「AO入試(総合型選抜)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
AO入試(総合型選抜)は推薦入試の一種であり、一般入試とは偏差値を含め求められる条件や試験内容が大きく異なっています。
一般入試では合格できない学力の受験生も、AO入試(総合型選抜)で受験し、志望校に合格するという話は珍しくありません。
今回は、AO入試(総合型選抜)のメリットや必須対策方法、対策の時期や服装など、AO入試(総合型選抜)に関する情報を一挙にまとめました。
受験を控えている方にとっては必見の内容ばかりです。
これからの受験を有利にし、合格へのチャンスを増やしていくために、ぜひ最後まで読み進めてください。
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AO入試(総合型選抜)はどんな入試?
“AO”とは、“Admissions Office”(アドミッションズ・オフィス)の略で、「入学管理局」を意味しています。
AO入試は、面接・小論文・検定や資格・高等学校の成績など学力以外の個性や能力を選考基準にしている入学試験です。
入学するにあたって、自校にふさわしい人柄の学生であるかどうかを判断するために、学力だけでは測ることができない個性や能力を評価対象にしていることが大きな特徴です。
令和3年から、AO入試は「総合型選抜」という名称へと変わります。
それに伴い、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」という学力の3要素を、多面的・総合的に評価されることになりました。
AO入試(総合型選抜)の枠が増えている理由
AO入試の枠が増えている理由、それはズバリ、文部科学省による大学の「定員の厳格化」です。
定員の厳格化とは、大学は定員を在籍者(入学者)数にできるだけ近づけるというものです。
参照:平成28年度以降の定員管理に係る私立大学等経常費補助金の取扱について
もともと大学入試では、国公立大学を第一志望にする学生が多いため、国公立大学の合格者数は入学者の定員と同じかそれに近い数であるといえます。
それに対し、私立大学は受験生にとって第二志望である場合が多く、定員よりも合格者を多めに出すことで、入学者数を確保しています。
しかし定員の厳格化のため、合格者と定員の数をできるだけ近づけなくてはならない。
両者の数を近づけることによって、定員割れを起こすリスクは高まります。
その課題の解決策の一つが、AO入試(総合型選抜)の定員の増加です。
入学するかどうか不確定な一般入試の合格者よりも、高確率で入学するAO入試(総合型選抜)の合格者に目を付けたわけです。
その結果、一般入試の合格者数を減らし、AO入試(総合型選抜)の合格者の定員枠を増やすことで、入学者数を確保することにしたのです。
AO入試(総合型選抜)を受ける3つのメリット
対策が難しい
一般入試の場合は、模擬試験で事前に合格の可能性を確認したり、過去の問題に取り組んで問題の傾向をある程度把握したりするといった対策が可能です。
しかし、AO入試(総合型選抜)では、大学によっては評価基準が不明確で、面接官によっても評価される基準が異なるということも起こりえます。
そのため具体的な対策を立てることが難しく、普段の学校生活や課外活動に進んで参加したり、面接や小論文の対策を早くから始めたりするなど、幅広い対策を講じる必要があります。
詳細は後述しますが、有効な対策として、志望理由を明確にすることや面接で自分の良さをしっかりアピールできるように訓練することが合格への第一歩です。
大学と自分の目標の関わりが大切
AO入試(総合型選抜)では、アドミッションポリシー(学生を受け入れる方針)に基づき、面接、小論文、学校の成績、さらにコミュニケーション能力や意欲的な学習態度などを加味して受験生を総合的に評価します。
そのため模擬試験の合格判定が高く、成績の良い優秀な受験生でも合格できない場合がある一方で、成績に不安があり学力が届かなくても合格する受験生もいます。
自分が入学したいと思っていても、アドミッションポリシーに沿っていないとAO入試(総合型選抜)の合格率は低くなります。
そのため受験先のアドミッションポリシーを事前に調べておき、自分に合った志望校であるかどうかをまず確認しておきましょう。
専願・併願について
