近年、グローバル化が進む中で、英語力の重要性は必然的に増してきています。
そんな中で、高校生のときから英語の勉強に励む方も多いのではないでしょうか。
従来であれば、高校生が自分の英語力を測るものとして、センター試験や、英検が主な軸となっていました。
しかし、国内大学進学や海外大学進学、就職活動を前提として、TOEICやTOEFLに取り組む高校生も増えてきています。
今回は、TOEICに注目し、高校生の平均スコアや、効率の良い勉強方法などについてご紹介していきます。
今後のTOEIC対策で役に立つポイントをご紹介しますので、ぜひ読み進めてください。
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高校生が英語力を身に付ける3つのメリット
世界中の人たちとコミュニケーションがとれるようになる
英語を身につけると、世界中の人たちとコミュニケーションがとれるようになります。
具体的には、訪日外国人観光客に道案内をしたり、おもてなしをしてあげるなど、多種多様な人たちとのコミュニケーションの幅がとても広くなります。
世界中の人々とコミュニケーションがとれるようになると、交友関係の幅は自然と広がりますし、英語が話せることで自分の自信にも繋がります。
海外旅行が充実するようになる
多くの国では、海外旅行者が訪れる空港やホテルには英語が話せるスタッフがいます。
もしあなたが英語を話せることができたら、旅先で困ったことがあっても、英語ができれば誰かに助けを求めることができます。
また、旅先で出会った人と英語を共通言語に仲良くなることができれば、旅の楽しい思い出が増えます。
映画やドラマを字幕や吹き替えなしで鑑賞できるようになる
「映画やドラマを字幕や吹き替えに頼らず楽しめるようになりたい!」と思う人はいるのではないでしょうか。
英語ができるようになると、映画やドラマで演者達が実際に話している内容と、日本語字幕で翻訳されている内容の意味が少し違ったりすることもあるので、それらの作品を本来の形で楽しむことができます。
また、大好きな俳優や女優の肉声をじっくり体感したり、英語ならではの表現を味わえるようになります。
高校生のTOEIC平均点はどれくらい?
「TOEIC Program DAA2020」の所属学校別受験者数と平均スコアをご覧いただいて分かるように、高校生の平均スコアは492点となっています。
薄い水色がリスニングの平均スコア、濃い青色がリーディングの平均スコアです。
特徴的なポイントは、大学生や大学院生と比べて、高校生のリーディングのスコアが顕著に低い点です。
これは大学生や大学院生が、大学受験を経て、英語の読解力が高まったことが一つの背景にあるかもしれません。
おそらく高校生は、英語の長文を読む訓練がそこまでできていない人が多く、そのためリーディングのパートでスコアが伸び悩んでいるのではないでしょうか。
逆を言えば、リスニングに関しては、大学生と比べ、そこまで大きな差はありません。
どちらに比重をおいて勉強するのかは人それぞれですが、大学生や大学院生のスコアを見ると、リーディングに力を入れて取り組んだ方が、点数の伸び幅は上がると推察します。
大学入試で活用できるTOEIC
TOEICでハイスコアを取得すれば、大学入試でも活用することが可能です。
もちろん全ての大学でTOEICを入試に取り入れているわけではありませんが、特にAO入試での評価基準の一つとしてTOEICを採用している大学は多くあります。
全国の大学の「2020年度入学試験におけるTOEIC Programの活用状況」を見てみると、国立、私立問わず、TOEICを取り入れている大学はかなりあることがわかります。
つまり、高校生でTOEICの勉強に取り組み、ハイスコアを取得することは、自身の英語力を上げるという観点だけでなく、大学入試の観点からも有意義なものであるといえます。
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就職活動でも評価されるTOEIC
最近は多くの企業で、就職の際にTOEICスコアがアピールポイントになります。
各大学でも就活に役立つよう、またグローバルな人材を育成するために、英語教育に力を入れています。
一般的に就活で評価されるのはTOEIC600点以上といわれています。
TOEICで必要な語彙から考えても、600点を取るのに必要な語数はおよそ5,000語で、これは大学受験レベルです。
600点未満でも履歴書に書くことはできますが、評価されるというよりむしろ、あまり良い評価には繋がらないかもしれません。
