でコードを書いて実装したいという理由で、留学をしに来たんですけど、セブ島ITサミットや企業説明会に参加して実際に現場で働いているエンジニアと話をしているうちに、単純にコードを書くだけではなくスケジュール管理やマネジメントも学びたいと思い始めたんです。日本だとある一定以上の経験を積まなければできない仕事がセブでは若いうちから経験できることが魅力的でしたし、海外で仕事をする経験を今のうちにしておきたいと感じたからです。
――進学して半年で1年間休学するのは勇気がいると思います!ちなみに親からの反対はありませんでしたか。
谷口 めちゃくちゃありました(笑)。せっかく大学院に進学したのに半年間で休学するなんて...。でも、やりたい理由を熱意をもって伝えたら親も受け止めてくれて背中を押してくれました。自分の中で迷わず決断した意思を親にも伝えたからだと思います。
――その決断力は素晴らしいと思います。今後の方針について教えてください。
谷口 大学院で物理を専攻しているんですけど、今は物理に拘らず様々な経験を積んでいきたいと思います。その中で将来的には自分の意思決定で事業を左右するくらいの環境で働きたいですね。実は昔仲良かった友人に「谷口さんって人の意見に流されやすい人なんだね」って言われたことがあるんです。最初言われた時はかなり落ち込んでしまったんですけど、でも改めて自分を振り返ると確かにそうだなって感じたんです。学生時代は誰かが敷いたレールに沿っていただけだし、与えられた情報が全てだと勘違いしていた時期もありました。ただ、留学中様々な経験をし、まだまだ自分が知らない世界があるんだなと気づかされました。大学院に在学する間は自分が興味を持っていることはもっと常に挑戦しようと決意したんです。もっと多くの情報を手に入れて自分が何をしたいのか、どんな未来を描きたいのか腹落ちするまで考えた上で、自分の意思で多くの決断をすることで世の中をよくしたいと思います。
――ありがとうございます。最後になりますが、Ruby on Railsコースを人に勧めたいですか?
谷口 もちろんです。セブは安全でしたし、日本では会えない様々な人と巡り会う機会がありました。留学後もその刺激を忘れずに様々なことに挑戦しています。留学はただ勉強するのが重要ではなくて、どちらかというと異文化交流だったり、人との関わりが自分にとって大きな学びや気づきを得ることができると思います。ぜひ皆さんも勇気を振り絞って留学に来て欲しいですね!
まとめ
大学院を半年で休学し、セブのIT企業に1年間インターンを決めた彼女。インタビューをしていく中で留学前と留学後で心境の変化が大きく変わっていることが伺うことができました。
これから彼女がどのように成長し、どんな未来を描くのか楽しみです。
自分の夢や目標に向かって行動している彼女のインタビューを読んでいただき、ぜひ弊スクールのIT留学に興味を持っていただけると幸いです。
英語でITを学んでみませんか?
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セブ島でのIT留学、オンライン受講の2つの形式で受講可能ですので、ご興味がありましたらぜひスクール資料をダウンロードください。