AO入試(総合型選抜)は、基本的に専願での出願という条件の大学が多いです。
面接・志望動機・入学意欲を重視しているAO入試(総合型選抜)において、併願は専願の受験者よりも入学への意欲が低いと判断されてしまうため、注意が必要です。
そのため、AO入試(総合型選抜)に臨む場合は、専願であることを念頭に置く必要があります。
その一方で、同じ志望校の一般入試との併願は問題ありません。
AO入試(総合型選抜)が不合格であっても、もう一度入試にチャレンジできる機会が増えることになりますのでおすすめです。
しかし、AO入試(総合型選抜)と一般入試では試験内容が大きく変わります。
どちらにも柔軟に対応できるようにしっかり対策しておくことが必要でしょう。
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AO・自己推薦・公募推薦の違い
一番の相違点は、大半のAO入試(総合型選抜)や自己推薦には学校長からの推薦が不要である点です。
学校長からの推薦を受けている公募推薦と比較すると、AO入試や自己推薦は自分の良さをしっかりアピールする力が必要となります。
AO入試(総合型選抜)
受験生の個性や特技、志望動機など学力だけでは測定できない適性を評価するために実施します。
英語力やスポーツ経験、理系の大会での実績などで秀でた経験も評価の対象です。
入学にあたりどのような目標をもち、どのような学習に励むのかといった将来性を様々な観点で判断していきます。
公募推薦
学校長の推薦状の取得が必要で、主にスポーツ活動や文化活動の成績(委員会活動やボランティア活動なども含む)を重視して評価します。
学力以外に秀でた能力や実績があるという学生には受験する価値があるでしょう。
出願資格に評定平均が含まれることが多く、合格したら必ず入学することが前提の試験です。
自己推薦
AO入試(総合型選抜)は、受験者の入学意欲や成長するであろう潜在能力を重視する一方で、自己推薦はどちらかといえば受験までにどのような経験をし、どのような力を身につけてきたかという受験者の実力や実績を重視します。
つまり、自己推薦はAO入試(総合型選抜)と公募推薦のどちらの要素も合わせもつ入試形態であるといえます。
AO入試(総合型選抜)の時期と対策開始時期の目安
AO入試(総合型選抜)の時期
AO入試(総合型選抜)の時期は各大学によってばらつきがありますが、スタートは比較的早く、8月中旬から出願の受け付けを始めます。
受験生の学校での学習意欲を評価基準にしているために明確な基準を設けにくい分、選考期間を長くすることで合否の正確性を高める狙いがあるようです。
出願にオープンキャンパスの参加を条件にしている大学にとっては、さらに早い6月から選考が始まっているといえるでしょう。
対策開始の時期
AO入試(総合型選抜)の選考に多い「面接」「書類審査」「小論文」をそれぞれ対策していく必要があります。
それぞれの時期の目安は、以下のとおりです。
試験項目 | 志望動機 | 面接 | 小論文 |
---|---|---|---|
対策の時期 | 5月中 | 6〜7月中 | 8〜9月中 |
6月に始まるオープンキャンパスや、一般的な選考開始時期が、9~10月末であることを考慮すると、他の入試制度に比べてより早い時期に対策を講じなければなりません。
そのため、志望校に関する情報は必ず事前に掴んでおくことが必要です。
AO入試(総合型選抜)の出願条件
AO入試(総合型選抜)の出願に必要な条件は、それぞれの学校によって大きく違いますが、基本的には厳しい制限を設けることなく、多くの学生が受験することができるよう、間口が広い場合が多いです。
AO入試(総合型選抜)の出願条件になりやすいのは、以下の項目です。
- 受験校が第一希望であり、合格の場合は必ず入学する
- 一定の値以上の評定平均がある(科目の指定がある場合あり)
- 受験先の教育内容に関係する資格を持っている (TOEICや英検など)
- 受験先の教育内容に関係する経歴がある
- 受験先の教育内容に関係する科目を履修済みである
- オープンキャンパスに参加し、事前に面談を受けている
評定平均が指定されている大学や、高校での履修科目が指定されている場合もあります。
語学系の学部であれば、語学検定の級・スコアを優遇条件としていることも珍しくありません。
出願前に、公式ホームページや各学校の資料などで必ずチェックするようにしましょう。