外資系の企業や国外への進出を推進している企業では高度な英語力が求められています。
外資系企業は、業務で日常的に英語を使用する職種の場合、800点以上が必要になるといわれています。
高校生がTOEICを学習する際に重要な3つのポイント
目標点数を設定し、それに必要な単語数を覚える
まず、自分が何のためにTOEICを受けているのか再度、考え直すことが大切です。
目標が決まった後、その目標に合った点数を設定し、それを達成するのに必要な単語だけを覚えていきます。
明確に目標を決めることにより勉強方法も変わってきますし、モチベーション向上にも繋がります。
英語脳作り
英語を流暢に操れるようになるには「英語を英語のまま、英語の語順で理解」する必要があります。
これを英語脳と呼んだりしますが、英語脳を作ることで、日本語の回路の他に、もう一つ英語の回路を作ることができ、日本語のようにスラスラと自然に英語が表現できるようになります。
TOEICで高得点を取るには、この英語脳作りが必須となるでしょう。
基礎固め
言語の基本要素は、「単語」「文法」「発音」の3つです。
詳しく言うと、新しい言語を習得するには、単語を覚えて、その並べ方(文法)を学習し、その並べた単語をどのように読むか(発音)を習得し、それらを使いこなせるようにならなくてはいけません。
まずは、これら3つの基本要素の知識を習得していく必要があります。
そのため、インプット(聞く・読む)だけの勉強だけで良いという考えは間違いで、アウトプット(話す・書く)トレーニングを取り入れていくことにより、効率的に習得でき、それらの知識を「使える」ようにしていきます。
高校生におすすめのTOEIC学習5つのステップ
①TOEICで必要な単語を覚える
TOEIC特有の頻出単語がたくさんありますので、TOEIC用の単語帳を使いこなすことが点数を上げる近道です。
公式問題集や模試を何度も解いていく中で、単語帳に載っていない単語に出会った際は、メモをとっておきましょう。
問題を解いていく中で出会った自身の知らない単語のみをノート等にまとめていくことで、最終的には市販のどんな単語帳よりも自分用のオリジナルな単語帳ができます。
つまり、購入した単語帳は最低限の英単語を集めたものとして活用し、残りの足りない単語知識は自主作成の単語帳で補う方法が最も効果的かつ効率的な方法です。
②基本の英文法を復習する
英語はどれだけ難しくなったとしても基本の文型や構成は変わりません。
TOEICには長い会話や文章がたくさん出てきますが、基本の構成が分かることによって意味を容易に理解することができます。
ある程度文法を分かっているのであればアウトプットを重視した勉強を行いましょう。
中学3年間の内容がまとまった参考書を1冊買っておくだけで英文法の復習ができますし、基礎を再度確認しておくことで学習したことをしっかりと脳に定着させることができます。
③リスニングに慣れる
リスニングをする時は、なるべくイヤホンではなくスピーカーで聞くようにしましょう。
なぜイヤホンよりスピーカーの方が良いかというと、本番と同じ環境を作ることができるからです。
始めからTOEICの音源全ての英文を聞き取ることは難しいです。
公式問題集などのリスニングパートを一度解くだけでなく、何度も繰り返すことによってTOEIC音源のスピードや発音に慣れていきましょう。
④本番と同じ時間で公式問題集と模試をひたすら解く
公式問題集や模試を解くと、試験慣れや包括的な英語力を向上させることが出来ます。
試験慣れでは、TOEICの公式問題集や模試を本番と同じ環境で何度も解くことによって、以下の4つの効果が期待されます。
- 2時間という試験の中での時間の使い方がわかる
- 各問題にかける時間の感覚がわかる
- マークの仕方に慣れる
- その他の学んだテクニックを実践できる
時間の使い方がわかることで、リスニングの問題で選択肢を選んでいる間に次の問題にいってしまったり、リーディングを解いている途中で時間がなくなったりするような、英語力以外の時間配分で点数を落とすことがなくなるでしょう。
とはいえ、いくらテクニックで点数があがりやすいTOEICでも実際に英語力がなければそのテクニックも活かせることができません。
公式問題集や模試を解き、分からない問題を分かるようにするというステップを何度も繰り返すことによって包括的な英語力を向上することができるでしょう
⑤模試を解いた後の復習
公式問題集や模試を解いたあとは、しっかりと復習しなければなりません。
自分が分からないところを分かるようにするという当たり前の復習作業をコツコツ積み上げることで、徐々に英語力を向上させることができます。