AO入試(総合型選抜)の面接に適した服装
服装も面接では評価対象になりますので、面接官から好印象をえるためには全体的に装飾を避け、清潔感が感じられるものが好ましいです。
髪型
カラーリングや、過度なワックスの使用を避ける。目元が隠れない清潔感のある髪型がおすすめです。
上半身
制服のシャツはアイロンをかけ、ボタンは一番上まで留める。
私服は無地のシャツに紺色のセーターなどシンプルな服装を選ぶ。
下半身
男性の場合は、ズボンにアイロンをかけ、折り目をつけていきましょう。
また、ベルトはシンプルで傷が少ないものを使用すると清潔感があるように見えます。
女性の場合は、スカートにアイロンをかけ、しわを取っていきましょう。
長さは膝か膝下くらいがベストです。
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AO入試(総合型選抜)の構成
1次試験 書類選考
1次試験では、基本的に書類選考を行っている大学が多いです。
志望先に応じてAO入試(総合型選抜)の書類選考で必要になるものが異なるので、必ず公式ホームページや要項などで確認することをおすすめしますが、以下4つの書類を求める大学が大半を占めています。
①調査書
調査書は、高校での成績、履修単位、出席日数など学校生活の概要を記載した高校が発行する書類です。
②志望理由書(推薦書)
「推薦書」もしくは「自己推薦部」と呼ばれることもある最も重要な書類で、受験生の人物像を把握し、合否の判断材料とするために使用します。
③願書
願書は氏名、住所、所属(出身)高校や志望先などの受験者の基本情報を記載する書類です。
④活動報告書
受験生が体験した課外活動や部活動、留学経験、学外でのコンクールや大会などを記載する書類です。
2次試験 小論文・面接
①小論文
この小論文では、受験生が論理的な思考や文章能力があるのかどうか、などが評価されます。
決められたテーマや題材について、制限時間以内に自分の意見や考えを文章にまとめるという試験です。
文章を書く順序や構成なども評価されるため、論理的な思考や文章を書くことに慣れておく必要があります。
そのためには、日々新聞やニュースを読んで自分なりに要約したり、本を読んだ後に感想を文章で書くなど、アウトプットに力をいれるのが有効です。
②面接
面接を通して受験生がどのように成長し、将来的に社会で活躍していくのかを「志望動機」、「受験生の個性や特技」、「コミュニケーションの仕方」で評価していきます。
自分の言葉で入学への熱意をしっかり伝えることができると、面接官に好印象を与えることができます。
実際に面接官と対面するので、清潔感のある身だしなみで臨みましょう。
AO入試(総合型選抜)の志望理由書のコツ
志望理由書を書く前に3つ確認しておこう
いきなり文章を書き始める前に、志望校や自分を分析し、効率よく自分をアピールできる内容を組み立てましょう。
そのために、以下の内容を確認することをおすすめします。
アドミッションポリシー
「アドミッションポリシー」とは、各学校の求める学生像のことです。
志望校のアドミッションポリシーを把握することで、「自分がアドミッションポリシーに合致している」ということを意識して志望理由書を書くことができます。
オープンキャンパスへの参加
オープンキャンパスでは、志望校の設備やカリキュラムなどを実際に体験できます。
体験してわかった志望校の魅力を具体的なエピソードとして志望理由書に盛り込むことで、入学意欲への説得力が高まります。
教授や学生・卒業生の活躍
志望先の学生や卒業生のその後の進路をチェックすることで、入学して将来どのように活躍したいのかという話題に対して参考にすることができます。
志望理由書の評価ポイントを押さえよう
志望理由書で評価されるポイントをざっくり説明すると、「どのような人物」で「入学することでどのように成長していくのか」ということです。
上記の内容をしっかり押さえ、志望理由に説得力をもたせるために、以下のポイントに気を付けながら志望理由書を書いていきましょう。
- 志望先の求める人物像と一致している
- 志望理由や目的意識が明確になっている
- 自分の経験と将来の目標を関連付けている
- 独自のビジョンをもっている
- 具体的なエピソードが書かれている
- 志望校だからこそ実現できる理由がある
特に「アドミッションポリシーに合致しているか」、「将来の目標のために励みたいことがなぜ志望先だから実現できるのか」を意識することが大切です。
進学とは、自分のキャリアプランを実現するための一つの方法です。
進学後も、自分の意志で夢の実現に向けて努力をし続けることができかどうかについても、しっかりアピールできると良いでしょう。
AO入試(総合型選抜)の小論文のコツ
小論文における評価のポイントは、以下のとおりです。
- 課題やテーマを正確に読み取る力
- 意見を論理的に主張する力
- 適切な文章構成を立てる力
これらを押さえて小論文を書く際に、小論文のタイプや文章構成の柱を押さえると効果的です。
小論文のタイプを理解する
①自己型
志望動機や自己PRを書くというような与えられたテーマから価値観を評価する小論文です。
自分の個性や課外活動・経験などで培ってきた考え方を書き出し、ものの見方や価値観などを整理するとよいでしょう。
②学部型
工学部ならITや技術系、国際系の学部なら国際関係といった志望先に関連したテーマになる小論文です。
志望する学部がどのようなことを勉強するのか、書籍や教科書などを読んで知識を増やしていきましょう。
③社会問題型
直近の時事問題やニュースの話題などがテーマになる小論文です。
新聞やテレビの報道ニュースなどを日頃からチェックしておきましょう。
その中で、どのような点が問題になっているのかを理解し、自分の考えをまとめておくことがおすすめです。
文章構成における3つの柱を意識しよう
一般的に小論文は、「序論」、「本論」、「結論」の3つの柱で構成されています。
序論(意見提示)
書き出し部分は、小論文の方向性が決まる部分なのでかなり重要です。
序論では課題やテーマに対し、自分の意見の立ち位置を明確に主張する必要があります。
本論(意見の理由や根拠)
本論では、序論で書いた意見や考え方を客観的・論理的に根拠を示し、説得力を高めることが高評価のポイントです。
本論を書き始める前に、余白に箇条書きでよいので理由を2~3個書き出して肉付けしていくことで、余分な文章を書くことを防ぎ、内容がぶれにくくなります。
結論(全体のまとめ・結論)
結論を書くときは、残りの文字数をまず確認します。
そして序論・本論の内容をまとめつつ、もう一度意見を明確に述べます。
結論には序論・本論には述べていない新しい意見や話題を出さず、最後までしっかり意見に筋道を通しましょう。
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AO入試(総合型選抜)の面接のコツ
AO入試(総合型選抜)の面接でよくある質問3選
「自分は大丈夫。」と考えていても、実際に面接官に対峙すると緊張するものです。
この章では、面接でよく聞かれる質問を紹介します。
事前に回答を準備し、少しでも落ち着いて受け答えをできるようにしておきましょう。
「志望した理由を教えてください」
入学の目標や入学意欲、入学後にやりたいことが大学の方針に沿うものであるかを確認している質問です。
面接官に「他の大学でも良いのでは?」と思われることを防ぐために、
- アドミッションポリシーの〇〇という部分に共感した
- オープンキャンパスで先輩たちから話を聞き、貴校の実践的なカリキュラムで学びたいと考えた
というように、「この志望校だからできること」を具体的に説明しましょう。
志望理由書と同じような回答になっても、理由に一貫性があると受け取ってもらえますので、気にすることはありません。
「入学後、どのようなことに取り組みたいですか?」
入学先でどのような目的で何を学びたいのか、目的を達成できることを前提にして答えましょう。
例えば、以下のような回答が挙げられます。
- 御校の○○教授のもとで情報工学について学び、より安全なセキュリティシステムを開発できるようになりたい
- 海外のIT企業に就職するために貴校の海外留学プログラムやインターンシップに参加し、海外の生活や就業体験について学びたい
志望先に直接関係のない、サークル活動やアルバイトなどは話題に出さないほうが無難です。
「あなたの長所と短所を教えてください」
短所は裏を返せば長所になりますし、長所は見方を変えると短所になるものです。
家族や友人など身近な人に客観的な意見をもらいながら、自己分析してみましょう。
長所について、例えば以下のようなことを述べられると好印象です。
『私の長所は「相手の気持ちを深く汲み取る傾聴力」です。