高校生のTOEIC学習におすすめの教材3選
前項では、TOEIC学習のステップをご紹介しましたが、この項では、高校生におすすめの教材を3選を厳選しました。
高校生の一般的なレベルを鑑みて選定しましたので、ぜひ参考にしてください
公式TOEIC Listening&Reading問題集
公式問題集ではTOEIC本番の問題形式と同じ内容(CD付き)で、2回分の模擬試験ができるようになっています。
TOEIC本番のテスト問題を作成しているETSが編集しているのが大きな特徴で、難易度、問題の内容は、TOEIC本番の出題傾向と同じものになっていますので、本番さながらの問題を解きたい方はこちらの本をおすすめします。
教材はこちらから ⇒ 公式TOEICListening&Reading問題集
TOEIC L&Rテスト 至高の模試600問
TOEIC本番の問題形式と同じ内容(CD付き)で、3回分の模擬試験ができるようになっています。
TOEICの問題を徹底的に分析して編集されているため、この参考書に収録されている問題は、傾向、難易度ともに本番の試験に即したものになっています。
「TOEIC L&Rテスト 至高の模試600問」が魅力的なのは、解説のわかりやすさと勉強の続けやすさにあります。
解説は疑問点を残さないよう、とても丁寧で、かつ基礎を説明した上で「こういう場合はこう」と知識の幅を広げる説明がされています。
教材はこちらから ⇒ TOEIC L&Rテスト 至高の模試600問
TOEIC TEST 英単語スピードマスター
TOEICによく出る単語単語(約3,000語)を効率よく身につけることができるTOEICに特化した単語帳です。
単語が、基本動詞、形容詞・副詞、名詞、ビジネス語彙、生活語彙、精選イディオムというジャンルに編集されており、学校で勉強する単語に上乗せする形でTOEIC単語を習得できるようになっています。
単語にはすべて例文や派生語などがご紹介されており、英文の中でどのように使われるかがわかるようになっています。
教材はこちらから ⇒ TOEIC TEST 英単語スピードマスター
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【目的別】高校生向けTOEIC勉強方法
単語
では次に、単語を覚える上でのコツを3つに絞ってお伝えしていきます。
まず、1つ目はTOEICによく出る単語を知ることです。
そのためには、TOEIC専用の教材を使っていきましょう。
ただ注意しておきたいことは、ほとんどのTOEIC単語帳は、「中学や高校で習わない、TOEICによく出る単語」を載せていることです。
つまり、中学や高校で習う英単語は、覚えている前提で本がつくられています。
そのため、多くのTOEIC初心者~中級者の方は、TOEICによく出る単語だけを覚え、基本的な単語は学習していないため、結果的に点数が伸び悩むことになります。
TOEIC500点に満たない方は、基本的な単語が抜けている可能性が高いので、中学・高校で習う単語を復習した上で、TOEICによく出る単語を覚えるというステップを踏む必要があります。
2つ目は、TOEICの単語教材は1つに絞って何度も繰り返すということです。
色々な教材に手を出すと、結局三日坊主になってしまい、中途半端な学びになる可能性が高いです。
TOEIC単語教材を選ぶポイントは、以下の3つです。
- 例文や音声があるもの
- 持ち運びやすいもの(どこでも自由に見れる)
- 例文があり、どういう場面で使われるのかシチュエーションがなるべくわかるもの
この3つを満たすことで単語だけでなくTOEICリスニングまたリーディング対策にも役立ちます。
そして、3つ目は、アプリを使って早いスピードの英語に慣れることです。
勉強を始めたころは早すぎてついていけなくても、繰り返し学習することでスピードにも慣れてきます。
また、単語や例文の音声を日頃から聞くことで、耳で英語を聞くリスニングのトレーニングができます。
文法
TOEICの文法問題は、内容の傾向と勉強法を知ることで対策できます。
また時間配分を考えることで、数の多い問題にすべて目を通すことも可能になります。
TOEICのスコアアップのカギは、時間配分です。
というのもTOEICは、問題数に対して時間が短く「最後まで解けなかった」という人が多いからです。
ある程度の復習ができたら、本番と同じ時間配分で問題を解いてみてください。
75分のうち、文法パートにかける時間は合計20分まで。
1問20秒ずつが目安です。
また、何度も公式問題集を復習して、英文法の基礎を復習することが大切です。