高校ではバスケットボール部の主将として部員40名の一人ひとりの声に耳を傾け、チームの方針や練習内容の改善に活かしました。
その結果、チームの団結力を高め、県大会で準決勝まで進むことができました。』
自分の長所を具体的に述べられることができることで、よりあなたの良さが相手に伝わります。
また、短所を述べるときは必ず改善のために努力していることも話題に出すようにしましょう。
例えば、以下のようなことを述べると短所が好印象なものへと変わります。
『短所は「意思決定があいまいになりやすい」ことです。
活動では、自分の意見よりも選手の意見や周囲の助言を優先し、その選択が裏目に出る結果となることがありました。
相手の意見を優先にしてしまった結果、チームワークよりも個人プレーをする選手が目立つようになり、チーム全体が目指すゴールに一貫性がなくなっていました。
この経験から、自分の判断の軸をもち、意思決定に自信と責任を持つことの大切さを学びました。
現在は、周囲のアドバイスを聞きながら、軸を通した判断をするよう心がけています。』
上記のように、自分の短所を客観的にみる視点からその改善点まで述べられると説得力のあるものができあがります。
話し方の3つのポイント
質問に正しく答える
質問に正しく答えることは一見簡単なようですが、多くの受験生が的を外した答えをしてしまいがちです。
質問に対して自分が思いついたことをつい話してしまい、正しく答えていない場合があります。
まずは、面接が質問する内容をよく聞いて、質問の意味が分からない場合は思い切って尋てみましょう。
わからない質問で曖昧な答えを出すよりも、相手から再度聞いてきちんと内容を把握した上で適切な答えを出していきましょう。
結論を簡潔に述べる
結論を先に述べた方が、後からまとまりやすくなります。
「結論→理由→具体例」という流れで話すと、説明している自分も伝えやすいですし、面接官側からしても理解しやすいです。
なので、練習の段階から「結論→理由→具体例」という流れで話すことを心がけていきましょう。
自分の言葉で伝える
面接官は多くの受験生と面接をしているので、の一般論や正しく意味を理解していない専門用語を使うと、その不自然さを見抜きます。
なので、自分のオリジナルな経験を交えながら、素直に自分の言葉で話しましょう。
少しわかりづらい説明でも、誠実に気持ちを伝えている受験者の方が、完璧に暗記して説明をしている受験者よりもはるかに好印象にみえます。
具体的な面接対策法
①志望理由書を読み込む
面接の質問は基本的には出願書類から聞かれることが多いです。
自分の出願書類に何を書いたのかを細かく把握しておき、
- 自分の特技や個性
- 今までにどのような経験を重ねてきたのか
- どのような夢をもち、実現するために何に挑戦するのか
などを自分の言葉できちんと話すことができるようにしましょう。
②想定される質問の答えを決めておく
上記のほかにも、以下のような質問が想定されます。
- 自己紹介
- 自己アピール
- 高校時代にがんばったことや苦労したこと(苦労を乗り越えた経験)
- 得意科目と苦手科目
- 関心を持ったニュース
- 最近読んだ本
あらゆる質問に答えることができるように、それぞれの回答を準備しておきましょう。
③模擬面接を繰り返す
面接の受け答えは、ある程度訓練で慣らすことができます。
本番を想定した模擬面接を繰り返し行い、どのような面接官にも自分の考えをきちんと伝えられるようにしましょう。
そのためには、先生や友達、家族などに擬似面接官になってもらい、繰り返し練習して慣れるのがおすすめです。
高校生のうちにやっておきたいAO入試(総合型選抜)で有利に働く3つの活動
AO入試(総合型選抜)をよりよくするためには、大学を卒業して自分は何がやりたいのか、自分の夢を実現するために今することは何か、という長期的なビジョンを明確にすることが大切です。
自分のビジョンを明確にすることで、今自分がするべき課外活動や学習するものが見えてきます。
例えば次のような活動に取り組むことで、自分の将来の実現にも近づく可能性が高くなりますし、結果としてアピールポイントを増やします。
総合型選抜(AO入試)を導入している大学を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
総合型選抜(AO入試)を導入している全国の大学をまとめてご紹介!