基礎の理解が欠けると、リーディングやリスニングもなかなか理解できませんので、しっかりと本番のようにリハーサルをしておくことが大事です。
リスニング
TOEICのリスニングは対策しやすいため、問題の傾向を知り、しっかり時間をとって対策をすることで高得点を期待できます。
そこで、大まかに2つにまとめてリスニングの勉強で大事なことを説明していきます。
1つ目は、TOEIC用の単語を徹底的に覚えることです。
TOEFLやIELTSのようなスピーキングやライティングを扱うものとは違い、TOEICのようなリスニングとリーディングのみで構成されているテストは、単語力がもっとも重要です。
また、単語は音で覚え、単語がどのような発音やアクセントで読まれているのかを知ることが必要になってきます。
2つ目は、シャドーイングをすることです。
実力不足で間違えた問題に関しては、シャドーイングを複数回することをおすすめします。
次にスクリプトを見てシャドーイングをし、理解できなかった部分を確認します。
理解した後にもう一度スクリプトなしでシャドーイングして終了です。
リーディング
TOEICは限られた時間内に大量の英文を読むので、読解スピードが遅いと時間切れになってしいます。
文章を速く正確に読めるようになるためには、音読が最も重要なトレーニングとなります。
繰り返し読んでいけば、初見の文章でも徐々に速く読めるようになります。
そこで、リーディングの勉強におすすめなアプリがあります。
「スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース」というアプリをご存じでしょうか。
このアプリを使えば、様々な映像授業を見たり、独自の音読トレーニングをすることができます。
このアプリ内のコンテンツでは、パーフェクト講義・英文法がパート5に効果的で、パート7では「スピード音読」というトレーニングが役に立ちます。
「スピード音読」というのはできる限り早く英文を音読するというシンプルなトレーニングですが、スタディサプリENGLISH TOEIC対策コースではそれがやりやすいように工夫してあります。
リーディングスピードがなかなか伸びないという人には特におすすめです。
アプリはこちらから⇒スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース
短期間でTOEICの得点アップなら留学がおすすめ
自分が目標としているスコアと受験する日程を定めることで、目標を達成するために短期集中で勉強することができます。
一般的には、TOEICスコアを100点アップするために必要な勉強時間数は200~300時間といわれています。
実際に1ヶ月で100点アップさせたいとなると、1日当たり10時間以上の英語学習が必要となる計算になります。
これだけの勉強時間を確保するのは、日本にいては難しいことでしょう。
しかし留学をした場合、生活のほとんどを英語学習に充てることが可能です。
留学と聞くと、多大な費用や期間をイメージする方も多いかもしれませんが、実際は短期間の留学を通して大幅にスコアアップしている方も数多くいます。
留学をする際には、自分の目的や費用、環境に合った方法を選ぶようにしましょう。
「英語を学ぶ」から「英語で学ぶ」へ
ここまで紹介したのは「英語を学ぶ」ですが、英語を学びながら英語で+aを学ぶ「英語で学ぶ」も視野に入れておくことをおすすめします。
例えば、英語で国際開発学を学んだり、英語でテクノロジーを学んだり、英語でプログラミングを学べたりするなど、英語をツールとして自分が学べたい分野を学ぶなどがあります。
そうすると、英語だけだなく、プラスアルファで知識を得られるため効率的です。
グローバル社会の今、英語で学ぶことを経験するかしないかで大きな差が生まれます。
例では、ITやテクノロジーをメインに挙げましたが、+aがITでなくても他にもたくさんありますので、ぜひ興味を持って自主的に調べてみてください。
まとめ
TOEICに限らず、英語を学ぶことは自分の可能性を広げることができますので、英語学習を継続的に進めていくことが大切です。
英語を勉強するにあたって大事なことは基礎力を強化し、まずは英語に慣れることです。
継続的に英語に触れることで、自然とTOEICの点数も伸び始めます。
まずは、今回ご紹介した勉強法や参考書、オンライン講座などを始めてみてはどうでしょうか。
あなたの小さな一歩が大きな道を広げるチャンスになるかもしれません。
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