ボランティア活動
ボランティア活動に取り組む際に注意すべき点は、「入試のためのボランティア活動」にならないようにすることです。
また、受験時期に重ならない高校1~2年生のうちに取り組むとよいでしょう。
では、ボランティア活動の具体例を3つあげたいと思います。
訪日外国人向け道案内
異文化コミュニケーションに関心がある、国際系を学びたい受験生には特におすすめです。
多様な外国人と触れ合う経験は、自己アピールに役立つこと間違いなしです。
絵本を保育園や幼稚園などで読み聞かせ
保育園や幼稚園の子どもたちに、絵本を読み聞かせるボランティアもあります。
小さい子と触れ合うのが好きな受験生におすすめです。
福祉施設でのボランティア
介護の手伝いや施設のお年寄りと一緒に体操や手指の訓練などを行うボランティアです。
社会的に立場の弱い人たちの環境や、受けられる福祉サービスの課題、価値観の違う人の意見や考え方などを知ることで、さまざまな気付きを得ることができます。
ここで紹介したのはあくまでも例ですので、自分の夢の実現に向けてのボランティア活動などをするのが良いでしょう。
また、もし自分の夢ややりたいことがなかったとしても、まずは何かをやってみる、何かに参加してみることが大事です。
自分が一歩踏み出したことで、あなたの中で新しい何かが見つかるかもしれません。
研究活動
高校によっては、SGH(スーパーグローバルハイスクール)やSSH(スーパーサイエンスハイスクール)として、生徒が研究活動に自主的に取り組んでいる学校があります。
スーパーグローバルハイスクール(SGH)とは!?指定校とその取り組み
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)とは!指定校とその取り組み
「ロボット大会」や「ビジネスプランコンテスト」など、高校生が自分の日々の努力の成果を発表する場も増えています。
また、昨今話題に挙がっているプログラミングやAI(人工知能)を活かした研究活動も多くあります。
これらの技能や専門知識は就職する際にも大きな強みとなりますので、オンラインセミナーやプログラミング教室を活用して学ぶことも、とてもおすすめです。
大学の卒業論文のように自分の研究に打ち込んだ経験は、研究する姿勢が身についているという点でAO入試(総合型選抜)でも大きなアドバンテージになることでしょう。
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資格の取得
TOEICやTOEFL、英検などの外部検定の利用も、試験だけでなく入学後に役立ちますのでぜひ視野に入れておくべきです。
英検2級程度の取得であれば、高校卒業レベルの内容ですので比較的取り組みやすいです
しかし入試に有利になるレベルの資格取得となると、対策のためにそれなりの時間を割く必要があるので、高校2〜3年生は日程調整に注意する必要があります。
また、本格的に資格取得をねらうのであれば、英検準一級以上やTOEIC700点以上の取得を目指すとよいでしょう。
その理由として、英検準一級や高得点のTOEICを保持していると、国公立大学や私立大学などの受験に有利に働くことがあるからです。
もし、あなたの学校で留学プログラムがあれば、積極的に参加してみましょう。
スピーキング・リスニングの力を磨いておくことできるうえに、留学経験そのものもアピールポイントなるので、一石二鳥です。
留学と聞くと、一見ハードルが高そうに思えますが、行ってみると実はそんなにハードルの高いことではないことがわかるかと思います。
実際、Awesome Ars AcademiaのIT留学には、過去多くの高校生の方がきてくれています。
興味がある方は、下記のインタビュー記事をご覧ください。
AO入試(総合型選抜)の今後
今後社会で活躍していくユニークな人材を育てていくための登竜門として、AO入試(総合型選抜)の意義はますます大きくなっていくことでしょう。
現在、早稲田大学ではAO・推薦型入試の募集枠を6割まで増やすことを決定しました。
今後は、ますます多くの大学が、早稲田大学のような取り組みを行っていくとも推測できます。
我が国の教育は、大学入試改革の学力の3要素の「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」に力を入れています。
このことからしても、学力だけを評価する一般入試よりも、多角的に視野を持つことで評価されるAO入試(総合型選抜)の方がこれから重要になってきそうです。
まとめ
AO入試(総合型選抜)は一般入試に比べて学力の高さを要求されない代わりに、周りの受験生にはない特技や個性、自己アピール力が大きく求められる試験です。
学力による入学条件を満たしていなくても、面接やエントリーシートを通じて大学職員に評価され、志望先へ進学するチャンスを広げられるのが大きな特徴です。
人生で入学試験を経験する機会は限られており、進学先に対する後悔を一生引きずることも珍しくありません。
限られた機会を有効に活用するために、ぜひAO入試(総合型選抜)という選択を検討してみてください。
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